マダニに噛まれた時の症状は?
マダニに噛まれたあと、6~14日程度の潜伏期間があるそうです。おもな症状は、発熱、食欲低下、嘔吐、下痢。また、場合によっては、頭痛や筋肉痛、咳などを引き起こすことも。
マダニに噛まれても、かゆみがなく、痛みもほとんどないため、なかなか気づきにくいのが厄介なところ。できるだけ、マダニが好む場所を避けるのが賢明です。
マダニの生息地は?
マダニのピークは春と秋ですが、1年中、どこにでも生息しています。山や草むらを好む傾向があり、畑やあぜ道は用心しておくのが◎。また、郊外だけでなく、都心部の公園や河川敷などにも生息。誰でも噛まれる可能性があるので、要注意です!
対策としては、できるだけ草むらは避けること。もし、どうしても近づく必要がある場合は、長袖・長ズボン、長靴などを着用し、なるべく肌の露出を控えるようにしましょう。肌に触れなくても、衣類に付着する場合もあるので、着替えや洗濯をきちんとするのも有効です。
マダニを媒介する病気
ウィルスや細菌をたくさん持っているマダニ。確率は低いとは言いますが、噛まれると、マダニを媒介して病気が感染してしまう可能性も。
□マダニを媒介する感染症例
・日本紅斑熱
マダニに噛まれてから2~8日後に発症。人から人への感染はありませんが、最悪の場合、死亡するケースもあるそうです。
・重症熱性血小板減少症候群
2011年に特定されたばかりの「SFTSウィルス」による感染症。血液や体液での感染が報告されています。噛まれてから6~14日ほどで、発症し、発熱や倦怠感、嘔吐、下痢などの症状があります。
・つつが虫病
オリエンチア・ツツガムシという細菌によって引き起こされる感染症。5~14日ほどで発症します。高熱と発疹をともなうのが特徴。全国で、毎年300~400人ほどの感染が報告されているようです。
特にママと子どもは、公園に行く機会が多く、草むらに入って遊ぶこともありますよね。もし、噛まれた時(または発症した時)は、早期の治療が大切です。すぐに病院へ。
(文・明日陽樹/考務店)