子どもが体調不良…信頼できる小児科医の見極めポイントとは?

第2回 「薬&医者いらずな子」に育てる方法
子どもが熱や風邪でつらそうなとき、信頼できる小児科医に診てもらえると安心するものです。できることなら、的確な診断とコミュニケーション力の高い医師に診察してもらいたいところですが、クチコミだけではイマイチ不安。そんなママのために、信頼できる小児科医の見極め方について、『小児科医は自分の子どもに薬を飲ませない (いらない薬、いらないワクチン教えます)』の著者で、小児科医の鳥海佳代子さんに話を聞きました。

●小児科医の信頼度をはかる4つの“モノサシ”とは?

100点満点の医者はなかなかいないと語る鳥海さんですが、より信頼できる小児科医と出会う確率を高めるために、次のようなポイントを押さえておくと良いと話します。

「子どもを診察する医師も、さまざまな人がいますが、『小児科専門医』という資格はだいたい5年ほどの小児科での勤務経験がないと試験を受けられないので、小児医療の経験と知識を持ち合わせていることの証明でもあります。もちろん、この資格を持っていなくても、小児科の看板を掲げることはできますが、どこの医療機関に連れて行こうか悩んだら、小児科専門医がいるかどうかをひとつの目安にするといいかもしれません」(鳥海さん、以下同)

かかりつけ医としての信頼をはかるモノサシとして、他にも次のようなことを気に留めておくといいそうです。

【医師の“良くない態度”事例】
・患者さんの話をあまり聞かない
・一方的に医者の見解や方針を話す
・カルテやコンピューターばかりを見て、患者の顔をあまり見ない
・ほかの医療機関を紹介するのを嫌がる

「医師の中にはとても権威的で、患者さんから診察方法や診断に疑問の声があがると、怪訝で不快そうな表情を浮かべる人がいます。要するに、『自分の言う事を黙って聞いとけばいいんだ』っていう態度の人ですね。しかし、患者さんの話や不安をすべて汲み取ることも、医師に求められる役割です。そのため、疑問点を聞きやすく、話しやすいお医者さんが一番だと思います」

子どもが体調不良…信頼できる小児科医の見極めポイントとは?

●診察時の対応で患者ファーストかどうかを見抜く

信頼できる医師かどうかを見極めるには、親自身がバランス感覚を大事にすることも大事だと鳥海さん。

「親御さんのなかには、医師が一生懸命説明してくれるので、信頼できると思われる方もいらっしゃいます。それについて全否定はしませんが、主張を押し付けるだけになっていないか、きちんと症状や不安を踏まえたうえで、診察しようとしてくれているかを、ある程度疑問の目を持つことも大事です。これはバランス感覚とも言えるでしょう。クリニックの評判や情報は参考にできる部分もあると思いますが、最終的には子どもを一番観察している親御さんの感覚で判断することが求められると思います」

鳥海さんによると、あまり難しく考えすぎずに、好き嫌いで判断してもいいとか。

「信頼できる医師を選ぶには、さまざまな基準がありますが、一番は本当に親身になって相談にのってくれる先生かどうかです。丁寧に診察してくれるかどうか、投げかけた質問に対して分かりやすく説明してくれるかどうかだと思います。患者さんや親御さんの身になり、納得できるコミュニケーションをとってくれるかどうかが、信頼の第一歩ではないでしょうか」

子どもが病気で辛そうにしているとき、本人以上に親も辛いもの。そんなとき、子どもと親にそっと寄り添ってくれる医師の存在はとても大きいなものです。かかりつけ医を検討するときには、ぜひ鳥海さんのアドバイスを参考にしてみてはいかがでしょうか。

(取材・文=末吉陽子/やじろべえ)

お話をお聞きした人

鳥海佳代子
鳥海佳代子
とりうみこどもクリニック副院長
小児科専門医 とりうみこどもクリニック副院長。小児医療の第一線で18年以上の経験を持ち、地域の中核病院など17か所の病院で、勤務。市の子育て応援講座で、定期的に小児科受診とホームケアのコツについて講演。その他、“自己肯定感を育む子育て”などについて各地で講演。NHKラジオ第一などメディア出演、掲載多数。著作『小児科医が教える 子どもが病気のときどうすればいいかがわかる本』KADOKAWA中経出版、『小児科医は自分の子どもに薬をのませない』マキノ出版
小児科専門医 とりうみこどもクリニック副院長。小児医療の第一線で18年以上の経験を持ち、地域の中核病院など17か所の病院で、勤務。市の子育て応援講座で、定期的に小児科受診とホームケアのコツについて講演。その他、“自己肯定感を育む子育て”などについて各地で講演。NHKラジオ第一などメディア出演、掲載多数。著作『小児科医が教える 子どもが病気のときどうすればいいかがわかる本』KADOKAWA中経出版、『小児科医は自分の子どもに薬をのませない』マキノ出版