「BBクリーム」の選び方を知りたい!

第2回 「これ1つでOK」のコスメは本当に1つで大丈夫?
今やベースメイクではファンデーション以上に愛用者が多い印象のある「BBクリーム」。

これ1つで化粧下地やファンデーション、コンシーラー、日焼け止めのなどの役割を果たすのは、忙しいママにとってありがたい存在だ。カバー力はファンデーションに比べるとやや劣る印象だが「家で子育てしているだけならBBクリーム1つで十分」という声はよく聞く。

●BBクリーム1つですべての効果を欲張っちゃダメ!

「BBクリームはファンデーションと比べて薄付きだからこそ崩れにくいのが利点です。近年は多くのメーカーの商品開発により、優秀なBBクリームがたくさん出回っています」

こう語るのは「西麻布ヒフ・形成外科」の院長、藤井佳苗先生。

さらに最近は「保湿効果」や「日焼け止め効果」など、さまざまな効果を謳ったBBクリームが発売されており、選ぶ側からすれば種類が多すぎて、どれを選んでいいのか迷ってしまう。また、これ1つで本当に化粧下地や日焼け止め効果などが両立するのだろうか?

「化粧下地や日焼け止めなどは、単独で使用するよりは効果が劣るかもしれません。BBクリームですべての効果を得ようと欲張らず、まずはファンデーションとして自分の肌に馴染みがいいものを選んだほうがいいでしょう」(藤井先生 以下同)

化粧下地がいらないBBクリームの場合、崩れにくい一方で、カバー力が足りないと感じる場合がある。基本的には1つでベースメイクが完結するものだが、気になる部分があればコンシーラーを重ねるのが良いだろう。

スキンケアをする女性

●購入前は必ず試し塗りで肌なじみを確認するべし

さらにBBクリームを選ぶ上で気にしたほうがいいのが、自分の肌に合った「テクスチャー(付け心地や質感)」だという。

「例えば、油性肌の方が水っぽいテクスチャーのクリームを使うとヨレやすくなってしまいます。逆に乾燥肌の人が硬いテクスチャーのクリームを使うと伸びが悪くなり、肌へ余計な負担がかかります」

つまり、BBクリームを選ぶ際は必ず「試し塗り」をすることが重要。最近はドラッグストアや通販などで手軽に購入する人は多いと思うが、できれば事前にサンプルを手に入れたり店頭で試したりしてから購入したい。

自分にピッタリものを選んで使えば、やはりBBクリームは忙しいママにとっての強い味方。上手に使って賢く時短メイクをしよう。
(高山恵+ノオト)

お話をお聞きした人

藤井佳苗さん
藤井佳苗
西麻布ヒフ・形成外科
医学博士・形成外科専門医。美容・アンチエイジングの最先端医療を実践。きめ細かいスキンケアアドバイスや漢方薬を取り入れるなど、女性に寄り添った診療を行う。
医学博士・形成外科専門医。美容・アンチエイジングの最先端医療を実践。きめ細かいスキンケアアドバイスや漢方薬を取り入れるなど、女性に寄り添った診療を行う。