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スター絵師が勢揃い!両国の江戸東京博物館で「大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演」開催

第514回 OZmall(オズモール)
両国の江戸東京博物館では、2020年1月19日(日)まで特別展「大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演」を開催中。スター絵師の5人に焦点をしぼって、国内外から傑作だけを集めているから、誰もが知っている作品を贅沢に鑑賞できる。

ただ美しいだけじゃない!心の動きも表現した歌麿の美人画





左/喜多川歌麿 「婦女人相十品 ポペンを吹く娘」 江戸時代/寛政4-5年(1792-3)頃、大判錦絵 メトロポリタン美術館蔵 Image Copyright (C) The Metropolitan Museum of Art / Image source: Art Resource, NY 展示期間:2019年12月3日~12月22日(東京会場) 右/喜多川歌麿 「当時三美人」 江戸時代/寛政5年(1793)頃、大判錦絵 ギメ東洋美術館蔵 Photo (C) RMN-Grand Palais (MNAAG, Paris) / Harry Brejat / distributed by AMF 展示期間:2019年12月17日~2020年1月19日(東京会場)

喜多川歌麿は、誰もが認める美人画の名手。十代から北川豊章(とよあき)の号で役者絵などを描いていたけれど、三十代に入って号を歌麿と改めた頃から、当時気鋭の版元であった蔦屋重三郎のサポートもあって一気に実力を開花させたという。

四十代を迎える頃には歌麿芸術も絶頂期に入り、特に上半身をアップで描く大首絵の手法を取り入れた美人大首絵は大人気に。歌麿の美人画は、ただ女性が美しいだけでなく、恋に悩んだり、心をときめかせたりする表情を捉えた描写力にある。

「婦女人相十品 ポペンを吹く娘」は、ガラス製の玩具(ポペン)で遊ぶ娘が振り返った瞬間の、無邪気な表情に心ひかれる。評判の美女三人をスリーショットで描いた「当時三美人」は、顔の表現が微妙に違っていて、モデルの個性を表現。その違いを見つけながら鑑賞するのも楽しそう。



謎の絵師・写楽が描いた役者絵は「真」を描いて賛否両論に





左/東洲斎写楽 「3代目大谷鬼次の江戸兵衛」 江戸時代/寛政6年(1794)5月、大判錦絵 ベルギー王立美術歴史博物館蔵 Royal Museums of Art and History,Brussels 展示期間:2019年11月19日~12月8日(東京会場) 右/東洲斎写楽 「4代目岩井半四郎の重の井」 江戸時代/寛政6年(1794)5月、大判錦絵 メトロポリタン美術館蔵  Image Copyright (C) The Metropolitan Museum of Art / Image source: Art Resource, NY 展示期間:2019年12月10日~2020年1月5日(東京会場)

生没年不詳の東洲斎写楽は、その正体が誰であるかさえ分かっていない謎の絵師。寛政6年(1794年)5月に行われた江戸三座の芝居をもとに28枚の役者絵でデビュー、無名の絵師ながら黒雲母摺(くろきらずり)という豪華なスタイルは破格の扱いだった。

役者絵とは今で言うポスターのようなもので、ファンとしてはひいきの役者の美しい姿を求めているのに、写楽の絵はあまりにも「真」に迫っているために、賛否を呼んだとか。

「3代目大谷鬼次の江戸兵衛」では、スマートに描くのがお約束の役者絵で、悪役に徹して憎々しげに相手をにらみつける力演を描いている。「4代目岩井半四郎の重の井」は、「お多福半四郎」と呼ばれたちょっと下ぶくれの4代目半四郎が、情感たっぷりに演じる姿を見事に捉えた作品。

こうして役者のリアルを描いた写楽は一年ほどで姿を消してしまうけれど、誇張の際立った独自の画風は、浮世絵の世界に大きな刺激となる。



90歳まで第一線で描き続けた浮世絵の巨人・葛飾北斎





葛飾北斎 「芥子」 江戸時代/天保(1830-44)初期、横大判錦絵 ミネアポリス美術館蔵 Photo:Minneapolis Institute of Art 展示期間:2019年12月17日~2020年1月19日(東京会場)

90年の生涯のうち、70年にわたって、風景画や花鳥画など、すべてのジャンルの浮世絵を第一線で描き続けた巨人・葛飾北斎。

さまざまな画風を学習し、読本(よみほん:江戸時代に流行した伝奇小説)の挿絵の仕事では、ページをめくった瞬間に強烈な印象を与えるような造形や構図を工夫。また、圧倒的なデッサン力を見せる『北斎漫画』などの絵手本も手がけた。

「冨嶽三十六景」「諸国瀧廻り」といった70代前半の作品には、洋画に学んだ空間構成など、それまでの経験が結実。「冨嶽三十六景」のなかの大波がダイナミックにうねる「神奈川沖浪裏」は、世界で最も有名な作品と称されるほど。一度見たら忘れられないインパクトを持っている。

これも70歳を過ぎてからの作品とされる「芥子(ケシ)」は、風に吹かれて大きく揺れる花の姿が印象的。その瑞々しい表現は、老いとは無縁の情熱を感じさせてくれる。



ゴッホも模写した構図!東海道五拾三次を自由に描いた広重





歌川広重 「東海道五拾三次之内 庄野 白雨」 江戸時代/天保5-7年(1834-36)頃、横大判錦絵 東京都江戸東京博物館蔵 展示期間:2019年12月17日~2020年1月19日(東京会場)

武士の家に生まれた歌川広重は、15歳で浮世絵師・歌川豊広に入門。さまざまなジャンルの作品を制作していたけれど、天保4年(1833年)頃に出した風景画の連作、保永堂版「東海道五拾三次之内」が絵師としての方向性を決定づける出世作となる。

「東海道五拾三次之内」では、宿場の光景や近くの名所を、絵はがきのように描いているわけではない。「庄野 白雨」では、庄野(現在の三重県)近くの街道で突然降り出した夕立に慌てて駆け出す人々がテーマ。「蒲原 夜之雪」は、めったに雪が降らないはずの蒲原(現在の静岡県)で一面に雪を積もらせている。

雨や雪や月など、さまざまな脚色をほどこすことで、情趣たっぷりの図を作りあげることが、広重の意図だったのかもしれない。晩年の大作のひとつ「名所江戸百景 亀戸梅屋舗」は、大胆で斬新な梅の幹の構図をゴッホも模写したことで知られる。



発想とユーモアと迫力と。幕末の浮世絵界を活気づけた国芳





上/歌川国芳 「相馬の古内裏」 江戸時代/弘化2-3年(1845-46)、大判錦絵3枚続 展示期間:2019年12月17日~2020年1月19日(東京会場) 下/歌川国芳 「其まヽ地口猫飼好五十三疋」 江戸時代/嘉永元年(1848)頃、大判錦絵3枚続 展示期間:2019年11月19日~12月15日(東京会場)

幕末の浮世絵界を活気づけた絵師といえば、豊かな発想力とアイデアでユニークな作品を発表し続けた歌川国芳。15歳で歌川豊国の門下となった国芳は、実は広重と同い年。

31歳のときの作「通俗水滸伝豪傑百八人之一個」が大ヒットして、有名に。作品に登場する英雄の迫力のあるポーズや、躍動感あふれる構図が人々の心を捉えた。

注目は、三枚続きの「ワイドスクリーン」でダイナミックに見せる、歴史画や動物を擬人化した戯画。「相馬の古内裏」では、等身大の骸骨が数百体という本来のストーリーを変え、巨大な骸骨がぬっと顔を出す構図に。

究極の猫作品「其まヽ地口猫飼好(みょうかいこう)五十三疋」は、タイトルから「東海道五拾三次」のもじりで、各宿場を地口(だじゃれ)にして猫の姿で描いている。たとえば、鰹節2本で日本橋、というように。こんなユーモアのセンスと趣向の面白さは、国芳ならでは。

それぞれの絵師の個性と魅力が詰まった大浮世画展で、江戸の時代にタイムスリップしてみては?



浮世絵にインスパイア!シャレの利いたオリジナルグッズも





左/「浮世絵展オリジナル落雁セット:歌川国芳 其まヽ地口猫飼好五十三疋」660円 右/「ガーゼハンカチ:喜多川歌麿 婦人相学十躰 面白キ相/歌川広重 月に雁」各1100円

ミュージアムショップでは、オリジナルグッズも販売。国芳の猫がモチーフの「浮世絵展オリジナル落雁セット:歌川国芳 其まヽ地口猫飼好五十三疋」(660円)は、手仕事で丁寧につくられた和三盆の落雁。まろやかで口どけも上品だから、プレゼントにもおすすめ。

同じく国芳の猫つながりで、三毛猫の毛色を濃厚なミルク・ショコラ・キャラメル味の3色のポップコーンで表現した「三毛ねコーン」(1320円)や、本物の猫も好きそうな「猫まんま風ふりかけ おかか風味」(990円)など、シャレの利いたグッズも。

また、「ガーゼハンカチ:喜多川歌麿 婦人相学十躰 面白キ相」(1100円)では、お歯黒のつき具合を手鏡で確かめる歌麿の傑作がワンポイントの刺しゅうに。必死になって唇が突き出ている女性の姿は何ともチャーミングで、誰かさんに似ているかも。色違いの紺色は歌川広重「月に雁」。

展覧会の余韻を楽しんだり、感動を伝えたい時のおみやげに役立てて。



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