“不倫”が原因の離婚…慰謝料の相場って?

第431回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
3組に1組の夫婦が離婚しているといわれる昨今。理由は様々あるでしょうが、なかには、“不倫”が原因で離婚に至るケースも。芸能人の離婚のニュースでも、“慰謝料”という文字をよく目にしますが、実際のところはどうなのでしょうか?

“不倫”が原因の離婚…慰謝料の相場って?

不倫の慰謝料に相場はあるの?

そもそも慰謝料とは、浮気したパートナーとその不倫相手から受けた精神的苦痛に対して支払われるお金のことを指します。「慰謝料の請求」という行為は、法律で認められていますが、金額に関しては明確な基準があるわけではないのだそう。

裁判で争った場合、過去の判例を参考にして、慰謝料の金額を決めることが多いといいます。当然、必ずしもそうなるわけではありませんが、ケース別で目安が決まっているのだとか。

□慰謝料の目安
1)夫婦関係を継続:50~100万円
2)浮気が原因で別居:100~200万円
3)浮気が原因で離婚:200~300万円

これらの金額は、あくまで目安。「子どもの有無」や「浮気の期間」「浮気発覚前の生活状況」など、様々な要素を考慮し、最終的に慰謝料の金額を決めるそうです。

不倫の慰謝料請求には時効が!?

意外にも、慰謝料の請求には“時効”があるのだそう。慰謝料を請求できる期間は、「(浮気による)被害および加害者を知った時」から「3年間」と法律で定められているのです。ただし、いつからカウントするのかについては、ケースバイケース。それぞれ異なるので、要注意!

また、時効が過ぎたからといって、必ずしも慰謝料を請求できないわけではないといいます。時効に気づかず、相手が慰謝料の支払いを受け入れた時や自ら慰謝料を支払う意思を見せた時などは、時効成立後でも、慰謝料を受け取れるそうです。

慰謝料請求は証拠がないとダメ?

パートナーやその相手に不倫を認めさせ、慰謝料を請求するためには、証拠が必要になります。不倫が発覚するきっかけでよくあるのは、メールや電話かと思いますが、メールだけでは「ただの冗談」、通話履歴だけでは「通話内容がわからない」など、逃げ道が出来てしまいますよね。最強の証拠は、不倫現場(肉体関係)の写真なのだとか。ただし、一つひとつが弱い証拠でも、それらを組み合わせて立証できる可能性もあるそうです。

信じていたパートナーに裏切られる…。お金で解決できることではないかもしれませんね。本来は、夫婦仲がよく、不倫の影もないというのが理想。慰謝料について書いてきましたが、この情報が役に立つことがないよう願っています。
(文・明日陽樹/考務店)

※本記事の情報は執筆時または公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。