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過保護ママは危険!社会に出て【精神を病む】若者が急増中

仕事を辞めない子に育てる
立派な社会人に成長したものの、たった3日で会社を辞めてしまった…転職し、自分の手で幸せをつかむことができればいいが、そのまま引きこもりになってしまうケースも多く存在する。そこでここでは、数々の親子の事例を見てきた家庭教育支援センター『ペアレンツキャンプ』代表理事・水野達朗氏にインタビュー。わが子の社会性と親の過保護がどう関連するのか…ナビゲートしてもらった。

●たいていのママは過保護=悪いことと認識している

「今のお母さん方に足りないこと…それはズバリ! “勇気”だと思います。“過保護は良くないこと”と頭では理解しているけど、つい親のペースで子どもとやりとりをしてしまう“という親御さんはとても多いです。もちろん、子どもたちが社会のルールを守れるように最低限のサポートや先回りの対応は必要です。ですが、親御さんの頭のなかに、”人は自らの経験でしか学びを得られない“ということがしっかりとインプットされていれば、勇気を振り絞って子どもにある程度のことは任せられるはずです」(水野氏 以下同)

それでは、親のいきすぎた過保護や過干渉が、やがて社会に出て行くわが子に与える弊害はあるのだろうか。

「『ペアレンツキャンプ』に相談にいらっしゃるご家庭のほとんどが、過保護・過干渉な子育てをしてきたといっても過言ではありません。親の過保護によって、子どもたちは年齢相応の自立心を育くむことができず、“折れない心”が育成されないまま体だけが成長してしまいます。そのアンバランスさが原因で不登校に発展してしまうケースは少なくありません。不登校経験者がそのまま引きこもりに発展してしまうケースもあります。きっかけは友人関係や学業関係が多いですが、根本的な原因には、本人の性格傾向に起因することが散見されるのです。さらに言えば、親の過保護が原因で成功体験や失敗体験が不足していたり、コミュニケーション能力が低いと、会社組織の中で周りが思う以上にストレスを抱えてしまい、社会人になってから精神を病んでしまう場合もあります」

ブラック企業

●過保護の境界線とは?

ママたちのなかには、“自分が過保護であること”自体に気づいていない人も多くいる。それでは、行き過ぎた過保護の基準はどこにあるのだろうか。

「過保護という言葉は、“過ぎる”という言葉と“保護”という言葉から成り立っています。子どもを育てる上で、親が守ってあげなければならないことはたくさんありますし、それはむしろ必要なことだと言えます。私が考える過保護とは、例えば、親がキャンディーの包みを開け、子どもの口までキャンディーを運んであげるような状態。子どもが自ら包みを開けてキャンディーを口に含むことができるのに、わざわざ親がやってあげるような子育てが、過保護と言えるのではないでしょうか。そう考えると、自ずと親が手を差し伸べていい範囲が見えてくると思います」

最近では、親がわが子の就職説明会に参加したり、息子や娘の婚活パーティーに出席する現象も見受けられるが…。

「親が子どもの代わりに会社に休む連絡をしたり、説明会に出席するのは、ここ最近では珍しいことではなくなってきました。私の時代は、大学の卒業式に親の姿はほとんどありませんでしたが、昨今では、まるで親自身が主役であるかのような景色も見受けられます。また最近の教育を見ていると、家庭のみならず、学校自体が過保護になっていると感じます。例えば、教育の最高学府と言われた大学の先生が教え子にモーニングコールをしたり、大学側が学生の獲得の為に手厚いサポートを展開しているのです。本来大学生ともなれば、こうした学校のサポートは必要ないはず。将来を見据え、まずは“自分で考えて行動できる大学生や大人に成長させる…”これこそ、今の親御さんに問われる家庭力なのではないでしょうか」


児童期の子育てでは、魚を釣ってあげるのではなく、魚の釣り方を教えてあげることが大切。過保護の定義をしっかりと頭に入れ、勇気を持って子どもの力を信じ、自分でやれることは極力子ども自身にやらせる。その経験がやがてはわが子の糧となり、ジャングルの様な社会に出たとき、闘い、乗り越える力となるのだ! 

(取材・文/蓮池由美子)

お話をうかがった人

水野達朗
水野達朗
家庭教育支援センター ペアレンツキャンプ 代表理事
不登校専門の訪問カウンセラーとして多くの不登校の子どもたちおよび家族と関わり復学へと導く。不登校の解決法として家族内コミュニケーションの在り方に着目し、水野式の家庭教育メソッドである「PCM(=ParentsCounselingMind)」を構築。家族と子どもの自立を第一に考え、全国の親と子をサポートしている。文部科学省家庭教育に関する検討委員を歴任。大東市教育委員会教育委員。
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