「ナスの山椒揚げ」でビールが止まらない

第4167回 はじめてライフ
みなさ~ん! ナスはお好きですか?
焼きナスに揚げ浸し、天ぷらに麻婆ナス――おいしい食べ方は色々あるけれど、やっぱり至高は「ナスの山椒揚げ」でしょう! ……えっ、ナスの山椒揚げ、ご存知じゃない?
ナスの山椒揚げとは、中国四川料理の定番おつまみ。個人的に、「ナスのおいしい食べ方・第1位」の料理なのです。サックサクの食感に、爽やかな山椒の香りがあとをひきまくるおいしさ。あ~、食べたくなってきた!
では早速、ナスの山椒揚げを作ってみましょう。ビールの準備をお忘れなく!

「ナスの山椒揚げ」の作り方

旬のナスをおいしく味わおう!

【材料(2人分)】
なす=1袋(中3本)
片栗粉=大さじ2
にんにく(みじん切り)=1かけ分
唐辛子(輪切り)=大さじ1(好みで増やしてOK)
花山椒(粉末)=大さじ2
花山椒(ホール・あれば)=大さじ1
塩=小さじ1
こしょう=少々
サラダ油=適量

花山椒のホール(左)、粉末(右)

この料理のポイントは、なんて言ったって「花山椒」! 麻婆豆腐などにしびれるような辛味を与えてくれる、中華料理には欠かせないスパイスです。うなぎなどにかける日本の山椒とは味が異なるのでご注意を。

粉末の花山椒はスーパーなどで手軽に手に入ります。ホールの花山椒を加えるとさらに香りがよくなりますが、粉末だけでもかまいません。

①ナスの皮を縞目にむき、薄い乱切りにする。

ナスの皮をむくと、見た目がよくなるほか火の通りがよくなります。今回は見た目をよくするために皮を縞目にむきましたが、火の通りの早い揚げ物なのでむかなくてもOKです。

サクッと軽い食感にするため、薄め(1cm~2cmほど)の乱切りにします。輪切りでもOKです。

②ナスを水にひたし、アク抜きをする。

ナスのえぐみを抜き、変色をふせぐために10分ほど水にひたしてアク抜きをします。

③水気をきったナスに片栗粉をまぶす

水気をきったナスに片栗粉をまぶす
水気をきったナスに片栗粉をまぶす

②を水からあげ、軽く水気をきってから片栗粉を加え、全体にまぶします。水気は完全にきらず、少し残っていたほうが粉が密着しやすいです。

④鍋に油を170~180℃に熱し、ナスを入れて色づくまで揚げる。

カラリと揚げたいので、高温(170~180℃)の油でナスを揚げます。火はすぐ通るので、おいしそうなきつね色に揚がってきたら網じゃくしなどですくい、油をきりましょう。

きつね色に揚がったらOK

⑤フライパンにサラダ油大さじ1、にんにく、唐辛子、花山椒(ホール)を入れて香りが出るまで弱火で熱する。

香りが立ってきたら粉末の花山椒を加えてひと混ぜし、ナスと塩、こしょうを加えて全体を混ぜてできあがり。

味のかなめとなる香辛料を油で熱し、香りを引き出します。
焦げやすいので、弱火でじっくりと。とくに粉末の花山椒はすぐに焦げてしまうので、にんにくやホールの花山椒の香りが出てきてから、最後に加えるようにしましょう。

にんにくのこうばしい香り、花山椒の爽やかな香りが立ってきたら、揚げておいたナスと塩、こしょうを加えます。ナスの全体に香辛料をまとわせれば、完成です!

ナスの山椒揚げの完成!

やみつきになるおいしさ!「ナスの山椒揚げ」の完成

サックサクのナスの山椒揚げの完成です!
食欲をそそるにんにくの香りと、じわ~っとしびれるような花山椒の刺激が、あとひくおいしさ! 軽い食感で、ビール片手にいくらでも食べられてしまいそう。

ナスのほんのりとした甘さと、にんにくや花山椒のパンチのある香りがベストマッチ。食べれば食べるほどやみつきになって、あっという間に平らげてしまいますよ。ビールのおいしい夏にこそ、ぜひ試していただきたい一品です!

(文・写真・レシピ:よしもとこゆき)

●お話を聞いた人

よしもとこゆき
フードコーディネーター、ライター。世界にもっと、「美味しい」魔法を広めるため、レシピ開発やスタイリング、飲食店プロデュースなど食に携わる仕事を中心に、デザインやイラスト、コラムの執筆など幅広く活動中。
フードコーディネーター、ライター。世界にもっと、「美味しい」魔法を広めるため、レシピ開発やスタイリング、飲食店プロデュースなど食に携わる仕事を中心に、デザインやイラスト、コラムの執筆など幅広く活動中。