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自立を促す魔法の質問とは~居酒屋アドラー みなと区パパ友の会

第25回 パパコミ

全国にあるパパコミュニティの飲み会にお邪魔して、そこで零れ落ちるパパの悩みや本音に寄り添う「熊野英一の居酒屋アドラー」
今回は港区で活動する「みなと区パパ友の会」の忘年会に潜入してきました!

子どもの叱り方がわからない

 

Aさん「2歳3ヶ月の息子がいるんですけど、どうやって叱ればいいのかがよくわからないんです」

Bさん「してはいけないことをしたら注意するような感じじゃないんですか?」

Aさん「まあ、そうなんですけど。いいことをしたときはほめればいいじゃないですか? でも、何か悪いことをした場合、年齢的には言ってもわからないんじゃないかと思うと、どうしたらいいのかなと思うわけです」

熊野「そもそもなんで子どもをほめたり叱ったりするんだと思いますか?」

Aさん「それはやっぱり、いい事と悪い事を教えるためには必要だと思っています」

熊野「実は、そこからアドラーとは違うんです。アドラーの考えでは、子どもは“ほめない”“叱らない”。ベースにある考えが、子どもを操作しようとするのをやめましょうということなんです」

Aさん「操作しようとしているわけではないつもりですけど」

Bさん「でも確かにほめたり叱ったりすることで、子どもの行動を変えようとはしているよね」

熊野「いいことをしたらほめる、ほめられたらからまたやる、言い方を変えればこれも一つの“調教”なんですよね。また大きな声を出して叱るのは、恐怖で支配することに繋がります。こういう風にやっていくと人の顔色を見て忖度することを子どもが覚えていきます。これは自立を目指す上では良くないですよね」

全員「なるほど・・・そうですね」

熊野「しかも、このようにほめたり叱ったりすることで子どもを導いていくのは とても難しいし、キリがないですよね。だからもう両方やめましょう、という考え方になるわけです」

 

自分から動くようになる魔法の質問があるんです

Cさん「仕事をしながら子育てをしていると時間も無いし、やっぱり思い通りにならないと叱っちゃいますよね?」

Bさん「そうですよね」

熊野「そうなんですよ、その“時間が無い”というのが一つの問題なんですよね。子どもを操作しようとする理由の一つは時間的な余裕がないことですよね。やる気になるまで待っていることもできなかったり」

Aさん「時間的な余裕がないと、心の余裕もなくなりますよね」

熊野「そう、それも一つ。でも、これだけわかっていれば解決する方法はわかりますよね。時間が無いことが原因ならば?」

Cさん「時間を作る」

熊野「そうです。シンプルにそういうことですね。もちろん忙しいこともあるのでいつでもできるものじゃないかもしれないけど、例えば、朝時間が無いなら、もう少し早起きする。早起きするためには、早く寝る。早く寝るためには、早く仕事を終わらせる。そうやって逆算していくことで実現できることもでてくるんじゃないでしょうか?」

Bさん「いやー、そうですね、結局働き方にまで関わってくるんですね」

Aさん「じゃあ、時間が出来たらこうした方がいい、というやり方はありますか?やっぱり子どものことを待つということですか?」

熊野「待つのも大事。そして子供の自立を促すうえで、もう一つ大事なことは『どっちにする?』と質問して選ばせること。これは本当に時間がかかるけど、自分で選んで、自分の1日をデザインできるという経験は、自分の選択に対して責任を持つクセに繋がります」

Bさん「なるほど。どうしても親が先回りしちゃいますよね?特に時間が無いと」

熊野「そうなんですよね。『喉が渇いた!』と言われたら、『何を飲む?』って聞くようにする。親が先に決めないことです。ポイントは、なんでもいいではなくて ある程度、制限がある中での選択は、大人になってからついて回るものですよね。この自分で選ぶトレーニングは自立に繋がります」

Cさん「なるほど、でもこれって2歳とかでもやった方がいいんですか?」

熊野「2歳、3歳でもちゃんと選べますよ。靴とか洋服とかそういうことからでいいんです。積み重ねですから。まずは時間を作ること、それで『どっちにする?』と聞いて本人に選択させることを大事にしてください」

 

こうしてまた一つの悩みとともにビールが一杯飲み干されていく居酒屋の夜。
パパたちの悩みは尽きない。

熊野英一

株式会社子育て支援 代表取締役
アドラー心理学会 会員
アドラー心理学に基づく「相互尊敬・相互信頼」のコミュニケーションを伝える親と上司の勇気づけのプロフェッショナル。

全国での多数の講演や「日経DUAL」「朝日おとうさん新聞」などでのコラム執筆を通して活発な情報発信も行う。保育施設立ち上げ・運営、ベビーシッター事業に従事。2012年、日本初の本格的ペアレンティング・サロン「bon voyage 有栖川」をオープン。

株式会社子育て支援

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「パパコミ」は、0歳~6歳の子どもをもつパパや、そんなパパたちを応援するママを対象にした情報サイトです。未来を担う子どもと、子育て中のパパ・ママを「元気」にできるよう、育児に役立つ情報を日々発信しています。
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