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ラク&正しい姿勢が◎!妊婦さんにおすすめの座り方と避けるべき座り方

第5498回 ベビーカレンダー
この記事では妊娠中の座り方について、医師監修のもと解説します。妊娠中は特に体型の変化や体重増加によって、体への負担が増す状態になります。妊娠中に姿勢が変化することは自然なことですが、心配なことがあれば医師・助産師へ相談しましょう。

今回は妊娠中に姿勢が変化する理由と、座るときのポイントについて説明します。

妊娠中に姿勢が変化する理由

妊娠中は、妊娠前と比べて、重心や体型の変化、体重増加によって、立っているときや座っているときの姿勢が変化します。立ち上がる瞬間やしゃがむ瞬間の体の動きも変化するため、首から背中の部分、腰やおしりの周囲、膝など全身の筋肉へ負担がかかり、日常的に痛みが生じやすい状態となります。良い姿勢を保とうと努力しても、妊娠前よりも筋力が低下したり、痛みが生じることで、妊婦さんの思うように姿勢を保つことが難しいこともあります。


妊娠して、少しずつおなかが大きくなってくると、おなかは前方に突き出て、背中は後方に反り、全身のバランスが不安定となります。立った姿勢では、体の重心は上方向かつ前方へ移動します。そのため、妊婦さんは肩を後方へ引いて、首を伸ばす姿勢をとって、重心を保とうとします。その結果、常にかかとで体重を支える状態になりやすいです。


また、妊娠中はリラキシンというホルモンの作用によって骨格を支える靭帯が緩みます。これは、大きくなる子宮のサイズに合わせて骨盤が妊娠中や出産時にクッション性のある動きに役立つためです。しかし、リラキシンは、左右の仙腸関節や恥骨結合を緩めるため、骨盤周囲(おしり部分全体)に痛みを生じる原因にもなります。リラキシンは、足の裏の靭帯も緩めるため、妊娠前よりも偏平足に近づき、体重を支える足のバランスを不安定にします。重心が前後に動き、体重を支える脚のバランスが不安定になるため、立っているときや歩行時には、両脚を左右に開き、バランスを保とうとします。


妊娠中に姿勢が変化することは自然なことですが、心配なことがあれば医師・助産師へ相談しましょう。

妊婦さんが椅子や床に座るときのポイント

妊婦さんがラクに過ごせる座り方であれば、どのような座り方でもかまいませんが、普段の姿勢の癖が、妊娠中の腰痛やおなか周りの圧迫感などの不快症状を引き起こすことがあります。椅子から立ち上がる動作は、床から立ち上がる動作よりも、重心の移動がスムーズで、瞬発的に使うパワーが少なくて済むため、腰痛など体に痛みが生じた妊婦さんや、筋力や体力が低下した妊婦さんは、椅子に座るほうがラクに感じるという方もいます。


椅子や床にあぐらなどで座る場合は、坐骨で座り、骨盤を立てて座りましょう。自然と背筋が伸びて猫背を予防できます。骨盤がうまく立たない場合は、タオルや座布団などを骨盤の下に敷いたり、腰の後ろにタオルやクッションを置き当てて、体の自然な湾曲を支えましょう。


椅子に座るときや立ち上がるときは、動作の途中に重心が足の裏にあることを意識しましょう。突然どさっと座ったり、腹筋を使ったり、勢いで動くのではなく、ゆっくりとコントロールして座りましょう。座っている間は、両手を太もも前面に置いたり、テーブルやひじ掛けなどを利用して、安定した支えとなるものに片手、あるいは両手を置いて上半身のサポートをしても良いでしょう。


床に座る場合は、正座やあぐら、長座位(両足を伸ばして座る)など、妊婦さんにとってラクな座り方を見つけましょう。


正座は骨盤の仙腸関節の動きが自由になるので、腰痛がある妊婦さんのなかには、ラクに感じる方もいるかもしれません。正座のときは、両足の指を無理に重ねない、両膝間を無理にくっつける必要はありません。膝に痛みがある場合は、無理に正座はしないでください。


あぐらは妊婦さんにとって比較的ラクな姿勢ですが、猫背になりやすいので坐骨で座り、骨盤を立てて座るように心がけましょう。尾骨や仙腸関節部分に痛みがあれば、タオルやクッションなどをおしりの下に敷きましょう。


長座位では、両脚を伸ばして肩幅より少し広めに開いて座りましょう。尾骨や仙腸関節部分に痛みがあれば、タオルやクッションなどをおしりの下に敷きましょう。背もたれが必要であれば、背後にソファーなど支えになるものがある場所に座りましょう。ラクな姿勢で座っていても、長時間同じ姿勢で過ごすことは避けましょう。連続して座ったまま過ごす場合でも、20~30分間に1回は立ち上がる、姿勢を変える、ストレッチをするなど、体全体のこわばりが起きないように心がけましょう。

まとめ

体を動かしているとき常に重心が上下左右に変化しますが、妊娠中は特に体型の変化や体重増加によって、体への負担が増す状態になります。普段の姿勢から見直して、腰痛やおなかまわりの圧迫感などの不快症状を引き起こさないように心がけましょう。


■参考文献
・マタニティ・エクササイズ・マニュアル
 監修:進 純郎 発行:社団法人全国保健センター連合会 2010年初版
・ウィメンズヘルス リハビリテーション
 編集:ウィメンズヘルス理学療法研究所 メジカルビュー社 2014年


監修者:医師 三鷹レディースクリニック院長 天神尚子 先生

日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。

著者:助産師 古谷真紀

一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー

大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。

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