こんにちは、保育士の中田馨です。生まれたころよりも体つきが少しふっくらしてくる生後1~2カ月の赤ちゃん。新生児のときより、起きている時間が少しずつ長くなってきます。
今回は、生後1~2カ月ごろの首すわり前の赤ちゃんと一緒にできる心を育む遊び方を紹介します。
生後1~2カ月の赤ちゃんの発達
生後1~2カ月ごろは、手足をバタバタと宇宙遊泳のように盛んに動かすようになります。新生児のころはギュッと握っていた手が、少し開くようになります。また、運動機能は、脳に近いところから発達していくので、自分で首を動かそうとする姿が見られます。首が動かせるようになると、光のする方、ママの声が聞こえる方に顔を向けることができます。身体の動きが活発になって来る時期ですが、まだ首はすわっていません。
ぼんやりと見えていたものへの焦点が合うようになり、30㎝くらい先の物がよく見えるよ雨になるので、顔の前で動くものを目で追いかけるようになります。お腹がすいているときと甘えたいときの泣き方にも変化が出て、感情豊かになってきます。
生後1~2カ月の赤ちゃんと遊ぶときのポイント
では、1~2カ月ごろの赤ちゃんと遊ぶときのポイントです。
首がすわっていないので無理しないこのころの赤ちゃんには、どんどんスキンシップをとってください。自分で身体を動かそうとしてる様子があっても、まだ首はすわっていません。赤ちゃんの身体に負担が来るような大きな動きの遊びはまだNGです。
赤ちゃんが心地よい遊びをする「赤ちゃんを発達させよう!」と思わず、赤ちゃんが心地よく感じる遊びを取り入れましょう。赤ちゃんの表情をよく見て、幸せそうならそのままつづけてOK。困った顔をしていたら、もしかするとその遊びがあまり好きではないのかもしれません。
1カ月健診でOKが出たら、外気浴をスタートさせましょう。赤ちゃんのペースに合わせながら、機嫌のいいときに少しずつ外の空気や光に触れていきましょう。
生後1~2カ月は赤ちゃんも小さいですが、ママも産後間もない時期です。体調が万全ではないので無理はせず、ママと赤ちゃんの調子が良いときに遊んでみましょう。
1~2カ月の赤ちゃんとの遊び方
では、具体的に遊びを紹介します。
頭の先から足の先までマッサージ赤ちゃんの頭から顔・肩・胸・お腹・手・おしり・足へと手のひらでなでて、全身優しくマッサージします。歌に合わせてマッサージをするのもいいですね。マッサージをするついでに、人差し指でツンツンツンと軽くつつくと、くすぐったくて身体をねじる姿が見られます。マッサージはパパもぜひやってみてください。パパの大きな手で包みながらマッサージすると、赤ちゃんがうっとりとした顔になりますよ。
音の鳴るおもちゃを、赤ちゃんの目の前で音を鳴らしながらゆっくり左右に動かします。すると目でおもちゃを追いかけます。
このころの赤ちゃんは、言葉の前兆である喃語(なんご)を言い始めます。「あ~」「う~」などの声で赤ちゃんが話していたら、赤ちゃんに合わせてママも「あ~」などと言ってみましょう。最初は赤ちゃんと同じ音の高さで言い合いっこすると、とても心地よく遊ぶことができます。
このおしゃべりに慣れてきた赤ちゃんには、低い声や高い声で「あ~」と言ってみる遊びをします。そうすると、目をまんまるにして、その音の出た方(ママの顔)をじ~っと見てきて、とてもかわいいです。
遊ぶついでに発達を確かめてみよう
生後1~2カ月の赤ちゃんの大きな発達の特徴は、視力が発達してくるということ。動くものを追いかけてみることができます。特に明るくはっきりした色が見えやすいので、「目で見て追いかけごっこ」遊びのときに、赤い色のおもちゃなどを追いかけて見ることができるかを確かめましょう。目で追いかけることができるようになると、次は首を左右に動かすこともできるようになります。
赤ちゃんとのママとの毎日のふれあいが、親子関係の基礎になります。赤ちゃんが「楽しい」「心地よい」と思える遊びを、できることから取り入れてみましょう。
0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
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