冬に起こりやすい「あかぎれ」ならないための対策法は?

第622回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
秋から冬にかけて、ママの大きな悩みのタネになる「手のひび割れ・あかぎれ」。料理や食器洗い、掃除、洗濯など、家事のなかには、手を酷使して手が荒れてしまいがち。ひび割れ・あかぎれにならないためには、どうしたらいいのでしょうか?

冬に起こりやすい「あかぎれ」ならないための対策法は?

本当に痛い「ひび割れ・あかぎれ」 なんでなってしまうの?

そもそも、ひび割れ・あかぎれはなぜ秋から冬にかけて起こってしまうのか。おもな原因は下記の通り。

・お湯や洗剤の多用
冬になると、食器を洗う時にお湯を使ってしまいがち。日常生活でお湯を多用する事で、皮脂膜やセラミドなどの、肌を守ってくれている成分が流されてしまうそう。さらに洗い物で食器用洗剤を毎日使っているため、洗剤が手に必要な皮脂や角質も落としてしまうのだとか。

・気温の低下と空気の乾燥
冬は気温が低く、汗をかきにくい季節です。そのため汗や皮脂の出る量が減り、肌は水分不足になるといわれています。空気も乾燥している冬は、その水分不足をより悪化させてしまうようです。

秋冬にひび割れ・あかぎれになりやすくなるのは、この2つの原因が重なっているからなのかもしれません。かといって、食器を洗うためには洗剤を使わなくてはいけないし、冷たい水で洗いものをするのは手が冷えてツライ…。

「水仕事をする際はゴム手袋」「手を必要以上に洗わない」

では手を守るためには一体どうしたらいいのか。今日から始められる対策があります。

まずは、食器を洗ったり、水を触る仕事をしたりする際には「ゴム手袋」をすることで、洗剤と水から手を保護できます。手荒れを気にする人にも、すでにあかぎれになっている人にもオススメな対策。

ゴム手袋をすると手が荒れてしまうという人は、先に「木綿の手袋」をしてからゴム手袋をすると、直接ゴム手袋をするよりも手荒れを防ぐことができるようです。

ほかには、手を「必要以上」に洗わないこと。せっけんがひび割れ・あかぎれになっている部分に刺激を与えてしまいます。かといって手を洗わないわけにもいきませんよね。手洗いの際は、ハンドソープを「敏感肌向け」のものを選び、少量のハンドソープで手を洗うこと。そして手を洗ったら、すぐ水分を拭き取る事が大事。手を濡らしまま自然乾燥に任せると、角質層の水分まで蒸発してしまう恐れがあるのだとか。

「グリセリン」や「ビタミンE」配合のハンドクリームを選ぶ

上述のひび割れ・あかぎれ対策とともに重要なことが、ハンドクリームでの手の保護。ドラッグストアに行くと、様々なハンドクリームが置いてあります。実はハンドクリームには、「ビタミン系ハンドクリーム」、「尿素系ハンドクリーム」、「保湿成分が入ったハンドクリーム」など、中身の成分がそれぞれ異なるので、パッケージに書いてある成分を見て、目的に合ったハンドクリームを選択しましょう。

ひび割れ・あかぎれに適しているハンドクリームは「ビタミンEやCを配合したハンドクリーム」。ビタミンによる血行促進効果があり、皮膚の再生も促すそう。ビタミンEやCのほかに「グリセリン」などの保湿成分が入っているとさらに◎。

尿素系ハンドクリームも手荒れに効果があるとして知られていますが、ひび割れ・あかぎれまで症状が悪化している場合は、尿素が刺激になり、逆効果になる場合があるそうなので控えた方が無難でしょう。

水仕事をした後や手を洗った後は、こまめにハンドクリームを塗り、水分を拭き取り、「化粧水」で手の保湿をしてからハンドクリームを塗ると、より効果が出やすいよう。ちょっとしたひと手間で効果があがるならいいですよね。

部屋に加湿器を 就寝前に「ハンドクリーム&木綿の手袋」

冬は室内も寒いので、おのずと暖房器具を使っているのではないでしょうか。暖房器具を使うことは問題ないのですが、暖房器具の多くは空気を乾燥させてしまい、手や肌にはいい環境とは言えません。空気が乾燥しすぎないためにも、暖房が効いた室内では加湿器を置いて適度な湿度を保つと、肌もしっとりしていいですよ。

寝る前や外出する際にハンドクリームを手に塗り、その上から木綿の手袋をすることも効果的。木綿でできた手袋は、通気性が適度にあり、保湿にも優れています。ひび割れ・あかぎれで悩んでいる人や手荒れ・ささくれを気にする人にピッタリ。

上述の対策をすれば、昨シーズンよりひび割れ・あかぎれなどの症状は抑えられる可能性があります。すべて行うのは難しいかもしれませんが、簡単に始められるところから取り組んでいってみてはいかがでしょうか。
(文・山本健太郎/考務店)