保育士が教える!双子の赤ちゃんにラクに離乳食を食べさせるコツ【ラクに楽しく♪特集】

保育士が教える!双子の赤ちゃんにラクに離乳食を食べさせるコツ【ラクに楽しく♪特集】

保育士の中田馨さんが、双子の赤ちゃんにラクに離乳食を食べさせるコツをお話ししてくれました。離乳食が1回食のときの与え方、離乳食が2~3回食のときの与え方、便利なグッズなどまとめて解説!

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こんにちは、保育士の中田馨です。双子の赤ちゃんの離乳食が始まり、食べる意欲もスピードも好みも違う2人にどう食べさせればいいか? どうすれば少しでもラクになるのでしょうか?

保育所では、2~3人の赤ちゃんの離乳食を1人の保育士が食べさせています。そこで、双子の赤ちゃんにラクに離乳食を食べさせるコツをお話します。

離乳食が1回食のときの与え方とコツ

離乳食が1回食の5~6カ月ごろ(離乳食初期)のときは、まだお座りがしっかりと安定していません。ですので、ママが赤ちゃんを抱っこして離乳食を食べさせることがメインになる時期です。抱っこして食べさせると、離乳食を安心した環境で食べさせられるというメリットもあります。

ママが一人であげる場合は、ひとりずつ順番に食べさせます。まだ、離乳食の量が多くない時期なので、1人ずつで食べさせてもそう時間はかかりません。とはいえ、赤ちゃんの食欲や食への興味関心はその子によってマチマチ。もし、赤ちゃんが食べることを嫌がったら、無理強いせず母乳や育児用ミルクを飲ませて満足させましょう。

これは、離乳食期全般に言えることですが、「離乳食の時間は1人15分で切り上げる」など、ママの中で時間の目安を決めておくと気持ちがラクになります。ちなみに、5~6カ月ごろ(離乳食初期)の最初は、嫌がったならすぐに切り上げても大丈夫。少しずつ離乳食に慣れていきましょう。

離乳食が2〜3回食のときの与え方とコツ

離乳食が2回食になる7~8カ月ごろ(離乳食中期)になると、安定して一人で座れるようになります。離乳食の食べっぷりも安定してくる時期です。ですので、椅子に座らせて2人同時に食べさせることができます。このとき、双子の赤ちゃんの顔をママが見られる位置で食べさせます。テーブルがあったら角にそれぞれ赤ちゃんを座らせ、ママは2人の顔が見える正面で食べさせる、または赤ちゃんを並んで座らせ、ママは赤ちゃんの正面に座り食べさせます。

2回食のときは、ママはスプーンを2本持って交互に食べさせます。手づかみなどで、自分で食べるようになってきても、2本のスプーンを使って、ときおりママが口の中に入れてあげます。自分でスプーンを持って食べられるようになってきたら、赤ちゃんはそれぞれ1本ずつスプーンを持ち、ママは2本を持って時々補助的に手伝います。2人同時に与えるのが難しい場合は、時間差でももちろんOKです。2対1だとどうしてもバタつきますが、1対1ならじっくりと関わることができるメリットがあります。

また、1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)になると、集中して食べなくなることがあります。それぞれが、それぞれの食べる姿に影響されてしまうのが集中できない原因のことも。そんなときは、横並びの間隔を少し間を開けます。すると、自分のごはんに集中できるようになります。また、向かい合わせで座らせることで刺激し合い、食べる意欲が増す場合もあります。「絶対にこうでなければいけない」という配置はありませんので、赤ちゃん2人の性格を見極めつつ座らせてみましょう。

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