ゲームだけじゃない!子どもの視力低下の原因は

第281回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
年々、視力の低い子どもが増えているそうです。テレビやゲームがおもな原因とされていますが、じつは心理的なストレスが原因になることもあるのだとか。視力の正常値の目安や視力低下のサインってあるの?

ゲームだけじゃない!子どもの視力低下の原因は

●子どもの視力低下の原因

子どもの視力低下は、遺伝と環境に左右されると言われています。誰もが思っているように、ゲーム機やスマートフォンなど、小さい画面を長時間見続けることは当然視力低下の原因に…。また、近距離で本を読むのもNG。これらが習慣になってしまうと、レンズの調節能力が低下し、結果的に、視力低下につながるのです。

さらに最近では、ストレスが視力低下に影響することもわかっています。このようなケースは、一時的な現象なのだそう。神経質になりすぎず、まずは眼科医に相談してみてください。

●視力低下のサインとは

子どものうちは、自分の視力に違和感は覚えるものの、それが視力低下によるものだと認識していないことが多々あります。子どもの仕草を見れば、わかる場合もあるので、こんな仕草には要注意!

□視力低下のサイン
・遠くを見るときに目を細める
・頻繁に目を擦る
・テレビや本に顔を近づける
・必要以上にまぶしがる
・普段から上目遣いが多い
・顎を上げて前を見る

これらが頻繁に見られるようになったら、視力低下のサインかもしれません。目が悪くなると、少しでもよく見えやすくするために、光を避けたり、不自然な仕草を取ったりすることが増えるのだそう。

●年齢別!視力の正常値

視神経は0歳では、ほとんど発達しません。長い年月をかけて、6歳前後で発達が終わると言われています。とはいえ、平均的な視力をわかっていないと、なかなかピンときませんよね。年齢別の視力正常値を、以下にまとめました。

□年齢別視力正常値
・新生児…ほぼ見えない
・6カ月…0.02
・1歳…0.3~0.4
・2歳…0.5~0.6
・3~4歳…0.7~0.9
・5歳…1.0~1.2
・6歳…1.2

子どもの視神経の発達が終わる6歳前後で、目安になる視力は1.2。6歳の時点で、この1.2に達していない場合、そのまま視力が低い状態で成長してしまう可能性があります。

●視力を回復するためには

子どもの視力低下が疑われたら、まずは眼科へ。検査を受けて、原因を明確にしてから対処するのがベストです。

自宅でできる対処法も知っていれば、安心ですよね。簡単にできるトレーニングのなかで、遠くのものと近くのものを交互に見る「遠近トレーニング」や眼の前を明るくしたり暗くしたりして毛様体筋を鍛える「明暗トレーニング」が◎。

また、生活習慣を見直すことも大切。正しい姿勢を心がけ、一定の距離で、長時間、目を酷使しないこと。昔から言われている、遠くの緑を見ることも効果が期待できますよ。

ものがよく見えないことは、イライラやストレスの原因に。子どもの視力が落ちたと感じたら、早めの受診をオススメします。生活習慣を改善して、視力低下が再発しないようにしてあげたいですね。
(文・姉崎マリオ/考務店)

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