本当に美味しいトルティージャ(スペイン風オムレツ)|何度も作りたい定番レシピVol.111

本当に美味しいトルティージャ(スペイン風オムレツ)|何度も作りたい定番レシピVol.111

じゃがいも入り厚焼きオムレツ「トルティージャ」はスペインバルの定番タパス。今回は、できあがりに差がつく下ごしらえなど、トルティージャの作り方を丁寧にご紹介します! 脇役になりがちな卵料理が主役級になって、節約料理としてもおすすめ。具材のバリエーションもいくつかご紹介しますのでぜひ参考にしてみてくださいね。Nadiaで人気の料理研究家が自信を持っておすすめする定番レシピシリーズです。

 

華やかで子どもも大好き!「トルティージャ」を作ってみよう

スペインバルで食べられる定番タパスのひとつ、じゃがいも入りの厚焼きオムレツ「トルティージャ」。
フライパンの形に丸く焼き、ケーキのように切り分けていただくのは共通ですが、お店や家庭によってたくさんのこだわりがあるのも魅力です。

固焼きにするか半熟にするか、焼き色をつけるかつけないか、具材を工夫したりソースをかけたりと、バルの数だけトルティージャがあると言われるほど。

私にトルティージャの焼き方を伝授してくれたスペインの友人は、「卵料理だけど、主役は具の方。トルティージャを美味しく仕上げたければ、中に入れる具を美味しくしておかないとダメよ。」と教えてくれました。

実際、具をきちんと作ると作らないとでは仕上がりは大違い。丁寧に下ごしらえしたトルティージャは、シンプルだからこそ、忘れられない感動を味わえますよ。

 

丁寧な下ごしらえで断然美味しい!基本のトルティージャ(スペイン風オムレツ)の作り方

こちらが一番スタンダードで、基本のトルティージャになります。具はじゃがいもと玉ねぎだけ。シンプルだからこそ、手をかければかけただけ美味しく仕上がります。

 

【材料(直径18cmのフライパン1台分)】

卵 4個
じゃがいも 2個(約250g)
玉ねぎ 1個(約150g)
オリーブオイル 大さじ3
塩 小さじ1/2

 

【作り方】

1.じゃがいもと玉ねぎを薄いいちょう切りにし、オリーブオイルをかけて混ぜておきます。
フライパンにオイルを引いて加熱するのではなく、最初に材料自体にオイルをなじませておくのがポイント。少量のオイルでも材料全体にムラなくコーティングできます。オイルは火の通りを均一にしてくれるほか、野菜のうま味と水分を閉じ込めて、グッと美味しく仕上げてくれます。

2.フライパンへ入れ、蓋をして弱火から中火で加熱します。じゃがいもを木ベラで押すとスッと潰れる程度まで、ときどき混ぜながら15~20分ほど蒸し焼きにします。ここでほんのり色づくまで炒め、野菜の甘みと香ばしさを引き出すのが美味しく仕上げる一番のポイントです。

3.大きめのボウルに卵を溶き、2と塩を入れてよく混ぜ合わせます。じゃがいもは崩れてしまっても気にしなくてOKです。

4.フライパンにオリーブオイル少々(分量外)を加え、しっかり温めて3を流し入れます。火加減は中火にし、菜箸などで外側から内側に、20秒ほど大きく混ぜてください。表面を整えたら、蓋をして弱火で7~8分焼きます。

5.卵の周りをゴムベラで整え、大きめのお皿を使って表裏を返します。今度は蓋をせずに、さらに中火で2~3分焼きます。ケーキのように放射状にカットしたらできあがり♪

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トルティージャ(スペイン風厚焼きオムレツ)