こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。赤ちゃんの食育にもいいとされている手づかみ食べ。今日は、手づかみ食べをいやがる赤ちゃんにママができることについてお話しします。
手づかみ食べの2つの利点
よく、離乳食の本にも離乳食後期ころになると「手づかみ食べをしてくださいね」と書かれていますが、手づかみ食べってどんな利点があるのでしょうか?
五感を促す
食べ物は、それぞれ固さや感触が違います。手づかみすることでその感触の違いを知ることができます。また、つかんだ食べ物を口にもっていくことは、距離感を学ぶことにつながります。握った食べ物を口に入れてどのタイミングで手放すかなども簡単にはできません。赤ちゃんは五感を働かせながら何度もチャレンジしてできるようになってくるのです。
食べる意欲を増進させる
自分で食べるという経験を積むことで、赤ちゃんは食べるよろこび、自分で食べる満足感を味わうことができます。
どうして手づかみ食べをいやがるの?
さて、手づかみで食べることをいやがる子の理由とは何なのでしょうか?手触り、べとべと感でしょうか?きっとそれぞれの赤ちゃんによって理由は違うと思います。
苦手でもすぐにできるようになる赤ちゃんもいるでしょう。ハイハイができる時期に個人差があるのと一緒で、手づかみ食べにも個人差があります。赤ちゃんがそれをいやだと思えていることは、発達しているということです。少しずつでいいので、大人が働きかけてあげましょう。
ママができることは?
手づかみ食べがきらいな赤ちゃんにも、もっと手づかみ食べをしてほしいときにママができることをお伝えします。
手づかみメニューを出す
手づかみ食べをいやがるからと言って、ママがスプーンで与えるばかりではなく、手づかみメニューも用意してみましょう。ベタベタするのがいやなら、ベタつかない食材でチャレンジする、好きな食べ物を使ってみるなどメニューに工夫を取り入れてみましょう。
ママが手本を見せる
ママが手づかみで食べるお手本を見せてみましょう。「おいしい!自分で食べるって楽しい!」という気持ちを見せてもいいですね。
無理強いしない
大切なことは無理強いしないことです。いやなことをするように言われると、食べることにもいやになって疲れてしまうかもしれません。赤ちゃんの機嫌のいいとき、少しの時間、チャレンジしてみてください。
あまずはいろんな味や形、感触のものを持たせて、どんなものなら手づかみ食べするのか観察して見てくださいね。
著者:離乳食インストラクター協会代表理事 中田馨保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。
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