基本マナー!箸の持ち方の正しい指導法は?

第214回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
子どもの食事は、ミルクや母乳に始まり、離乳食、そして大人と同じような食事へ変化していきます。それに合わせて、使う道具も変わりますよね。手づかみができるようになったと思ったら、あっという間にスプーンやフォークを使いこなし、最終的には箸を使う。子どもの成長は、驚くほど速いものですが、箸に切り替えるタイミングはいつ頃なのでしょうか?

基本マナー!箸の持ち方の正しい指導法は?

●スプーンから箸へ 移行のタイミングは?

一般的に、2歳半~3歳くらいの間に、始める家庭が多いようですが、子どもが箸を使い始めるのに、適した年齢というものはないそうです。大切なのは、以下のような「○○できた」というポイントを見極めること。

・ピースサインができた
・スプーンをグーで握らずに食べられた

これらが箸のトレーニングを開始するサイン。子どもにとっては、手全体を使うことができても、それぞれの指を器用に動かすのは至難の業。ピースサインができるというのは、指を上手に動かせるようになってきたという証拠になるのだとか。
また、スプーンの握り方にも注目してください。始めのうちは、グーで握って食べる子どもが多いですが、徐々に鉛筆のように持ち始めるので、このタイミングで箸に切り替えるといいそうです。

●食事の時間に練習しない!

箸の持ち方の練習は、食事の時間にやってしまいがちですが、あまりオススメはしません。できないことを、いきなり本番でやれと言われても、できないのは当然。そればかりか、箸のことを気にしすぎて、食事の時間が楽しくなくなってしまう可能性も…。

練習は食事の時間とは別にして、遊びの一環として教えるのが◎。ベタですが、豆類(硬いと難しいので、火を通したもの)などを皿から皿へ移動させたり、おままごとのついでに練習したりすると、楽しみながらコツが身につきます!

●トレーニング箸を活用!

最初から普通の箸を使うのではなく、トレーニング箸を活用するのがオススメ。トレーニング箸はエジソン箸とも呼ばれている、3カ所に指を通す輪っかがついているもの。キャラクターの絵がついた商品もあるようなので、子どもが喜んで使ってくれるかもしれませんよ。

また、素材によっては滑りやすい箸もありますよね。それが原因で、うまく使えない子どもは少なくないようです。割り箸を短く切って使うというママたちの意見も、散見されました。

最近では、大人になっても、箸を正しく使えない人が増えています。箸の使い方は、日本の基本的なマナー。子どもに、恥ずかしい思いをさせたくないというパパ・ママはたくさんいることでしょう。しかし、焦りは禁物! 子どもの様子をよく観察してから、始めてください。
(文・明日陽樹/考務店)

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