子どもを10分で寝かしつける?魔法の絵本『おやすみ、ロジャー』

第573回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
子育ての大変なことランキングで上位になりそうな“寝かしつけ”。「子どもがなかなか寝つかなくて大変」「すぐに寝ついてくれる方法はないの?」と悩んでいるママも少なくないはず。もしかしたら、今回紹介する絵本で子どもの寝つきが良くなるかもしれません。その絵本とは、「たった10分で寝かしつけ!」で話題の「おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本」です。

子どもを10分で寝かしつける?魔法の絵本『おやすみ、ロジャー』

一体どんな絵本?

「おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本」(飛鳥新社)(以下、おやすみロジャー)はスウェーデンの行動学者、カール=ヨハン・エリーンさんが、2010年に自費出版した絵本。好評だったため、英語版も自費出版したところ、イギリスで効果絶大だと口コミで広がり、メディアが取り上げたことで大ヒットになりました。今後は計40カ国で販売される予定で、まさに世界規模でおやすみロジャー旋風が巻き起こっています。日本でも2016年上半期オリコンランキング、BOOKS部門で1位に輝きました。

一体なぜそこまで人気になったのか…。それは絵本の表紙にも書いてある、「たった10分で寝かしつけ!」の言葉通り、普段寝つきの悪い子どもでも、隣で絵本を朗読するだけで10分足らずで寝てしまう子どもが続出したから。SNS上では「面白半分で購入したら、本当にムスコちゃん寝ちゃった」、「子どもを絶対眠りに落とすと噂の絵本おやすみ、ロジャーを入手したので早速試してみた。お話を聞きながらワーワー言って落ち着かない様子の娘が19ページ目にして突然落ちた。ロジャー先輩まじぱねぇ!」とおやすみ、ロジャーを絶賛する意見が多数。なかには「おやすみロジャー読み聞かせした自分が眠くなった」という親もいるほど。おやすみロジャーには、どんな仕組みがあるの?

アファメーション効果と自律訓練法という心理学を使った絵本だった

おやすみロジャーには「アファメーション効果」と「自立訓練法」という心理学的な仕掛けがたくさんほどこされています。アファメーション効果とは、簡単に言うと自己暗示のことで繰り返し自分に言い聞かせることで意識に働きかける効果があるそう。本のなかでは「ゆらーりゆらーり」「ゆっくりゆっくり」「もっともっと」などの言葉が繰りかえされることで、子どもを眠りたい気持ちにさせるのだとか。

自律訓練法にいたっては、医療の現場でも用いられているようで、本に出てくる「ウトウトフクロウ」が、体の力を抜く方法を教えてくれて、支持通りにするとリラックスでき、いつの間にか眠ってしまうというもの。

朗読CDも発売され、安眠する大人も続出!?

2016年10月21日には、人気声優による、おやすみロジャーの朗読CDが発売され、子どもはもちろんのこと、「昨日は試しに寝ながらおやすみ、ロジャー聴いてみたけど開始4分で落ちたっぽい」と、なんと大人までCDを聴いて安眠できたという意見が、多数ネット上に投稿されています。「子どもに毎日絵本を読み聞かせるのは大変」というママや、最近寝つくのに時間がかかってしまうことに悩んでいるパパやママにもオススメのCDです。

寝かしつけようとしてもなかなか寝てくれない子どもに悩んでいるママは、一度試してみては? もし、子どもが寝付いてくれたら、子どもの睡眠時間も増えて、ママの自由な時間も増える。まさに一石二鳥ですね!
(文・山本健太郎/考務店)