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貴重な文化財が一堂に!東京国立博物館で御即位記念特別展「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」開催

第252回 OZmall(オズモール)
2019年10月14日(月・祝)から11月24日(日)まで、上野の東京国立博物館では天皇陛下御即位記念特別展「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」を開催。皇室が約1260年にわたって守り継いできた正倉院宝物とともに、法隆寺献納宝物も公開する。

光明皇后の聖武天皇への深い愛情が伝わるゆかりの宝物たち

左/平螺鈿背八角鏡 唐時代・8 世紀 正倉院宝物【後期展示 11月6日~24日】 右/国宝 海磯鏡 唐または奈良時代・8 世紀 東京国立博物館(法隆寺献納宝物)【通期展示】 正倉院宝物は、天平勝宝8歳(756年)に光明皇后が聖武天皇のご遺愛品をはじめとした品々を東大寺の大仏に捧げられたのが始まり。今回は、当時の日本で製作された美術工芸品などのほかに、遠く大陸から持ち込まれた国際色豊かな作品を含め、約40件が展示される。 第1章「聖武天皇と光明皇后ゆかりの宝物」では、六百数十点にのぼる宝物を献納された際の目録『国家珍宝帳』に記載された宝物を中心に紹介。目録の巻末には、「ご遺愛品を見るたびに昔を思い出し、悲しみでくずれそうになる」という言葉もあり、光明皇后の深い愛情が伝わってくる。 宝飾鏡の代表作である「平螺鈿背八角鏡(へいらでんはいのはっかくきょう)」には、コハクや螺鈿(らでん)による天上世界の空想の花・宝相華(ほうそうげ)が広がり、何とも華やか。 法隆寺献納宝物の国宝「海磯鏡(かいききょう)」は、光明皇后が天平8年(736年)の聖徳太子の命日に法隆寺の「丈六」仏に捧げた鏡。背面には神仙伝説を表した美しい文様が彫られていて、いずれも8世紀の日本を代表する至宝と言える。

伝世品の底力!華麗な染織美術と今なお香り高い名香

左/紺夾纈?几褥 奈良時代・8 世紀 正倉院宝物【後期展示 11月6日~24日】 右/黄熟香(蘭奢待) 東南アジア 正倉院宝物 【通期展示】 第2章「華麗なる染織美術」には、世界最古の伝世品として知られる宝物を展示する。伝世品というのは、遺跡から発掘される出土品と違って、宝庫に納められきちんとした管理の下で時代を超えて伝えられたもののこと。 東大寺大仏の開眼会(かいげんえ)や聖武天皇の一周忌法要では、大量の幡(ばん:旗のこと)や天蓋(てんがい)、褥(じょく:敷物のこと)が必要とされ、その後東大寺に納められたものが正倉院の宝物として伝わっている。仏に供物を捧げる時に敷かれた鮮やかな色彩の残る「紺夾纈?几褥(こんきょうけちあしぎぬのきじょく)」など、その保存状態の良さは伝世品ならでは。 また、第3章「名香の世界」では、仏教の儀式にかかせない香の名品を紹介する。「蘭奢待(らんじゃたい)」の名を持ち、天下の名香と呼ばれる「黄熟香(おうじゅくこう)」は織田信長や明治天皇らが切り取ったことでも有名。1200年以上経った今も高い香りを放つというから、驚く。

シルクロードを越えてきた古代楽器の造形美と装飾を堪能

左/螺鈿紫檀五絃琵琶 唐時代・8 世紀 正倉院宝物 【前期展示 10月14日~11月4日】 右/紫檀木画槽琵琶 唐または奈良時代・8 世紀 正倉院宝物 【後期展示 11月6日~24日】 正倉院は古代楽器の宝庫でもあるという。とりわけ有名なのは、美しい装飾が施された琵琶。そこで第4章の「正倉院の琵琶」では、代表的なふたつの琵琶を中心に古代楽器を紹介する。 古代東洋の工芸史上、最高の傑作とされる「螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんびわ)」は、古代インドに起源を持つ世界で唯一の現存する五弦琵琶。ラクダに乗って琵琶を演奏する人物の装飾は、シルクロードを通じて異国の音楽が伝わったことを象徴するかのよう。 「紫檀木画槽琵琶(したんもくがのそうのびわ)」は、古代ペルシャに起源を持つ四弦琵琶。背面には象牙や錫などをはめ込む木画(もくが)の技法で華やかな装飾を施し、琵琶の撥(ばち)が当たる部分には革を貼って狩猟や酒宴の様子を極彩色で描いている。 現地ではすでに失われた古代の楽器を今に伝えている点では、世界の音楽史上でも特筆すべきお宝ばかり。この章での展示から、当時の技術を尽くした装飾と、究極の造形美を堪能して。

工芸作品で7世紀から8世紀の造形や美意識の変化が分かる

左/重要文化財 伎楽面 酔胡王 飛鳥~奈良時代・7~8 世紀 東京国立博物館(法隆寺献納宝物)【前期展示 10月14日~11月4日】 右/伎楽面 酔胡王 奈良時代・宝亀9年(778) 正倉院宝物 【前期展示10月14日~11月4日】 日本の7世紀美術を代表する聖徳太子由来の法隆寺献納宝物と、8世紀美術を代表する聖武天皇由来の正倉院宝物。タイムラグはあるものの、同じ用途のために製作された作品も複数見られる。 第5章「工芸美の共演」では、宝物を並べて展示することで、飛鳥時代から奈良時代にかけての造形の変化や、それぞれの美意識の特色を見てゆくことに。 例えば、中国南部(呉)に由来するセリフのない音楽劇・伎楽に用いられた「伎楽面」で、酔っ払った胡の国(ペルシアをはじめとする西アジア)の王様が歌い踊る演目に使われる「酔胡王」。 飛鳥時代のものは冠帽の両側に耳隠しが付いていて、正面に虎の皮の飾りがあり、西域の古代のファッションを取り入れている。奈良時代には冠帽に美しい唐花の文様が施され、華やかな文化を伝えている。

保存・修復・模造など、すべては宝物を守り伝えるために

正倉院御物修理図 稲垣蘭圃筆 明治22年(1889) 東京国立博物館 【通期展示】 正倉院では1260年以上も宝物を守り伝えてきたけれど、繊細な漆芸品や染織品が奇跡的に傷むことなく、偶然に残ったわけではない。時代ごとの皇室による保護のもとで、守り伝えてきた歴史がある。 第6章「宝物を守る」では、明治時代以降に本格化した正倉院宝物の調査と修復作業にスポットを当てながら、明治後期に誕生した帝室博物館時代から始まる東京国立博物館と正倉院のつながりについても紹介する。 明治22年(1889年)に描かれた「正倉院御物修理図」では、宮内省図書寮の職員が行っていた修理の様子が分かる。何だか楽しげに作業をしていて、大らかな雰囲気が窺えるのも面白い。 このほか、会場内には、一部原寸大で正倉院宝庫を再現したスペースも登場。古代の芸術品の息吹とともに、雄大なスケール感を感じ取って。 この記事の詳細データや読者のコメントはこちら

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