「Pokémon GO」を実際に街中でプレイしてわかったこと

第346回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
みなさんお待ちかね、「Pokémon GO(以下、『ポケモン GO』)」が、いよいよ日本でもリリースされました。世界中で大ブームになっている一方で、事故が多発しており、安全性も議論されています。とはいえ、ネット上の情報だけではわかりませんよね。百聞は一見に如かず。実際に街を歩きながら、「ポケモン GO」をプレイしてみました!

「Pokémon GO」を実際に街中でプレイしてわかったこと

●ほとんどスマホに釘付け

「ポケモン GO」をプレイするにあたって、スマホの“ながら歩き”が問題視されていますが、実際はどうなのでしょうか?

プレイしてみてわかったのは、視線がほとんどスマホに釘付けになるということ。このアプリは、原作のポケットモンスターと同じように、「ポケモン図鑑」を完成させるのが目的です。しかし、ポケモンが出現し、それを捕まえるだけではありません。街のいたるところに、「ポケストップ」や「ポケモンジム」というものが点在します。

「ポケモンジム」は、これまでのゲームシリーズと同じように、バトルするところ。「ポケストップ」では、ポケモンを捕まえるために必要なモンスターボールや回復するためのキズぐすりなどが手に入ります。神社や看板、飲食店、郵便局などが「ポケストップ」や「ポケモンジム」として設定されているため、毎回立ち寄ろうとすると、頻繁に足を止めなければいけません。これらの位置を確認するためにも、スマホをずっと見ていなければいけず、結果、プレイ中のほとんどはスマホに目を向けていることになります。

「Pokémon GO」を実際に街中でプレイしてわかったこと

●通行の妨げになることも

ポケモンが出現した時、歩きながらでも捕まえることはできるのですが、手元が定まらなくなるので、立ち止まってプレイするほうが捕まえやすい印象があります。しかし、いくらブームになっているとはいえ、みんながプレイしているわけではありません。急に立ち止まることで、後ろの人にぶつかったり、狭い道や混雑しているところでは、道をふさいでしまうことも。まわりの人たちへの配慮を忘れずに!

また、スマホを見ながら歩いていると、停めてある自転車に気づかず、ぶつかりそうになったり、信号機があることに気づかず、そのまま歩いていってしまいそうになり、交通事故が危惧される理由がよくわかりました…。大人の筆者ですら、プレイ中にヒヤリとした瞬間が何度もあったので、子どもがプレイするなら、なおさら注意が必要。“交通量や人混みが多い場所ではプレイしない”といった家族ルールを設けたほうが安全でしょう。

●政府も注意喚起

「ポケモン GO」の人気を受けて、政府はアプリのリリース前にかかわらず、異例の注意喚起に乗り出しました。内閣サイバーセキュリティーは、「ポケモントレーナーのみんなへおねがい」というものを7月20日に発表(21日修正)しました。この注意書きには、9つの項目があります。

□ポケモントレーナーのみんなへおねがい
1)個人情報を守ろう
2)偽アプリ、チートツール注意
3)お天気アプリは必ず入れよう
4)熱中症を警戒しよう
5)予備の電池を持とう
6)予備の連絡手段を準備しよう
7)危険な場所には立ち入らない
8)会おうという人を警戒しよう
9)歩きスマホは×ですよ

サイバー犯罪や事件に巻き込まれる前に、まずはパパやママがこの注意書きをよく理解し、きちんと子どもに伝えてあげてください。

評判通り、大人も子どもも楽しめるゲームだと思います。また、歩いた分だけ、たくさんのポケモンに出会えるので、ついつい歩いてしまい運動不足の解消にもつながりそう。しかし、楽しくプレイするためには、さまざまな危険がともなう可能性があることも、理解しておくべきです。はじめのうちは、子どもたちだけでなく、パパやママも散歩のついでに同伴するほうが安心かもしれませんね。
(文・明日陽樹/考務店)

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