口内炎=ビタミン不足!?ほかにも原因があった!

第492回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
誰もが一度はなったことがあるであろう、「口内炎」。一度できてしまうと、食べ物が食べにくくなったり、しみたりして気分も落ち込みますよね。そもそも口内炎はなぜできるのでしょうか?

口内炎=ビタミン不足!?ほかにも原因があった!

口内炎の原因とは

実は、口内炎ができるメカニズムははっきりとは判明していないのだとか。現在のところ、原因として考えられていることは以下の6つ。

・鉄分やビタミン不足
・ストレスや睡眠不足
・不正咬合や歯ブラシ等による物理的な刺激
・唾液の不足や口腔の乾燥
・口腔内の不衛生、プラーク(入れ歯かす)の付着した入れ歯の装着
・歯磨き粉の成分による粘膜の損傷

口内炎は、疲れている時などにできやすいイメージがあるため、この原因を見ると、確かに疲れているときは睡眠不足だったり、栄養がきちんと取れなかったりするので、そのイメージは間違っていないのかもしれませんね。

口内炎は1つじゃなかった?

口の中や舌にできた炎症のことを、ひとまとめに「口内炎」と言っていますが、実は口内炎にはおもに5種類もあったんです。

・アフタ性口内炎
一般的に「口内炎」といえばこれを指します。「アフタ性口内炎」は、2mm~1cm弱の白っぽい潰瘍(穴のようなもの)ができるのが特徴。薬でも治療できますが、うがい薬などで口腔内の有害な細菌を減らすことにより、自力でも早く治すことができるそう。

・カタル性口内炎
歯科矯正装置や歯ブラシなどによる刺激でできた傷から、細菌が侵入することがおもな原因。粘膜が腫れたり、ただれたりして、場合によっては、熱を帯びることも。

・ウイルス性口内炎
ヘルペスや帯状疱疹などが、おもな原因。小さな水泡ができ、つぶれてしまうことで、口内炎になるそう。抗ウイルス薬などで治療が必要です。

・アレルギー性口内炎
アレルギーを持っている食物を食べた時に、口の中の粘膜に触れ、炎症することで発生します。飲み薬や金属アレルギーが原因となる物質を摂取しないことが重要ですが、個人差がありますので病院で詳しく見てもらいましょう。

・ニコチン性口内炎
喫煙が原因。口の中の粘膜に、ニコチンが蓄積することで、口内炎に。タバコを辞めることで改善します。

口内炎は体からのメッセージ

口内炎は、健康な体であればあまり発症しない病気です。口内炎ができてしまった時は、もしかしたら体が悲鳴を上げているのかも? 口内炎ができるのは、体の免疫が弱まっている可能性大。きちんと睡眠をとり、栄養バランスの良い食事を心がけると良さそう。

治すことも大事ですが、口内炎を作らないよう、普段から健康に気を使い、体に無理をさせない環境作りが大切です。「疲れてるな…」と思ったら、ちょっと立ち止まってみるのもいいのでは?
(文・小野由美子/考務店)

※本記事の情報は執筆時または公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。