●パタニティブルーってどんな症状?
赤ちゃんが産まれて幸せなはずなのに、素直に喜べないという症状は、「パタニティブルー」の代表的な症状。
その他、「パタニティブルー」のおもな症状は、次の通り。
□パタニティブルーのおもな症状
・睡眠障害
・頭痛
・肩こり
・口の渇き
・胃痛
・無気力
・イライラ
これら体調不良やうつのような症状に苦しむパパが、増えているそう。
とくに男性の場合、仕事をバリバリこなす自分と、育児に手こずる自分にギャップを感じてしまい、このような症状を起こすことも多いそう。
●パパをパタニティブルーにしないために
では、いったいどうしたらパタニティブルーを回避できるのか? その方法は、完璧なパパであろうという考えから離れること。
ママは、妊娠するとお腹が大きくなり、出産後は母乳がでるので、「親になった」実感が湧きやすいといわれています。一方パパは、お腹を痛めることもなく、母乳が出ることもありません。そのためママに比べ、「父親になった」という自覚を持ちにくいそう。
そうして自覚を持たぬまま、子が生まれれば、生活はがらりと変わっていくと、その変化に無理に付いていこうとすることで、うつのような状態になる可能性が高まってしまうそう。とくに育児書の内容を1から10まで実践しようとするのは、ストレスの原因に。子育ては、育児書通りにはいかないもの。参考にしつつ、子どもと自分たちのペースで、適したやり方を見つけることが、コツだそうです。
●もしもパタニティブルーになってしまったら…
パタニティブルーに力になってあげられるのは、ママだけ。たくさん話し合って、お互いの心を満たしてあげることが、カギとなります。
例えば、毎日子どもが寝たら、夫婦2人だけの時間を作るのが効果的。2人でおいしいものを食べたり、話をしたり。簡単なスキンシップだけでも、ストレス解消につながるそう。お互い、「様子がおかしいな」と気づくきっかけにもなり、心の病気の早期発見に、繋がるかもしれませんよ。
育児中はどうしても、子どもが優先になってしまいます。以前に比べ、お互いを気に掛ける時間も、減ってしまうもの。しかし、心の病気は悪化すると完治が難しくなるばかりか、命の危機にさらされることもあります。「私だけが」「俺だけが」という考え方を捨て、夫婦共に元気で、子育てをしていける家庭が理想的ですね。
(文・姉崎マリオ/考務店)