二人目不妊、検査内容や料金って?

第321回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
二人目不妊に悩んでいる夫婦の多くは、妊活の第一歩として、「不妊検査」を受けるのが一般的です。とはいえ、「不妊検査ってどんなことをするの?」という不安がありますよね。また、料金についても知っておきたいところ。不妊検査を詳しく掘り下げます。

二人目不妊、検査内容や料金って?

●二人目不妊 検査内容は男女で違う

第一子出産後、二人目がなかなか授からない…。「これって二人目不妊かも?」と悩んでいる夫婦は多いです。不妊検査をしようと思っても、実際にどんなことをするのかわからず、見当もつきませんよね。じつは不妊検査には、男女での違いがあるのだそう。

まずは男女どちらも問診から。生活習慣やこれまでの病歴などを確認し、不妊の原因になり得るものがないか判断します。その後の検査に、男女の違いがあります。

□おもな女性の不妊検査
・超音波検査:専用の細長い超音波プローベを膣のなかに挿入。卵巣や子宮の状態をモニターで観察する検査法のこと。初診時は、子宮の状態や子宮筋腫の有無、卵巣の状態や卵巣嚢腫の有無をチェックします。その後は、排卵日前後に行われ、卵胞の大きさや数の測定がおもな検査項目になります。

・ホルモン検査:月経後、3~5日目に行う血液検査のこと。女性のホルモン値は月経周期で大きく変化するため、あまり変動しないこの時期に行うのだそう。排卵の少し前に行うこともあり、卵の成熟度を示すホルモン(E2エストラジオール)と排卵の引き金になるホルモン(LH黄体化ホルモン)の値を測定。排卵の時期を予測します。

・フーナーテスト(性交後検査):排卵日に頸管粘液のなかの運動精子をチェックする検査。指定日にパートナーと性交し、翌日あるいは当日診察。

・クラミジア抗原検査:綿棒で子宮頸管を軽くこする検査。女性のクラミジア感染は、不妊に悪影響を与えるのだそう。子宮頸管炎や卵管炎、卵管の閉塞、骨盤腹膜炎など、さまざまな婦人系の病気を引き起こす可能性があります。血液検査で抗体の有無を調べることもあり、過去にクラミジアに感染したことがあるかどうかがわかるそうです。

女性の場合、子宮や卵管、卵巣など、部位によって原因がさまざま考えられるので、検査法もさまざま。一方、男性の場合、精子の状態やED(勃起不全)がおもな原因なので、精液検査が一般的だそうです。

●二人目不妊 検査の費用は?

二人目不妊でもうひとつ気になるのが検査の費用。一人目の育児費用や家のローンなどが重なると、「検査費用まで出せるかな…」と不安になることもあるのでは? そこで、おもな検査の相場を以下にまとめました。

□不妊検査の費用相場
超音波検査: 1500~3000円前後
ホルモン検査:1000~4000円前後
フーナーテスト:1000円前後
クラミジア抗原検査:2000円前後
精液検査:1000~5000円前後
※すべて保険適用時

一般的な検査であれば、保険が適用されることが多く、1回あたりの値段は数千円ほど。しかし、回数を重ねれば、それだけ高額になります。また、特殊な検査の場合、1回で数万円するものもあるそうなので、検査の前にあらかじめクリニックに確認しておくと安心ですね。

不妊検査や治療には、さまざまな種類があります。実施する時期や金額も、それぞれバラバラです。二人目不妊改善のため、妊活に励む夫婦でも、経済的な理由で諦めてしまうケースも少なくありません。始める前に、何件かのクリニックを比較してみるのもいいかもしれませんよ。
(文・明日陽樹/考務店)

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