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【マタニティー・ヘルプetc.】増える意思表示マークに人々のココロの余裕は…
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心無い人によって、押されたり蹴られたり…。そうした被害報告が上がったことから、マタニティマークを外す妊婦が増えているというニュースを目にする。特に電車や駅での事件が多い昨今、不安が増している妊婦の人は少なくないはず。

マタニティマーク
 

ヘルプマークやハート・プラスマークなどマークは増加中

ニュースになったのはマタニティーマークだけだが、他にもサポートを必要とする人がおり、その人たちが付けるマークやバッジがある。例えば、義足や人工関節を使用している人や、内部障がいや難病の人、妊娠初期の人が付ける「ヘルプマーク」がある。一見、外見からはわかりにくいが、援助や配慮が必要な人が付けるマークで、平成24年の10月から都営地下鉄大江戸線で開始。その後、東京都内の各鉄道や病院などで表示や掲示が拡大している。

公的ではないものの、他には内部障がいや内臓疾患を持つことを示す「ハート・プラスマーク」(NPO法人ハート・プラスの会)がある。心臓機能や腎機能、呼吸器、ぼうこう、直腸、小腸、免疫疾患、肝機能障害、また、その他難病など…。見た目に気づきにくい病気や障がいを抱える人たちの間で、周囲への理解を広めるために生まれた。

こうしたマークのおかげで、多くの人は障がいや疾患を持つ人、またはサポートが必要な人の多さに気づくことができるはず。しかし、マタニティーマークの一件が発生した背景のひとつにはマークの認知向上があるだろう。事件の裏には妬みにも似た気持ちや“妊娠は病気ではない”という妊婦に対しての無理解が見え隠れする。

たしかに、妊娠自体は病気ではないだろう。とはいえ、妊娠することで病気につながる可能性もあり、さらには普段の生活のなかでも、“起き上がるのがつらい”“つわりによる体調不良”“出産への不安”など、カラダも心もサポートが必要なことを理解できない一部の人が、前述のような事件を起こしていることが推測できる。これと同様に、ヘルプマークやハート・プラスマークなどが、マタニティマークのように一般に浸透すれば、それらを必要とする人たちに温かいサポートをする人が増える半面、一部の心無い人から非難される可能性も否めないのが実情ではないだろうか。

人々がストレスを溜めず、相手の気持ちを想い察するためには、マークの認知拡大と同時に、人々に心の余裕が生まれ、妊娠や疾患、障がいなどに対する正しい知識を身につける世の中づくりが必要なのかもしれない。
(文・清澄一/考務店)
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