キレイになるための習慣がまさかの逆効果に
“顔についたゴミ”ともいえる、にっくきシミ。「いやだわ~」と思いながら、ついつい触ってしまっていませんか?
実は、触れば触るほどシミは増えてしまうのです!と指摘するのは、美容皮膚科医の阿部圭子先生。
歳のせいばかりでなく、自分の手で増やしていたとは……。
特に女性が陥りやすいのが“やりすぎ美容”によるシミ。
たるみを取るためヒマさえあれば美顔器を当てていたり、スキンケアコスメを何種類も重ね塗りしたり。
こうして肌を触るたび、シミの元がつくられます。つまり美へのこだわりが強い人ほど、シミが多かったりするのです。
シミの原因には、肌の炎症、皮膚や体の酸化、食べ物の3つが大きく関わっています。今回、紹介するのはその代表例。この
習慣をストップして「顔ゴミ」を減らしましょう!
シミをつくる6つのNG習慣
1)コスメジミ
チーク、アイシャドー、アイライナーなど色ものコスメは要注意。
着色料がアレルギーの原因になったり、塗る時や落とすときの摩擦で肌に炎症を起こしやすくシミの原因に。
シミを防ぐには、メイクはやさしく、肌をこすりすぎないようにして。
また落とし残しを防ぐため、ウォータープルーフタイプの日常使いは避けましょう。
2)美顔器ジミ
適度に使うのはOKですが、やりすぎると肌は慢性の刺激で色素沈着を起こします。
アラフォー女性に多い頬骨のシミ「肝斑」も、さらに濃くなります。美顔器を使うなら「寝る前1分」など、時間を決めてやりすぎ防止を。
また肌の乾燥を感じているときは、摩擦による刺激が強くなるので避けて。
3)クリーム・オイルジミ
シミの元・メラニン色素は、紫外線を浴びたり、皮膚の油分が長時間空気にふれて酸化することで増加します。
クリームやオイルにも油分が含まれるので、肌の上で酸化するとシミに!
夜にクリームやオイルを塗ったら、朝は必ず洗顔を。肌に残った油分が、日中に酸化します。
4)お菓子ジミ
食べ過ぎて余った糖と、体のタンパク質がつながると、褐色の老化促進物質「AGE」がつくられます。
これを「糖化」といい、まるで食べ物がコゲるように、肌がだんだん黄色くシミ色に。
おやつはクッキーなら2枚程度までにして、糖分を控えて。
揚げ物や焼き目のあるものは糖化食品なので、ポテトフライやパンケーキも要注意。
5)メガネジミ
メガネの鼻パッドは皮膚を圧迫し、さらに動いてこすれるため、炎症が起きやすくなります。
その炎症が慢性化すると、やがて色素が沈着してくっきりジミに。
長年同じメガネの人は、鼻パッドが動きやすくなっていないか、圧が強過ぎないか調整を。
鼻への圧を減らせる軽量タイプや、鼻パッドなしのメガネに替えるのもおすすめです。
6)がんばりジミ
ヘトヘトになるまで運動すると呼吸が荒くなり、体内の酸素量が増加します。その分、活性酸素も多くなり体がサビることに。
そのサビがメラニン色素の生成を刺激して、やがてシミになるのです。
シミを予防するには、激しいスポーツはNG。運動はウォーキングなど息が上がらないものを行いましょう。
また適度な運動は、代謝が上がって肌のターンオーバーが促進され、シミを薄くできるのでおすすめです。
執筆/監修:株式会社からだにいいこと