メディア個別 【実録】元夫の悪口を子どもに話し続けた母親 | 離婚したママが子どもにしてはいけないこと | ママの知りたいが集まるアンテナ「ママテナ」
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【実録】元夫の悪口を子どもに話し続けた母親

離婚したママが子どもにしてはいけないこと
離婚は、ママを精神的にも肉体的にも消耗させます。元夫に良い思い出がない場合、たまったストレスのはけ口は、ママの話を聞いてくれる子どもへ向かいがちです。しかし、それは子どもを「ゴミ箱」として扱っているも同じ。ある家庭の実録をもとに、ママに気づいて欲しい、子どもの気持ちについてお伝えします。

●明るく成績優秀な長女の運命を変えた「良き母親」

美穂さん(仮名・33)が小学校4年生のころ、両親が離婚しています。母は、定職に就かない父に愛想を尽かせ、美穂さんと妹の桜さんを連れて実家へ戻りました。

母親は、「自分が母親にも父親にもならなければ」と、美穂さんたちのために懸命に働きます。缶コーヒー1本買うお金も惜しみ、美穂さんたちの大学進学資金を貯蓄。どれだけ疲れていても休日は一緒に過ごしてくれる、「良き母」で、同居する祖父母も、美穂さんたちを可愛がってくれました。

両親が離婚するまでの美穂さんは、成績は優秀。クラスでは学級委員を務め先生の信頼も厚く、クラスの人気者でした。ところが離婚後は、沈んだ表情が増えるように…。

●母親と父親の感情の受け皿に

原因は、母親です。年齢より落ち着いた美穂さんの雰囲気のせいか、母親は父親の悪口を、美穂さんにこぼすようになります。

「(元夫が)働かないから、ふたりを食べさせるために家を出た」、「電話を掛けて来て『子どもたちは、同居の祖父母に任せて、(母親と)2人で住み込みの仕事を探そう』と言ってきた」

美穂さんが高校、下の妹が中学に入学した年、母娘3人でアパートに引っ越し。すると父親が金銭の無心をするために電話をかけてくるようになります。美穂さんもたびたび電話を受けて嫌な思いをし、母親が父親の文句を口にする回数はさらに増加。”自分は子どものために頑張った”と伝えたかったのでしょうか。悪気はないのですが、妹にさえ何度も愉快ではない話をします。

「(元夫は)子どもに興味がなかった。あなた(妹)を妊娠したとき、『おろせ』と言われた」

長女の美穂さんは、そうした母親の言動をいやでも目にせざるを得ない立場でした。成績優秀だった美穂さんは勉強への意欲を失ってゆき、大学受験に失敗し専門学校へ進学。結婚し可愛い息子も生まれましたが、いまだに学歴への劣等感を抱き続けています。

【実録】元夫の悪口を子どもに話し続けた母親

●子どもを「悪口のゴミ捨て場」にしないで

ママが子どもに対して、元夫の文句や悪口をぶつけるケースは少なくありません。離婚の理由が、働かない、DV(ドメスティック・バイオレンス)、浮気など、元夫側にある場合はなおさらです。しかし、公益社団法人「家庭問題情報センター」相談員・山口恵美子さんは、「ひとりの親がもう一方の親を悪く言えば、子どもは深く傷つけられる」、と警鐘を鳴らします。

「子どもを、『悪口』のゴミ捨て場にしているも同然です。子どもは、母親の愚痴の聞き役となる。つまり、『母親のお母さん』をさせられているのです。そもそも、学童期の子どもは、家庭という安全基地のなかで、安心感に包まれながら『子どもとして』育てられるものです。たとえば、受験期に勉強に集中させてもらえることも、子どもとしての大切な役割です」

●まずは、ママの気持ちを安定させて

 悪気はなくとも子どもに甘えたり、傷つけてしまった場合、どうすればいいのでしょうか。山口さんが続けます。

「大切なのは母親自身の気持ちを安定させることです。離婚で傷ついているのは、母親も同じ。子どもと並行してカウンセリングを受けることは珍しくありません」

ママが前向きに生活を楽しむために、趣味や気分転換をできるものを見つけるのもよいでしょう。気持ちが安定し、余裕ができることで、親子間にほどよい距離感を保つことができます。子どもの人格を尊重しながら子育てを続ける、その近道になるでしょう。

(取材・文/永井貴子)

お話をうかがった人

山口 恵美子
公益社団法人「家庭問題情報センター」
公益社団法人 「家庭問題情報センター相談員」 家庭裁判所家事調停委員を経て現職。 臨床心理士、保育士の資格を生かし、家庭内の問 題の相談を受けている。
公益社団法人 「家庭問題情報センター相談員」 家庭裁判所家事調停委員を経て現職。 臨床心理士、保育士の資格を生かし、家庭内の問 題の相談を受けている。

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