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児童虐待…25年連続増加で初の10万件越え
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各都道府県や厚生労働省などが、昨年度や2016年上半期の児童虐待の実態について、さまざまなデータを公表しています。残念ながら、どのデータを見ても、児童虐待の件数は増加傾向にあるようです。

児童虐待…25年連続増加で初の10万件越え
 

●児童虐待って?

児童虐待とは、18歳未満の子どもに対し、親・養育者・同居人などが子どもの心身を傷つけ、健全な成長や発達を妨げる行為のこと。一般的に、4種類に分類されています。

□児童虐待の分類
1)身体的虐待
子どもの身体に傷をつける、苦痛を与えるなどの暴力行為。生命の維持に危険が及ぶことが多いですが、程度を問わず、日常的に暴力行為が行われている場合は、該当します。

2)性的虐待
性的な関係を迫ったり、売春や買春を強要したりする行為。拒否すると暴力的になるというケースも多く、身体的虐待と密接な関係があるかもしれません。

3)心理的虐待
暴言や無視、家族間での差別(下の子ばかり極端に可愛がるなど)のこと。また、子どもの見ている前で、パートナーに暴力をふるうというのも、心理的虐待のひとつ。

4)ネグレクト
食事を与えない、洗濯をしない、オムツを替えないなどが該当。また、ケガや病気であると認識しながら病院に連れて行かない、十分な教育を受けられる環境を与えないというのも、ネグレクトのひとつです。

●児童虐待 過去最高の10万件越え

厚生労働省が4日に発表した、2015年度の全国の児童相談所が対応した児童虐待の件数は、前年度よりも16.1%増加。10万3260件にのぼります。1990年度から始まった統計以降、25年連続で増加。今回初めて10万件を越えました。

また、福島県では、今月1日に、2016年上半期のデータを公表。昨年同時期よりも、197人増加し、延べ238人が被害に遭っています。

●社会的関心の高まり

児童虐待の通告が急増した背景には、社会的な関心が高まったことが挙げられます。今年5月、北海道で起きた「山中置き去り事件」。あの事件が発生したことで、メディアでも“しつけ”や“虐待”について取り上げる機会が増えましたよね。パパやママをはじめとする大人たちが、あらためて子どもとの接し方について考え直すきっかけになったように感じます。児童虐待の件数が増加したのではなく、社会的関心の高まりにより、通報が増えたのではないかとの意見もあるようです。

●児童虐待の認定が広がる

虐待の認定基準が広がったことも、通告件数の増加につながった可能性があるといいます。子どもに直接の被害がなくても、日常的な家庭内暴力(面前DV)のある家庭で育つ子どもに対して、心理的虐待が適用されることになったことが理由だそう。

また、児童相談所への全国共通ダイヤルの簡易化も理由のひとつ。昨年7月に10桁から3桁(189番)に短縮になりました。相談件数は、2014年度は9912件でしたが、短縮後の2015年度は、およそ3倍の2万9083件に増加したそうです。

“夫婦の宝物”であるはずの子どもたちが、これだけ多く虐待被害に遭っているということに、驚きを隠せません。また、25年連続で増加しているというのも、もはや“異常事態”ですよね。来年度には、児童虐待が少しでも減っていることを願うばかりです。
(文・明日陽樹/考務店)

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