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日本初個展!竹橋の東京国立近代美術館で現代アートのフロントランナー「ピーター・ドイグ展」を開催

第964回 OZmall(オズモール)
世界的に高い評価を得ているスコットランド出身の画家、ピーター・ドイグ。2020年2月26日(水)から6月14日(日)まで、竹橋の東京国立近代美術館で日本初の個展が開催される。現代アートのフロントランナーとして活躍するドイグの、作品の魅力を堪能しよう。

約30億円で落札の作品も!著名美術館でもたびたび個展が開かれる人気ぶり

《のまれる》 1990年、油彩・キャンバス、197×241cm、ヤゲオ財団蔵 (C) Peter Doig. All rights reserved, DACS & JASPAR 2020 C3120

1959年にスコットランドで生まれたピーター・ドイグは、カリブ海の島国トリニダード・トバゴとカナダで育ち、ロンドンでアートを学ぶ。1994年に名誉ある「ターナー賞」にノミネートされて以来、世界の名だたる美術館で個展が開催されてきたという。

美術市場でも彼の評価は高く、代表作のひとつである《のまれる》は、2015年のクリスティーズ・オークションで、約2600万米ドル(当時約30億円)で落札されたほど。

今回は、2020年3月1日(日)に本人による「ピーター・ドイグ トークイベント」(先着130名、聴講無料、要観覧券)も予定されているので、興味のある人は当日10時より1階受付で配布される整理券を手に入れて。



第1章は初期から2002年までのおもにロンドンで描いた作品

左/《ブロッター》 1993年、油彩・キャンバス、249×199 cm、リバプール国?美術館、ウォーカー・アート・ギャラリー蔵 (C) Peter Doig. National Museums Liverpool, Walker Art Gallery, Presented by the John Moores Family Trust 1993. All rights reserved, DACS & JASPAR 2020 C3120、右/《スキージャケット》 1994年、油彩・キャンバス、295×351 cm、テート蔵 (C) Peter Doig. Tate: Purchased with assistance from Evelyn, Lady Downshire’s Trust Fund 1995. All rights reserved, DACS & JASPAR 2020 C3120

展覧会は全3章での構成。「第1章:森の奥へ 1986年~2002年」では、おもにロンドンで描かれた作品を展示する。

1992年にイギリスの美術雑誌で作品が取り上げられ、その後ターナー賞へのノミネートなどを通して、ドイグはロンドンのアートシーンで一躍注目を浴びる存在に。

若手作家たちによる大型で派手なインスタレーションが主流だった当時、絵画というジャンルでの彼の真摯な取り組みは、極めて新鮮なものとして評価を獲得した。

一見すると想像力だけで描いたようにも見えるドイグの作品だけど、それはゴッホ、マティス、ムンクなど近代画家の構図やモチーフ、映画のワンシーンや広告、自らが暮らした国の風景など、多様なイメージの組み合わせによってつくりあげられている。

例えば《スキージャケット》は、日本のニセコのスキー場の新聞広告をもとに描かれたそう。日本の広告がアーティストの想像力を刺激したのだと思うと、ちょっと興味深い。



カリブ海に拠点を移した2002年以降の作品は第2章で紹介

左/《赤い男(カリプソを歌う)》 2017年、油彩・麻、295×195cm、マルグリット・スティード・ホフマン蔵 (C) Peter Doig. All rights reserved, DACS & JASPAR 2020 C3120、右/《ポート・オブ・スペインの雨(ホワイトオーク)》 2015年、水性塗料・麻、301×352cm、作家蔵 (C) Peter Doig. All rights reserved, DACS & JASPAR 2020 C3120

ドイグは、2002年にロンドンを離れ、活動の主な拠点をかつて暮らしたトリニダード・トバゴの首都、ポート・オブ・スペインに移す。

「第2章:海辺で 2002年~」では、カリブの太陽の下で描かれたこの時期の作品を紹介。この移住の前後から、彼は海辺の風景をモチーフに選ぶことが多くなり、さらにしっかり塗りこんでいた画面は薄塗りになって、鮮やかな色彩のコントラストが際立ってくる。

環境の変化が、作品にも投影されているのだろう。第1章で展示されていた絵と、画面を比較しながら見るのもいいかも。

一方で、デビュー当時から一貫して描かれているモチーフのひとつは「カヌー」。トップ画像の《ガストホーフ・ツァ・ムルデンタールシュペレ》は、彼が学生時代に衣装係として働いていた英国国立歌劇場で撮った写真をもとに制作されたもので、この作品でも湖の上にカヌーが小さく描かれている。いろんな作品に登場するカヌーを探してみては?



映画への情熱!自主開催の上映会や名画へのオマージュも

左/《ストレンジャー・ザン・パラダイス》(「スタジオフィルムクラブ」より) 2011年、油彩・紙、93.5×61.5cm、マイケル ヴェルナー ギャラリー蔵 (C) Peter Doig. Courtesy Michael Werner Gallery, New York and London. All rights reserved, DACS & JASPAR 2020 C3120、右/《ラペイルーズの壁》 2004年、油彩・キャンバス、200×250.5cm、ニューヨーク近代美術館蔵 (C) Peter Doig. The Museum of Modern Art, New York. Gift of Anna Marie and Robert F. Shapiro in honor of Kynaston McShine, 2004. All rights reserved, DACS & JASPAR 2020 C3120

「第3章:スタジオのなかでーコミュニティとしてのスタジオフィルムクラブ 2003年~」にあるスタジオフィルムクラブとは、ドイグが友人のアーティストと一緒に2003年から始めた映画の上映会のこと。ここでは過去の名作や粒よりの映画が選ばれ、上映されている。

上映会はドイグのスタジオで定期的に開催されていて、誰でも無料で参加することができ、一種の文化的サロンのような場になっているそう。この一連のドローイングは素早く描かれ、ポスターとして掲出されたもの。さらりとした筆さばきながら、映画への愛情が感じられる。

また、トリニダード・トバゴの風景を描いた《ラペイルーズの壁》は、昭和の名監督・小津安二郎の映画『東京物語』のなかの「計算された静けさ」も念頭に置いて描いた作品なのだとか。

現代アートを知るうえではずせないドイグの作品世界を、この機会にぜひチェックしてみて。



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