ドラマはさまざまなプレッシャーをはねのけ、最終回に16.0％（関東地区、ビデオリサーチ調べ）を記録して有終の美を飾ったが、同誌によれば田中の起用は木村たっての希望だったという。
田中と木村の出会いは今から1年3カ月前。4月29日（土）に公開される木村の主演映画『無限の住人』で2人は初共演を果たした。しかし、撮影が行われていた昨年1月はちょうどSMAP解散騒動が芸能界を震撼させ、木村は自分以外のメンバー4人の独立を阻んだ“裏切り者”として世の中から厳しいバッシングを受けていた。
映画関係者によると、そんななか木村にそっと手を差し伸べたのが田中だったという。田中は自分の出番がなくても木村の撮影を見守り、「孤独こそが大事だ。誰にも見られていないときにこそ、本当の自分がいる。周囲に人がいない孤独なときにこそ、カッコよく生きろ」と木村に助言したとか。同誌は、そんな田中の“孤独の教え”が当時の木村を支え、2人の間に強い絆が生まれたのではないかと推測している。
また田中自身もインタビューで「木村拓哉は相当な苦労をして生きている人。もう一般的にはありきたりかもしれませんが、彼は素晴らしいですよ」と語っていたという。誰にもすがらず期待もせず、孤独を覚えた人間ほど強い者はいない。ソロとなって孤独を知り、田中の教えによって強さを増した俳優・木村拓哉のさらなる飛躍に期待したい。
（文／タカザワ紅緒）
