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世界の眺めが変わる!東京国立近代美術館で「窓」にまつわる展覧会「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」

第467回 OZmall(オズモール)
東京国立近代美術館では、2019年11月1日(金)から2020年2月2日(日)まで「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」を開催。20 世紀以降の美術の巨匠や著名な建築家など、ジャンルを超えて集まった58作家の作品約110点を展示する。

20世紀美術の巨匠から現代アートの旗手まで多彩に勢揃い





左/ピエール・ボナール 《静物、開いた窓、トルーヴィル》 1934年頃 油彩・キャンバス 98×60㎝ アサヒビール大山崎山荘美術館 右/岸田劉生 《麗子肖像(麗子五歳之像)》 1918年 油彩・キャンバス 45.3×38cm 東京国立近代美術館

展覧会のみどころは、甘美な画風で知られるアンリ・マティスや、色彩と線の魔術師と呼ばれた抽象画家パウル・クレーなど20世紀を代表する巨匠から、現在美術界をリードしているアーティストのゲルハルト・リヒターや写真家ヴォルフガング・ティルマンスなどの作品が、「窓」というテーマのもとで一堂に会するということ。

何気ない食卓の風景を色彩豊かに描いたピエール・ボナールの作品では、窓から入ってくる明るい外光が窓辺を彩る。また、一見しただけでは「窓」の存在が分かりにくい作品も。岸田劉生の作品でよく知られている「麗子像」は、実はただの肖像画ではなく「『額縁という窓の向こうに描かれた麗子の肖像画』を描いた絵」という一種のだまし絵になっている。こちらはヨーロッパの伝統的な技法を取り入れたものだというけれど、知らなければ見過ごしてしまいそう。



近代建築の巨匠が描いた窓のドローイングや貴重な資料も





左/ジェームズ・スターリング/マイケル・ウィルフォード《ベルリン科学センター》(ドイツ、ベルリン)窓詳細図 1979-87年 色鉛筆、ペンとインクによる銘文・静電複写用紙 29.7 x 21 cm カナダ建築センター (C) CCA James Stirling/Michael Wilford fonds Collection Centre Canadien d’Architecture/ Canadian Centre for Architecture, Montreal  右/ピーター・アイゼンマン 《住宅第4号》(コネチカット州フォールズ・ビレッジ)アクソノメトリック図 1970-71年頃 インク・紙 61 x 61 cm カナダ建築センター (C) CCA Peter Eisenman fonds Collection Centre Canadien d’Architecture/ Canadian Centre for Architecture, Montreal

展覧会は14の章に分かれていて、絵画に描かれた窓をはじめ、写真や映像、インスタレーションなど多彩な作品がテーマごとに並ぶ。

窓といえば、建築家の視点もはずせない。東北大学 五十嵐太郎研究室は、「窓」を切り口にして建築とアートの歴史をたどる全長12メートルの年表を制作。あわせて、近代建築の巨匠として知られるル・コルビュジエやルイス・カーンなどの建築家が描いた窓のドローイングや貴重な資料も展示される。

建築家の手による実用的でデザイン性に富んだ図面を見れば、窓が建物の外観を印象的に見せる大切なアイテムだということが実感できるはず。



迫力あふれる大型立体作品や電子の窓を使った作品にも注目





ゲルハルト・リヒター 《8枚のガラス》 2012年 ガラス、スチール構造物 230×160×378cm ワコウ・ワークス・オブ・アート (C) Gerhard Richter, courtesy of WAKO WORKS OF ART Photo: Tomoki Imai

現代美術の巨匠、ドイツ人アーティストのゲルハルト・リヒターが制作した超重量級の立体作品《8枚のガラス》 は、必見の1点。約2mの8枚の大型ガラスがさまざまな角度に傾けられて並び、周囲の景色を複雑に反射しながら映し出す。圧巻の大きさと迫力、変化の多様さを実際に確かめて。

さらに、美術館の前庭には、建築家・藤本壮介の作品《窓に住む家/窓のない家》が出現。こちらは高さが約7mで、藤本の代表作のひとつ《House N》(2008)の大型コンセプトモデルと言えるもの。

このほか、絵画の代わりに遠い国の風景を室内へ運んでくれるテレビやパソコンをスクリーンに見立てた、「電子の窓」なる作品群も紹介する。



機能やシチュエーションなど個性的な視点でとらえた「窓」





左/ローマン・シグネール 《よろい戸》 2012年 木造構造物、3台の扇風機 280×280×240cm 作家蔵 (C) Roman Signer Photo: Michael Bodenmann 右/ヴォルフガング・ティルマンス 《tree filling window》 2002年 タイプ C プリント 61×51cm ワコウ・ワークス・オブ・アート

空気や光を入れたり、湿気や暑さ、寒さを追い出したりする窓の機能に着目し、窓を「運動学」という視点から見る試みも。

スイスを代表するアーティスト、ローマン・シグネールの作品《よろい戸》は、3台の扇風機が作動して木製の窓を開けたり締めたり。外も見えないし、気温の変化もない、ただひたすら開閉という機能に徹している窓の姿が、どこかストイックにも思える。

日本を代表する写真家・奈良原一高が男子修道院や女子刑務所など閉ざされた場所に暮らす人々と窓を追った作品〈王国〉や、ポーランドを代表する映像作家・ユゼフ・ロバコフスキが22年にわたって自宅の高層アパートの窓から見える景色を撮影した映像作品など、「窓」を扱った個性的な作品はほかにも。

展覧会を見た後では、見慣れた窓もどこか新鮮に感じるかも。



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