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カフカの幻の未発表作品を舞台化!?俳優・瀬戸康史さんインタビュー

第390回 OZmall(オズモール)
今年は“芸術の秋”を舞台鑑賞で楽しむのはいかが? 11月7日(木)から上演される舞台『ドクター・ホフマンのサナトリウム ~カフカ第4の長編~』は、ケラリーノ・サンドロヴィッチさんが作・演出を手がける話題作。「変身」などで知られるフランツ・カフカの未発表長編が舞台化されたら…という予測不可能なストーリー展開に興味を惹かれるばかり。今回はメインキャストのひとりである俳優・瀬戸康史さんに話を聞いてきた。

KERAさんの舞台に出演したことで、色んな姿を見てもらえるようになったのは嬉しいですね。





――ケラリーノ・サンドロヴィッチさん(以下KERAさん)の舞台は、2017年に上演された『陥没』以来、2回目ですが、オファーを受けたときの感想は?

『陥没』からまだ2年しか経っていないのに、こんなに早くまたご一緒する機会をいただいて、素直に嬉しかったですね。もともと以前からKERAさんの舞台が好きで、よく観に行っていたんです。


――『陥没』に出演される際、この舞台が自分自身にとって転機になると言っていましたが、実際にはいかがでしたか?

そうですね、僕を見てくれる人の目が変わったんじゃないかなと思います。若い頃は見た目だけのイメージで判断されることも多かったんですが、KERAさんの舞台に出演したことで「こういう表現もできる人だったんだ」と思ってもらえるようになったというか…。こうやって、色んな姿を見てもらえるのは嬉しいですね。



毎日新しい台本が数ページずつできて渡されるんですが、今はそれが楽しみです。





――今回の作品について、初めて台本を読んだときの感想や、瀬戸さんの役どころを教えてください。

カフカの未発表作品を舞台化するという発想は、さすがKERAさん、面白いなぁと思いました。作品にはカフカならではの“不条理”な世界観も表現されています。
僕のメインの役は、一卵性の双子なんですね。でも性格がまったく違う。共通しているのは、お互いに心に深い傷を負っていること。その傷ついた思いを表現する方法が優しさだったり、怒りだったり…。
脚本が最後までできていないということもありますが、実はまだ、僕自身にもこの作品がどういうものなのか、具体的に説明ができないんです。毎日新しい台本が数ページずつできて渡されるんですが、今はそれが楽しみで(笑)。



――今回の舞台では双子のほかにも、編集者の役なども演じられるんですよね。どんな風に役作りをされていますか?

どんな役柄を演じるときも、その役の中に自分と重なる部分を探します。どんな感情、どんな生い立ち、どんな環境やきっかけがあってその人物が生まれたのか…自分ならどうか。などと考えながら役作りをします。だから、どんな役も自分から遠ざけないようにしています。



生きる上で共感できる部分がたくさんある作品です!絶対に楽しめると思いますよ。





――まだ誰も結末を知らない現状ではありますが、見どころについて聞かせてください。

“不条理”さがテーマではありますが、実際はこの世の中を生きていく上でも不条理なことってたくさんあるんですよね。それでも生きていかなきゃいけないし、色んなことを受け入れて暮らさなきゃいけない…。きっと、現代を生きる上でも共感できる部分がたくさんあると思います。
カフカ=難しいと思わず、出ている役者さんが好きとか、KERAさんの舞台が好きという理由で観たとしても、絶対に楽しめると思いますよ。

――ちなみに、ハッピーエンドになるのでしょうか?

KERAさん次第ですが、KERAさんは「曖昧にする」と言っていました。カフカの作品は、
他の長編もすべて未完か、途中が欠落しているんですね。だからそれに倣って、今回の本も途中で終わる可能性があります。あとは見てくださった方の想像にゆだねるというか…。



動かされない心のどこかが動かされる!そんな経験ができるはずです。





――なるほど。観る人も一緒に舞台に参加しているような気分になれそうですね。最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

舞台と映像作品との大きな違いは“生”であること。まずそのライブ感を味わってほしいです。普段感じないようなことが感じられたり、動かされない心のどこかが動かされたり…そんな経験ができると思います。今まであまり舞台を観たことがないという人でも楽しめる作品なので、ぜひ劇場へ足を運んでください。

――物語の行方も気になりますし、今から上演が楽しみです!

ありがとうございます! 僕自身も、ラストシーンの脚本が今から楽しみです。



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