【実録】女子大生がハマった“ヤバい”アルバイト!

第2回 イマドキの大学事情
名門大学であれば、家庭教師や塾講師など、時給が高いアルバイトに巡り合えるが、そううまくいかない大学生が多いのもまた実情。気が付いたら、学業よりもアルバイトが優先になってしまっている…ということにもなりかねない。そこでここでは、有名女子大に通うAさんがハマってしまった“ヤバい”アルバイトの実録を紹介する。

●バイトに行ったらとんでもない衣装が!

「時給もいいし、最初は本当に気軽に始めました。“イベントコンパニオン、時給3000円以上~”とあったんですけど、コンパニオン事務所ならそれくらいもらえるのが普通かな? って。違う事務所でしたけど、何人かイベントコンパニオンをやってる子もいて、住宅展示場や携帯電話のキャンペーンでナレーションをしたりしていたようなので、私が入った事務所もてっきりそういうところだと思っていたんです」(Aさん 以下同)

Aさんは、都内の有名女子大に通う大学1年生。女優の香里奈を思わせるスレンダー美女だ。茨城県から上京し、この春から、新宿区で1人暮らしを始めた。

「親も仕送りが大変で“何かアルバイトしてくれると助かる”と言うので、どうせやるなら割がいい方がいいなって。早速、友だちと一緒に事務所に応募して、オーディションみたいな面接を受けたんですけど、なぜか私だけが合格して、友だちは不合格だったんです。友だちの方がかわいかったんだけど…」

合格したAさんには、その週から次々と仕事が舞い込んだ。

「イベントコンパニオンとうたっていましたが、どちらかというとパーティ―コンパニオンという感じでしたね。だいたいはドレス姿にシニヨンヘアで、パーティ会場でお酌をして回ったり、お料理のサービングをするのがお仕事。年上好きなので、おじさまたちとおしゃべりするのも、何気に楽しかったですよ。いい社会勉強になりました」

だが、アルバイトにも慣れてきた2カ月後のこと。あるパーティー会場に到着すると、とんでもない衣装が彼女を待ち受けていた。

「会場に行ったら、待ち受けていたのは何とバニーガールの衣装。しかもものすごくハイレグなんですよ。私、足が太いので“これは無理!”って、事務所のマネージャーさんにすぐに電話したんですけど、“時給5000円出すから…”と言われてしまって。何とか入ったんですけど、もう網タイツなんて履いたことがなかったし、顔から火が出るくらい恥ずかしかったです。特に触られたりはしないので、ビンゴの景品を渡したりとか、健全は健全なんですけど、働いている間、“もしも誰かに写真を撮られていたらどうしよう…”という思いはずっと消えませんでしたね」

バニーガール

この日、一緒にバニーガールの衣装を着た先輩の女性から、Aさんは衝撃の事実を耳打ちされる。

「“ここはあなたがいるようなところじゃないわよ”と言うんです。聞けば、最初のうちは健全なお仕事を回して女の子を安心させるけど、そのうち屋形船やいやらしいおじさんたちがいるような宴会にも行かされて、合コン要員のような業務もやらされるようになるよって。この時のバニーで、薄っすら怪しさには気づいていたんですけど、忠告されてすぐに目が覚めて、翌日のお仕事は、申し訳ないなと思いながらもは無断欠勤。やっぱり気まずくて、その月のお給料は取りに行けませんでしたね。せっかくバニーになったのに、実はそのお給料ももらってません(笑)」

●学生のうちは地道なバイトを…

そんな経験を経て、今はアイスクリーム屋さんで、時給1000円で地道に働いているというAさん。

「女子大生は、アルバイトの道を間違えると、いくらでも稼げちゃうようなところがあるのでやっぱり危険ですよね。“このくらいなら平気だろう”って感覚が狂ってきちゃうし、知らずのうちにお金遣いも荒くなります。学生のうちは、やっぱり地道なアルバイトが一番いいなと思います。今はバイト仲間も増えて、毎日楽しいです!」

賢い子は、「やばい」と気づけばすぐ身を引くことができるようだが、その勇気がないと、ズルズル夜の世界に吸い込まれていく可能性も…。娘さんを持つママは、どんなアルバイトをしているのか、お金遣いが荒くなっていないかなど、一度チェックする必要がありそうだ。

(取材・文/バービー)