「大きなテーブル…」そういって嬉しそうに笑っていたママ

動画は、大きなダイニングテーブルに嬉しそうなママのシーンからスタートします。ママはよっぽどこのダイニングテーブルがお気に入りの様子。進学した息子の制服がブカブカだと家族で笑ったり、娘が「ここの方が落ち着くから」とダイニングテーブルで勉強している時に、ママが飲み物の差し入れたり、温かい家族の光景が映し出されます。

その後も、仕事で帰宅が遅くなってしまったパパのために、ダイニングテーブルに夕食の準備をしてくれているママの姿や、そんなママのおかげでリラックスムードのパパなど、家族の日常シーンが数多く散りばめられています。これといって、面白いわけでも新鮮味があるわけでもありませんが、どこか懐かしくて心にジーンと響く家族のやりとりで、気が付けば動画に夢中になっているはず。特に、思春期の娘がママに怒鳴ってしまうシーンは、「そんな時期もあったなあ」と思わず過去のことを考えてしまうのではないでしょうか。

とはいえ、動画のなかでもっとも注目するべきポイントは、ナレーションで入る“ダイニングテーブルから見たママへの思い“。家族のことを誰よりも温かく見守っていてくれたのは、ダイニングテーブルなのかもしれませんね。

「家族団らん」ということが一番幸せ？

この動画は、一般的な家族の成長を映しているだけなのですが、それでもなぜか心が温まる…。幸せは特別なことではなく、身近なところにあるのではないか、と問いかけられている気がします。そしてその中心には、どんなこともすべて優しく包みこんでくれるママの存在が。

みなさんの家のダイニングテーブルも、家族の成長をずっと見守ってくれているかも。そう思ってテーブルの椅子に座ってみると、なんだか愛着を感じてしまいそうですよね！
（文・山本健太郎／考務店）