一年中で夏が一番太りやすい⁈「夏太り」の原因と食事対策とは

第7回 注目のダイエット情報をまとめてチェック!
夏は痩せやすいイメージがありますが、実は冬よりも痩せにくく太りやすいとか…。運動不足になりやすかったり、体を冷やしてしまったり、栄養バランスが偏った食事が太る原因になったりするため、太らないポイントを押さえて、夏太りを防ぎましょう!

暑いから夏は痩せるんじゃないの⁈ 夏太り3つの原因

暑さで食欲が落ち、汗をかいているはずなのに、何故か太ってしまいやすい季節が夏です。一体なぜ「太りやすく」なってしまうのでしょうか?「夏太り」の3つの原因をご紹介します。

【基礎代謝低下による脂肪の蓄積】
冬のように寒い時は体温を維持するために代謝はあがり、夏のように暑い時はその必要がないため基礎代謝はさがると言われています。汗をかく夏場は代謝が盛んになっているように思いがちですが、実は逆なのです。
また、夏の暑さで歩くのをやめてタクシーやバス移動にしたり、運動や外出を避けたりすることが増え、エネルギー消費が少なくなる傾向にあるため、食事で摂取したエネルギーが消費されず脂肪が蓄積され、痩せにくくなる悪循環へと繋がるでしょう。

【夏の暑さで食欲不足。栄養不足から代謝低下】
夏は暑さで食欲が落ちやすいため、それほどカロリーを摂っていないイメージがありませんか?実は、炭水化物や脂質、糖分を多く摂ってしまいやすい季節なのです。
食欲が落ちている時は「食べやすいものを食べよう」と、そうめんやうどんといった麺類が多くなりがち。一見太らなそうですが、摂取できるのはほぼ炭水化物とカロリーだけで、体に必要なタンパク質・ビタミン・ミネラルなどが不足になるため、栄養バランスは崩れていきます。栄養バランスが乱れると体内の働きが正常に機能しづらくなり代謝はさらに低下するでしょう。
また、この時期は暑さから、かき氷やアイスなどにもつい手が伸びがちに。冷たい食べ物は、甘さやくどさを感じにくいため、糖分・脂質過多に陥りやすいです。

【冷房で体が冷えて血行不良やむくみが起きる】
冷房のきいている場所にいることが多く、お風呂はシャワーだけ、という日が続くと体は冷えます。体温が低い=脂肪は燃えにくいことを考えると、一日中体が冷え切っているのはダイエットにとってはマイナスです。
さらに、冷えは血行不良やむくみを引き起こしやすいです。むくみがあると体が重くダルくなり、体重も増えるでしょう。水太りしやすい人は、冷えに注意が必要です。

一年中で夏が一番太りやすい⁈「夏太り」の原因と食事対策とは

夏太りを解消!3つの食事で対策

夏太りを防ぐには、食事を見直すことが大切です。3つの対策についてご紹介します。

【バランスのよい食事を心がける】
夏太りを改善するためには、「体を温める」「脂質の代謝アップ」「むくみ予防」などに効果的な食材を摂ることをオススメします。

◆身体を温める効果が期待できる食材
ブロッコリー、人参、玉ねぎ、紫蘇、豆類、ピーマン、小豆、にら、ねぎ

◆脂質の代謝を促してくれる「ビタミンB群」を豊富に含む食材
ビタミンB1:玄米、えのきたけ、とうもろこし
ビタミンB2:納豆、まいたけ、モロヘイヤ、青魚
ビタミンB6:にんにく、赤パプリカ、玄米、ごま、バナナ、青魚

◆むくみ予防の効果が期待できる「カリウム」を豊富に含む食材
枝豆、にら、ひじき、切り干し大根、のり、わかめ、にんにく、アボカド、バナナ、大豆製品など

【旬の夏野菜は身体を温める調理法がオススメ】
旬の夏野菜は栄養価も高く、食物繊維やカリウム、ビタミンが豊富でデトックス効果や美容健康効果が期待できます。ただ、体を冷やすものが多く、サラダなどの冷たいメニューで摂るより、スープや味噌汁、温野菜サラダ、お浸しなどの加熱する料理がオススメ。薬味にねぎや生姜、ごまなどをプラスすると良いでしょう。
また、料理に酢を使うこともオススメです。お酢には体を温める効果があり、お酢が体内に入るとエネルギーをたくさん作り出し、血行を促し、その結果、体が温まると言われています。さらに、ビタミンCの流出を防ぎ、カルシウムの吸収を助け、疲労回復効果が期待できます。

【水分補給は常温のお水】
夏バテ予防に「スポーツドリンク」や「栄養ドリンク」を飲みがちですが、一日の多くを室内で過ごす人には、カロリー過剰摂取に繋がることも。内臓を冷やさないようにするために常温以上のお水、お茶やハーブティーを飲むようにしましょう。できれば、寝起きの1杯は白湯を飲むことをオススメします。

いかがでしたか?夏は暑いからこそ、無理をせず、自分の体調を整えるためにも栄養バランスよく「毎食しっかり食べること」が大切です。結果として、間食を防ぐことができ、健康的な食事に繋がり夏太り対策にも。暑い夏を元気に過ごしましょう!

一年中で夏が一番太りやすい⁈「夏太り」の原因と食事対策とは

■この記事は編集部&ライターの経験や知識に基づいた情報です。個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用・ご判断ください。

この記事を書いた人

増子 光世
日本ビューティーフード協会
日本ビューティーフード協会インストラクター。−10kg のダイエットに成功したことを機に美容や健康にいいことを日々研究中。
日本ビューティーフード協会インストラクター。−10kg のダイエットに成功したことを機に美容や健康にいいことを日々研究中。

この記事を監修した人

日本ビューティーフード協会 代表理事 鈴木梨沙
日本ビューティーフード協会 代表理事 鈴木梨沙
体の内側から整えキレイと幸せをかなえる一生持続可能な食事を提案する専門家として、延べ1200名以上の方にセミナー講演会を実施。著書「美女になる簡単ヘルシーダイエットBook」がある。
体の内側から整えキレイと幸せをかなえる一生持続可能な食事を提案する専門家として、延べ1200名以上の方にセミナー講演会を実施。著書「美女になる簡単ヘルシーダイエットBook」がある。