スイミングスクール選びの注意点

スイミングスクール選びの注意点

第4回 スイミングスクールって必要なの?
今なお「子どもの習い事」としてトップの人気をキープし続けるスイミングスクール。でも、いっぱいあるスクールの中から「本当に子どものためになる一つ」を選ぶのは……意外とむずかしいもの。そんな多くのママさんが抱えるお悩みに、ママ100人によるアンケートの声を交えながら、お答えします!(調査対象:3~12歳児のお子様を持つ25~45歳のママ100名 調査方法:実踏ヒヤリング調査/7月15日~8月5日に実施)

アンケートの声を見てみると、「お子さんに良いスイミングスクール」の選び方の注意点は、大きくはこの2つに集約されます。

その1:厳しくて組織的なスクールが、かならずしもベストだとは限らない

「子どもの水嫌いを治す」といった動機でスイミングスクールに通わせる場合は、なおさら。そういうお子さんに、無理矢理スパルタな指導を行うと……? それがトラウマに残ったりして、まったくの逆効果になってしまいます。

その2:指導方針だけじゃなく、費用や送迎についても細かくチェック!

オリンピック選手の育成や、競技で勝つことを目的とする教室。のびのびワイワイを信条とする教室……。様々なスクールがありますが、看板の立派さや売り文句ばかりにとらわれず、注視すべきなのが費用面。高額なスクールは、たしかにカリキュラムや指導もしっかりしているところが多い。けれど、大幅に予算をオーバーしてしまえば、せっかくのスイミングスクールも“続けること”ができません。無理のない予算で、地方自治体が運営しているスクールなども視野に入れてみるのがポイントのひとつ。パパ・ママと一緒に通えば割安になるスクールもありますので、そういうセット料金を利用してみるのも良いでしょう。あと、忙しいママさんにとっては、「バスによる送迎」があるかどうかも、“続けるため”の重要なチェック項目です。

スイミングスクール選びの注意点

ほかにも、アンケート調査を行ったママたちから、こんなアドバイスをいただきました。

「ママ友のあいだで評判の良いスクールに通わせてみたのですが、娘の学校の終了時間や他の習い事との調整がどうしてもできず、結局はやめてしまいました。スクールが設定する時間帯の事前チェックは絶対にすべき!」(36歳/専業主婦・娘10歳)

「先生の数に対して、生徒数があまりに多いところは要注意! 能力的に目立たない子まで目がとどかないので、いつまでたっても上達しないまんまってケースも少なくありません」(41歳/専業主婦・息子11歳)

「授業中に開放しているコースが少ないスクールは、当然練習量も少なくなるので×!」(34歳/派遣社員・息子5歳)

「ある有名な元水泳選手が特別コーチをしているスクールを選びました。でも、そのコーチは水の中に入って泳ぎ方を実践してくれることが滅多になく、いつもプールサイドで怒鳴っているだけ。なんのために高いお金を払っているのか、わからなくなっちゃいました……」(37歳/アルバイト・息子8歳)

最近では、小さいころから水泳を習わせることが睡眠や食欲、さらには脳にも大きな好影響を与えるということで、ベビースイミングの人気も高まっています。

「子どもが本当に楽しんでいるか?」のチェックと、プールの水に浸かったあとのフォローさえ怠らなければ、スイミングスクールはお子さんにとっての「最高の習い事」なのかもしれません。
(文:ヤマダカツヤ)