はじめて“本当の色”を知った、兄弟の姿に感動

第312回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
物を識別するとき、形やニオイだけでなく、「色」もひとつの判断材料になりますよね。しかし、もしも色がわからなかったら…? 色覚異常を抱える兄弟が、“本当の色”をはじめて見た瞬間をとらえた動画を紹介します。

はじめて“本当の色”を知った、兄弟の姿に感動

●色覚異常を抱える兄弟

アメリカに住む兄弟、ジミーさんとジェイスさん。この2人は、先天性の色覚異常を抱えており、生まれた時から“本当の色”を知りません。

そんな2人に、パパとママからサプライズプレゼントが贈られました。そのプレゼントとは、ひとつのサングラス。一見普通のサングラスに見えますが、このサングラスは特殊なレンズを使っており、色覚異常を抱える人々の色の認識を補助してくれるというもの。サングラスをかけ、目を開けた2人が見たものとは?

●はじめて見る“色のある世界”

パパが色鮮やかな風船を持っているところから、動画が始まります。赤や緑、紫、オレンジ、青、ピンク…。これらの色は、色覚異常を抱える人には見えづらい色なのだそう。はじめて見る景色に、2人は泣きながら抱き合います。その後も交互にサングラスをかけながら、今までずっと見てきたはずの物を、あらためて確認するのです。

ジェイスさんが、レンズを通したり通さなかったりしながら見比べている姿を見る限り、見えている景色は、これまでとはまったく違った景色だったのかもしれませんね。

●両親の願いがかなった瞬間

2人が初めて色のある世界を見ることができた時、おそらく「色のある世界を見せたい」という、両親の願いがかなった瞬間でもあったはず。“どうにかして子どもたちのために”。この強い想いが、実現させたのではないでしょうか。

普段見えている景色から、色がなくなる。正直なところ、まったく想像できません。しかしそういう景色しか知らない人もいるというのが、現状です。また、色覚異常以外にも、さまざまな症状に悩む人は大勢います。この動画の2人の願いが叶ったように、少しでも解決できるものが増えることを願うばかりです。
(文・明日陽樹/考務店)

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