寒い冬でも洗濯物を早く乾かす方法

寒い冬でも洗濯物を早く乾かす方法

第14回 今日から役立つ家事hack
肌の乾燥や静電気など、冬に困ることはいろいろとありますが、洗濯物の乾きが遅いこともその一つです。特にお子さんのいる家庭では、スモックや体操着など、今日着てまた翌日も必要になるものが多くありますよね。そこで今回は、冬でも洗濯物を早く乾かす方法についてご紹介します。

そもそも、なぜ冬場は洗濯物が乾きにくいの?

話題の出来事のQ&Aをウォッチするコラム「教えて!gooウォッチ」によると、洗濯物が早く乾くための条件とは以下の3つだそう。

温度:高い
湿度:低い
風速:強い

冬場は湿度が低くなる一方、温度(気温)も低くなることで「飽和水蒸気量」(空気中に保持できる水分量)が少なくなります。気温5度の飽和水蒸気量は、25度の3分の1以下です。つまり、気温が低く飽和水蒸気量が少ない冬場は、洗濯物が乾きにくい環境なのです。

早く乾く干し方のコツ4つ!

基本中の基本ですが、外干しはできるだけ気温の高い日中に済ませましょう。そして、より乾きやすい干し方を心がけます。

【コツ1】洗濯物同士を密着させない

洗濯物が密着していると湿気が逃げにくくなるので、できるだけ離しましょう。

角ハンガー(四角の枠に洗濯バサミが複数ぶら下がっているもの)なら、すぐ隣の洗濯バサミを使わず1個おきに干すなどします。また、外側に厚手の乾きにくいものを、内側にナイロン製などの乾きやすいものを配置しましょう。

【コツ2】ズボンなどポケットがあるものは裏返して

ズボンなどはポケットの中が乾きにくいため、裏返しにしてポケットが表に出るようにして干します。

【コツ3】上着を干すハンガーは厚みのあるものを

ワイヤーハンガーなど厚みのないハンガーで干すと、上着の前面と背面がくっついて湿気が逃げにくくなります。できれば厚みのあるハンガーを使いましょう。

【コツ4】厚手の乾きにくい洗濯物は2度脱水

薄手のものは脱水しすぎるとシワになりやすいので、乾きにくそうな厚手のもの(オシャレ着でないもの)だけ、もう一度脱水にかけるというワザも。その際、乾いたバスタオルを一緒に入れて脱水すると、より水分が絞れるようになります。

早く乾く部屋干しのコツ4つ!

家に人がいる時間で暖房がついていれば、外干しより早く乾かすことも可能です。

【コツ1】カーテンレールは乾きにくい

部屋干しする場合にも、先に挙げた早く乾かすための3つの条件が重要です。

物干し代わりにカーテンレールに干す人は多いと思いますが、窓際なので風の動きがあまりなく乾きにくくなります。部屋の中央など風通しの良い所で干しましょう。部屋干し用の洗濯竿スタンドのようなものがあると便利です。

【コツ2】暖房効率化にも!扇風機などで風を作る

冬場ですが、扇風機(またはサーキュレーター)を出して風を当てます。風を上向きに送れば、循環して暖かい空気が降りてくるので、暖房の効率化にもなります。

【コツ3】除湿機でさらに効率よく

部屋干し用に除湿機を購入するのも手かもしれません。冬場や梅雨の時期、また花粉シーズンなど、外干しできない(避けたい)ときに重宝します。風を送るサーキュレーターが付いているタイプもあります。

【コツ4】早く乾けば臭いも防げる!

部屋干しをすると洗濯物が臭くなってしまうことがありますが、原因は洗濯で落としきれなかった皮膚や汗の汚れが科学的に変化したり、細菌が増殖したりするからだといわれています。

最近では臭いを防止する部屋干し用の洗剤も売られていますが、何より早く乾けば部屋干し臭は防げるので、先に挙げた部屋干しのコツをぜひ試してみてください。