【お雑煮】地域によってこんなに違う?あなたの家のお雑煮は?

第658回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
お雑煮は体も温まるし、炭水化物(餅!)も入っていて、ママたちにとってはカンタンに作れる便利なレシピ。それゆえ、ついつい年始は頼ってしまいがち。これが食べ過ぎちゃう原因にも。

また、もうひとつ我が家が餅を食べ過ぎになる事情としては、大量に送られてくるお餅を処理しないと、「冷凍庫が埋まってしまう問題」! 夫婦共に農家の出身である我が家は毎年年末に餅をつき、親戚中に配られる。それが、夫婦両方の実家から送られてくると、冷凍庫は餅専用と化してしまうのだ。四角く切られ、ラップに包まれた餅が冷凍庫に並ぶ姿は、この時期我が家の風物詩でもある。

雑煮

●友ママの家のお雑煮は丸餅白みそで私の家は角餅すまし

先日、そんな話を友ママにした所、友ママの家のお雑煮は「丸いお餅だよ!」とのこと。聞けば、味付けに関しても私が子どものころから食べているしょう油ベースの物とは異なり、白みそ仕立てなのだとか。

お雑煮に地域性が? 気になって調べてみると、農林水産省のウェブサイト上にも、記事(『aff(あふ)』バックナンバー2011年1月号 特集2 食材まるかじり)がありました。それによると、お雑煮文化は大別して5つ「角餅すまし文化圏」「丸餅白みそ文化圏」「丸餅赤みそ文化圏」「あずき汁文化圏」「丸餅すまし文化圏」があるそうで、青森から三重あたりまでは「角餅すまし文化圏」だそう。確かに、私の実家は千葉なので、この文化圏に当てはまる。

友ママの「丸餅白みそ文化圏」は、大阪や京都、兵庫、奈良、和歌山と香川あたりが。「丸餅赤みそ文化圏」は、福井県近郊のみ。「あずき汁文化圏」は、鳥取と島根付近。そして、岡山から南の本州と九州、香川を除く四国は「丸餅すまし文化圏」というように分かれているみたい。確かに友ママは大阪出身。この文化圏にぴったり当てはまる。

さらに、餅を焼いてから入れるか、煮て入れるか。また、具材に当たっては地域によってかなりバラつきがあるようで、皮くじら(青森・八戸)や焼きはぜ(宮城・仙台)、焼きあなご(兵庫・神戸)、牡蠣(広島・広島)など、バリエーション豊か。
ちなみに、島根・鳥取近郊の「あずき汁」は、昔は塩味だったそうで、塩味のあずき汁に丸餅を浮かべ、丸餅の上に砂糖をのせて食したのだとか。

あなたの慣れ親しんだお雑煮は、どんなお雑煮? ご近所さんどうしでその家庭の味を話し合ってみると、県民性の違いが浮き彫りに。意外と盛り上がりますよ!
(文・団子坂ゆみ/考務店)