放任放置で育った子どもは、どうなるのか?

第3回 子育ての“自由のびのび”と“放任放置”の境界線
親の過保護・過干渉により、いつまでも自立できない子どもが社会問題化している一方で、親が子どもを放任放置することの危険性に気付かず、子どもが社会に適応できない状況に追い込まれるケースも。では、“放任放置”されて育った子は、やがてどうなってしまうのでしょうか?

●放任放置は、子どもの将来を考えない“愛のない行為”

「過保護・過干渉にならず、自由にのびのび育てるのが一番! もちろんその通りなのですが、だからと言ってほったらかしでいいということではないのです。そこを履き違えてしまうと、お子さんは将来取り返しのつかない事態にもなりかねません」

そう話すのは、子育て本作家の立石美津子さん。放任放置されて育った子がたどる道とは…。

「基本的なしつけ、ルールを決めて子どもが間違った行動をしないように叱ることは“親の愛情のひとつ”なんですね。それをしないということは、将来お子さんがどうなってもいいということと同じです。何をしてもしらんぷりされた子どもは寂しさを感じ、なんとか大人の気を引こうとするんです」

放任放置で育った子どもは、どうなるのか?

●家族は、子どもにとって“安全基地”であることが大事

満たされない承認欲求を満たそうとして、子どもが取る行動とは?

「何かいいことをして注目されるのは、努力が必要でなかなか遠い道のり。だったら悪いことをして注目されるほうが手っ取り早いわけです。だから、悪いことをしてしまう。つまり、悪いことをしてでも関わりを持ちたい、こっちを見てほしいとなるのです」

つまり、そういう子にとって、承認欲求を満たすためには、叱られるのもほめられるのも変わりなくなってしまうから怖いという。

「その状態がずっと続き、どんどんエスカレートしていけば、なかには犯罪につながるケースもあります」

そうならないために、親が気をつけるべきこととは?

「子育ての方針は、ご家庭さまざまだと思いますが、前提としてお子さんが将来、社会の一員として生きていけるための土台だけはしっかり親が作ってやる。悪いことをしたならば、叱ってやらなければなりません。その愛情はしっかり子どもに伝わります。つまり、お子さんの意思を尊重したとしても、親が遠くからしっかり見守って、時には修正してやらなければならないのです。何か失敗したとき、つまずいたときには、家族が“いつでも戻れる安全基地”のような場所であることが何より大事だと思います」
子どもは常に親の愛情を求めるもの。“いつもあなたのことを見守っているよ”という、親の愛、眼差しこそが、子どもを健やかに成長させるためには不可欠なのです。
(構成・文/横田裕美子)

お話を伺った人

立石 美津子
立石 美津子
子育て本作家・講演家。著書は『一人でできる子が育つ テキトーかあさんのすすめ』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『はずれ先生にあたったとき読む本』『1人でできる子になるテキトー母さん流子育てのコツ』『立石流 子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方 』など。
子育て本作家・講演家。著書は『一人でできる子が育つ テキトーかあさんのすすめ』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『はずれ先生にあたったとき読む本』『1人でできる子になるテキトー母さん流子育てのコツ』『立石流 子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方 』など。