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気軽に行こう山陰の旅!城下町・松江でのんびり茶の湯さんぽ

第298回 OZmall(オズモール)
日々ロケハンに出かけたり、個人的に旅をしたりしているOZの編集部にとっては、毎日が新しい発見や出会いに満ちた小さな旅。ページには載らない裏話やエピソードをお届け。今回はライターNが、島根県松江市で、歴史薫る街を歩きながら、地域に根付く茶の湯文化を体験してきました

歴史薫る街・松江で茶の湯に親しむ旅

左上/堀川を進む遊覧船 右上/抹茶にまつわるイベントなどが行われるカラコロ広場 左下/松江ではカジュアルに抹茶を満喫 右下/和菓子づくり体験ができるカラコロ工房 山陰地方の島根県松江市は、国宝・松江城で知られる歴史ある城下町。日本海に面して宍道湖と中海のふたつの湖に挟まれるように広がり、水の都とも呼ばれています。 そんな松江で育まれたのが、江戸時代を代表する大名茶人、“不昧公(ふまいこう)”こと、松江藩松平家7代藩主・松平治郷が広めた茶の湯文化です。特別な形式や作法はなく、誰もが気軽に楽しめる茶道として発展したので、今でも地域の人々は、おやつの時間や近所・親戚の集いに抹茶を点て、喫茶店のメニューにも抹茶があるほど。日常的に抹茶を楽しんでいます。 今回の週末旅は、疲れた心と体を癒したくて松江へ。茶の湯の文化にカジュアルに親しみながら、水辺の絶景やご当地グルメも満喫。慌ただしい日々から離れて、心身ともにリフレッシュできました。東京から松江までは、羽田空港より出雲縁結び空港まで飛行機で約1時間30分、空港より松江市内へバスで約35~45分と、意外にも2時間ちょっとで行けるアクセスのよさ。気軽にでかけたい週末旅にぴったりの地でした。

1日目は名所巡りと抹茶体験

まずは街のシンボル・松江城へ

上/屋根が千鳥が羽を広げたように見えることから“千鳥城”とも呼ばれる松江城 左下/最上階には360度の大パノラマが 右下/美術館やそば処なども並ぶ塩見縄手 最初に訪れたのは、街の中心部にそびえる国宝・松江城。400年以上にわたって街を見守ってきた城は、不昧公の居城でもありました。松江城は国内に現存する12の天守のひとつで、うち国宝に指定されているのは5城のみ。姫路城に次ぐ大きさの天守を間近に見ると、その美しさと重厚感に圧倒されます。風格ある内部も必見で、最上階は驚くほどの眺望のよさ。松江の街並みが一望でき、遠くには宍道湖も望めます。あまりの気持ちよさに心も晴れ晴れ! 松江城見学の後は、松江城山公園内に佇む明治期の洋館・興雲閣の「亀田山喫茶室」でランチして、お堀端を散策。特に印象的だったのが、江戸時代の面影を残す「塩見縄手」です。500?ほどの通りに武家屋敷や文豪・小泉八雲の旧居などが並び、お堀に沿って流れる堀川、その川岸に連なる老松も風情たっぷりでした。 >>松江城HP

茶の湯文化を楽しみながら水上さんぽ

上/お堀のまわりには、石垣の代わりに植栽された常緑樹も多く残る 左下/船の上で気軽に抹茶体験できる「お茶船」2000円は、2日前の17:00までに2名以上で予約を 右下/松江の歴史や見どころも教えてくれる船頭さん 「ぐるっと松江堀川めぐり」は、小さな船で松江城を囲む堀川を遊覧する、船頭さんの案内も楽しい松江観光の名物のひとつ。予約なしでも乗れますが、茶の湯体験ができる1日2便の「お茶船」(要予約)があると聞いて、あらかじめ予約しておきました。 お茶船では、船の上で、自分で点てた抹茶を地元の和菓子とともにいただきます。作法が自由なうえ、わかりやすい指南書と、「泡立てるように点てるとおいしいよ」という船頭さんのアドバイスもあって、初心者でも気兼ねなく楽しめました。 このお茶船は、通常運航と同じ、約50分のルートを遊覧します。全国でも貴重な江戸時代の姿をそのまま残すお堀のまわりは緑が豊かで、森林浴しているような気持ちよさ。松江城や塩見縄手、近代的な市街地も望め、松江の今と昔を感じられます。低い橋げたを屋根を下げてギリギリで進むなど、17の橋の下をくぐり抜けるのも楽しいポイント。抹茶をお供に心ゆるませながら、城下町、水の都らしさも堪能しました。 >>ぐるっと松江堀川めぐりHP

刻々と変わってゆく宍道湖の夕景にうっとり

夕日が沈んだ後、トワイライトタイムの景色もお見逃しなく! 「今日は天気がよかったから、きっと夕日がきれいだよ」と、地元の人から聞いて、日没に間に合うよう宍道湖畔へ。訪れたのは、街の中心地からも行きやすい、宍道湖大橋のたもとにある「白潟公園」。湖沿いに細長く広がる公園は宍道湖がすぐ目の前。開放感いっぱいで、夕日への期待が高まります。 日が沈んでくると、海のように広い湖面がだんだんとオレンジ色に染まり、幻想的な風景に変わっていきます。日が沈んでからは、空のダークブルーと茜色のグラデーションが美しく、うっとりするほど。見上げてみると、広い空が広がっていて、「地球って丸いんだなぁ」と改めて実感。いつまでも眺めていたくなる風景に心が洗われました。 宍道湖夕日情報HP

松江のおいしいものと地酒で晩ごはん

左/お造りの盛り合わせ1人前1078円(写真は2人前)。地酒はワイングラス528円~ 右上/地元のそば打ち名人・石田さんによる割り子そば660円は締めの一品に 右下/店内にはカウンター8席と小さな座敷が 日本海に面した松江に来たなら、おいしい海の幸が食べたい! そこで、夕日鑑賞の後は白潟公園から歩いて5分ほど、個性的な料理店が集まる東本町の「酒匠の店 佐香(さか)や 東本町本店」へ向かいました。松江とその近隣エリアで水揚げされた鮮魚のお造りのほか、宍道湖産しじみ汁、割り子そば、鯖の塩辛など、ご当地の味覚がいろいろ。地物の食材を使った日替わりメニューも多彩です。 「島根県は日本酒発祥の地と言われる“佐香神社”があって、県内には酒蔵がたくさんあります。そんな島根の地酒の伝統やおいしさを広めていけたら」と店長さん。県内の約15蔵の地酒は、ワイングラスの手軽なサイズで味わえるうえ、地物の料理と相性もよく、箸も杯も進むばかり。気分も和んで、いつの間にかカウンターで隣り合わせた地元の常連さんと話が弾んでいました。 さて、松江の夜はまだまだ終わりません。東本町エリアにはバーも充実。オーセンティックな店もあれば、カフェ風のバーも。ほろ酔い気分ではしごもして、心地いい夜を過ごしました。 >>酒匠の店 佐香(さか)や 東本町本店HP

2日目は茶の湯文化が生んだあれこれめぐり

茶の湯文化がはぐくんだ和菓子作りを体験

左/この日の先生は松江の老舗和菓子店「彩雲堂」の職人・狩野郁推さん 右上/専用の道具を使って、本格的な和菓子作りを体験できる。1350円、1日2回開催(水定休)、所要時間は約40分 右下/先生のお手本がこちら。内容は半月ペースで替わる 2日目は、10時頃にホテルをチェックアウトして、周辺を散策しがてら、堀川沿いの「カラコロ工房」をめざします。「カラコロ工房」は、1938(昭和13)年に日本銀行松江支店として建てられた建物を利用した施設。館内には当時の金庫などが残されているほか、アクセサリーなどの手作り体験ができる店が並んでいます。 今回はこちらで、「松江の和菓子づくり体験」に挑戦。茶菓子作りも盛んな松江では、今でも多くの和菓子店があります。手ほどきしてくれる先生も、老舗のベテラン職人さん。初めての和菓子作りでしたが、先生のレクチャー通りに進めていくと、順調に形ができていきます。とはいえ、形は不格好。お手本には遠く及びません。それでも、和菓子ができるまでの工程、職人さんの大変さも知ることができて、和菓子がぐっと身近な存在に。作った和菓子2種は、松江の銘菓・若草とともに持ち帰りできます。 >>カラコロ工房「松江の和菓子づくり体験」HP このあとのランチは松江の名物料理でもある“うなぎ”を味わうことに。うなぎはしじみなどと並ぶ宍道湖七珍のひとつで、市内には専門店やうなぎ料理を提供する飲食店がたくさん見られます。その味は、関東地方とは違い、蒸さずに炭火で焼き上げるため、香ばしく、とても柔らか。あまりのおいしさに、ほかの宍道湖七珍を使った郷土料理への興味もむくむくわいてきます。

お気に入りの器を探しに川沿いのセレクトショップへ

上/湯町窯の器は、お皿880円~のほか、湯呑み2200円なども揃う 左下/木のぬくもりが心地いい店内。湯町窯以外にも島根県内の窯元2軒の器を扱う 右下/大橋川に面して立つ 茶の湯文化が息づく松江は、藩の御用窯だった窯元が今も残る焼き物の産地でもあります。抹茶椀などを作り続ける窯元もありますが、受け継がれた技法を活かして、現代の暮らしに合った、モダンでいて普段使いできる陶器を作る窯元も。 そこで向かったのは、この店を開くために埼玉から松江へ移住した佐々木創さんと妻・陽子さんが営む、器と生活道具の店「objects」。かつてテーラーだったという居心地のいい空間に、松江市玉湯町の「湯町窯」の器が並んでいました。県内で産出された粘土や釉薬を使って作陶される器は、黄色、藍色、こげ茶色など色味が濃く、ぽってりとした素朴な雰囲気。一つひとつ手に取ってみたくなる、温もりにあふれています。同じ商品でも少しずつ表情が違って見えて、お気に入り探しに熱が入ってしまいました。 「objects」では、ほかにも県内外の作家が手がけた陶器やガラスなども扱っています。どれも店主のセンスよさを感じさせるステキなものばかり。暮らしを豊かにしてくれる逸品に出会えるはずです。 >>objects HP

茶の湯文化の進化を感じる日本茶カフェで一服

上/あずきムースのまろやかな甘みとアーモンドパイのサクサク感がアクセントの極上お抹茶パフェ~別邸スペシャル~1155円 左下/抹茶の風味とあずきの甘みが絶妙な抹茶玉ぜんざいとほうじ茶のセット770円 右下/店内ではオリジナルの茶葉なども販売 旅の締めくくりは、松江の老舗茶店「千茶荘」が運営する日本茶カフェ「スカラベ別邸」へ。おこもり感のある空間で、抹茶などを使ったスイーツがいただけます。人気は、極上お抹茶パフェ~別邸スペシャル~。アイス、ムース、マカロン、ビスキュイには、石臼で挽いた茶道用の抹茶を使用。香りが高く、抹茶の甘みや苦みもしっかり感じられ、茶の湯文化のDNAが伝わる、本格的な味わいに心が躍ります。 煎茶やほうじ茶といった日本茶もぜひ。それぞれの茶葉の特性に合わせて、湯の温度や蒸らす時間などを調整。ベストな状態で味わえるので、お茶のおいしさを改めて実感できます。「日本茶は和菓子と合わせるイメージがありますが、実は洋スイーツとの相性もいいんです。私たちスタッフも日頃から日本茶+ケーキが定番。パフェと組み合わせるのもおすすめですよ」と店長の渡部りえさん。日本茶の楽しみ方が、いっそう広がりそう。 >>スカラベ別邸HP 松江の旅では、敷居の高さを感じていた茶の湯が身近になり、普段の生活に取り入れてみたくなりました。さらに城下町の風景や宍道湖の夕陽に癒されたり、地域のおいしいものにも和まされたり。日常をリセットして、気持ちがきれいになれた旅は、こころもからだもデトックスした気分に。   この記事の詳細データや読者のコメントはこちら

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