子どもの貧困サインはどんなところで感じる?

第741回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
先日、『NHKスペシャル』では「見えない貧困」というテーマで、子どもの貧困が放送されました。貧困家庭というと、給食費未納の話題が思い浮かぶ人も少なくないでしょう。しかし、実際には家庭にお金を入れるためアルバイトをしなければならない子どもや、高校卒業後は家庭のために働かなけなければならない子もおり、進学や進路にも、貧困が影響していることが明らかになりました。

しかも、そうした子どもたちは、自分たちが置かれている苦しい状況を外に話すことが少なく、周囲の大人が気付きにくいというのです。子どもの貧困サイン、ママ・パパたちも目にしたことはあるのだろうか。Twitter上の目撃談を探してみると、辛辣な内容も…。

学校

●おやつをむさぼるように食べる子どもの友だち

“子どもの友だちでもきちんとした食事を摂ってない子はざらにいる。親が渡した食事代でお菓子を買ったり積み立てて他のものを買ったり。あるいは貧困で家に食べ物がなかったり。そういう子はおやつに軽食を出すと貪るように食べる。そしてお腹いっぱいになると薔薇色の頬になる。”

“道の駅の駐車場などでの車上生活をする子供たちの話題。親の仕事のトラブルで夜逃げ同然の状態で家族全員で車上生活…。学校にも通えず。父親の死で施設に保護された男の子は、施設に入って初めてキャンプやスキーに行ったり、友だちができたと言っていた。ほんと、貧困は子供の責任ではないんだよね。”

“沖縄のママ友Aさんが、ママ友Bさんより「『3千円貸してほしい』と頼まれた」と困っていた。たった3千円の手持ちがない状況って。。子供たちが心配。”

さらに、貧困は、ママたちにも影響を与えているようで、いじめの原因になっていると指摘する声も。

“ママ友の仲にもLINEグループがあってその仲でも富裕層と貧困層がありその仲にもやっぱり見えないいじめはある。旦那は「気のせいだよ気にする事ないよ」って受け流してしまうから余計孤独になる”

“貧困に陥る親の元にいてる子供可哀想ってママ友にじかに言われたよ(>_<) / ”

内閣府の平成27年の資料によると、子どもの相対的貧困率は、1990年代半ばから上昇傾向。相対的貧困とは、全人口の中央値の半分未満の人のことで、国の所得格差を表しています。昭和60年ごろは12%でしたが、平成21年には16%まで上がっています。経済力の格差が広がる一方で、スマートフォンやファストファッションなどは、家庭の経済力にかかわらず、みな等しく持つようになったため、見た目ではわかりにくくなった貧富の差。あなたはどんなところで、貧困サインを感じますか?
(文・団子坂ゆみ/考務店)