辛くはないけど、注意が必要なのが「ハーブ」
香辛料というとスパイスをイメージする方も多いかと思いますが、スパイスと同じような使い方をするのがハーブです。
国立健康・栄養研究所では、妊娠中の自己判断によるハーブ製品摂取に対する注意喚起をおこなっており、妊娠中に摂取することを避けるべき、あるいは慎重に利用すべきハーブ素材について提示しています。
たとえば、カキドウシ、セイヨウネズ、パセリ、ペニーロイヤル、セージ、エゾヨモギギク、セイヨウノコギリソウなどに含まれる成分には流産を誘発する作用があることが知られています。そして、ゴボウ、コロハ、フェネグリーク、ゴールデンシール、サンザシ、ジャマイカハナミズキ、マザーワート、イラクサ、ラズベリー、バーベナなどは、子宮筋への作用が報告されています。また、センナ、フラングラ、カスカラなどは下痢を引き起こすことがあり、妊娠中の摂取はすすめられません。
辛いものにはメリットも!
香辛料やハーブはじょうずにつかえば母体に対してたくさんの良い影響があります。ここでは香辛料が母体にもたらすメリットをご紹介します。
●食欲増進
香辛料には食欲増進の効果があります。香辛料の入った料理は食べるだけではなく、香りを嗅ぐだけでも食欲は高められます。つわりや夏の暑い時期など、食欲がないときに香辛料を取り入れてみてもよいのではないでしょうか。
●消化を良くしてくれる
妊娠中は、ホルモンや大きくなった子宮の影響で便秘傾向になることがあります。香辛料には、消化を促す効果があり、便秘解消にも効果的です。たとえば、キムチには、香辛料と乳酸菌が含まれており、便秘解消にも美容にも効果が期待できます。
●減塩効果
さきほど、香辛料が入っている料理には、塩分も多く含まれていることが多いといいましたが、じょうずに使えば減塩効果も期待できます。香辛料の風味で食材の味を引き出すように工夫してみましょう。
●冷え性対策
妊娠中は体の冷えを感じやすくなります。今流行りの「温活」という言葉がある通り、体温を上げることで体には良いことがたくさんあります。香辛料をうまく取り入れて、冷え対策をおこなうものいいかもしれません。
配信: ベビーカレンダー(レシピ)