メディア個別 【実録】地獄!大人のいじめ!体臭や食事のしかたまで指摘され… | いじめられやすい人の特徴とは? | ママの知りたいが集まるアンテナ「ママテナ」

【実録】地獄!大人のいじめ!体臭や食事のしかたまで指摘され…
~いじめられやすい人の特徴とは?~

いじめというと、子どもにばかり焦点が当てられがちだが、実は愛するわが子が社会人になっても、“大人のいじめ”は存在する。最近も、電通の女性社員が、パワハラと過重労働を苦に自殺した事件が取り上げられたばかりだ。そこでここでは、何十倍にも及ぶ倍率を勝ち抜いて、とあるテレビ番組制作会社に入社した新入男性社員の過酷な労働状況を紹介する。

●上司に“臭い!”と言われ…

「息子のB男は高校生の頃からマスコミに興味を持ち、6大学を目指して、必死に受験勉強してきました。その甲斐あって、MARCH(明治、青山、立教、法政)に進学することができましたが、テレビ局自体への就職は叶わず、局の下請けとなる制作会社に就職が決まりました。お給料はさほどよくはありませんが、前から目指していたテレビのお仕事、しかもADとしてすぐ現場につけるとあって、とても喜んでいたんです」(Aさん 以下同)

Aさんの夫は、大手証券会社で働くサラリーマン。B男さん は1人っ子で愛情いっぱいで育ち、礼儀正しいが、どちらかと言えばおとなしめな性格だという。

「母親の私から見ると、息子はマスコミには向いていないと思いました。真面目で底抜けに明るい性格でもないし、奇想天外なアイデアが浮かぶタイプでもない。どちらかと言えば、公務員や金融関係の方が無難にやっていけるんじゃないかな? と。就職試験で落ちた際、何度か“違う職種にしたら?”と勧めてはみましたが、息子は頑として譲りませんでした」

B男さんがついたのは、朝の某人気情報番組。最初のうちこそ、喜々としてイキイキと働いていたが、事態はあっという間に悪くなっていったとAさんは表情を曇らせる。

「入社1カ月もしない間に、あっという間に自宅に帰ってこなくなりました。私もパートに出ているので、気が付いたら、1週間近く息子と顔を合わせていないこともあって…。当然ながら、息子と会話する暇もなく、どんな仕事をしているのかもわからない。主人に“大丈夫かしら?”と相談しても、“もう子どもじゃないんだからほおっておきなさい”と言うばかり。心配はしていましたが、まさか息子がそんな目に遭っているとは想像もできませんでした」
いじめ
 

●上司から罵詈雑言を浴びせられる息子

ある日のこと、会社からAさんの自宅に電話が入る。

「上司の方からの電話で、“B男さんが、昨日から会社に来ていないが、大丈夫か”と言うのです。あわてて携帯に電話しても留守電になるばかり。心配になって警察に捜索願を出そうかと思ったところに、息子が帰ってきたんです。前から“痩せたかも”と思っていましたが、その時に見た息子は、頬がこけ、髭も剃らず、お風呂も入っていない様子で、目の焦点も定まっていない様子でした」

夫を交え、B男さんと話し合うことを決めたAさん。B男さんも、やっと重い口を開いたという。

「どうやら何日も仮眠しか取れていないようで、現場のディレクターがとにかく厳しく、何をやってもダメ出しされ、“バカなの?”“死ねよ”などと人格否定されるような罵詈雑言を浴びせられていたようです。息子は、それでもめげずに働いていましたが、ある日、スタッフ同士の食事の席で“お前、近寄ると臭いんだよ”“箸の持ち方が気持ち悪いから、どうにかなんないの”などと、食事の作法までくどくどと言われたそうです。私のしつけがなってなかったのかもしれませんが、そんな仕打ちを受けているのは息子だけだと聞いたら次第に腹が立ってきて…。息子は“自分が決めた道だから、簡単にはやめられない”と思ったみたいですが、うつ病になられても困るし、“自分に合わないと思うんだったら、いつでもやめていいんだよ”とアドバイスしました」

だが夫の見方は、Aさんとは違っていた。

「夫は“つらいから辞めるんじゃなく、お前が続けていきたいかどうかが問題だ”と言いました。私は明日にでも辞めさせたかったのですが、夫は“辞めるのはいつでもできる、でも戦わずに辞めていいのか”とアドバイスしたんですね。息子はその日1日、自宅でぐっすりと眠り、驚いたことに“今から会社に謝りに行く”と言って出かけて行きました。私は心配でなりませんでしたが、帰ってきた息子に話を聞くと、ディレクターさんも心底悪い人ではないようで、今回息子が行方不明になったことで、“自分が厳しくあたりすぎた”と反省してくれたと聞きました。“よく帰ってきてくれたな”という言葉もかけてくれたようです。“明日からまた、元気に働く”と言って、息子もこの時、涙ぐんでいましたね」

親としては、わが子が苦しむ様子を見るのは、どんなことよりもつらい。子どもが小学生であろうが社会人であろうが、親がつらい気持ちは変わらないのだ。このケースの場合、Aさんに従って、B男さんが会社を辞めるのは1つの選択肢であり、簡単なことだっただろう。だが、B男さんが、社会人として大先輩である父親の助言を尊重し、1つの山を乗り越えたことで、会社内での評価も高まり、今後の社会人生活において大きな自信となったのは言うまでもない。ブラック企業が多い昨今、親の判断も難しいところだが、子どもは親が思う以上に、たくましく立派に成長しているということを忘れないでいたい。

(取材・文/吉富慶子)
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