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長年愛され続ける「劇団四季」のこれまでの軌跡に迫る!

第1047回 OZmall(オズモール)
1953年に創設された「劇団四季」といえば、日本を代表する演劇集団のひとつ。『キャッツ』や『オペラ座の怪人』など、これまでに100以上の名作を世の中に送り出している。まだ観たことがない人も、一度はタイトルを耳にしたり、楽曲を聴いたりしたことがあるのでは? オズモール編集部では、そんな世代を超えて愛され続ける劇団四季の“ヒストリー”をご紹介します。

10人の情熱あふれる若者たちが創立した小劇団からスタート

新しい舞台に期待を膨らませる当時の劇団員たち

「劇団四季」が創立されたのは1953年7月14日。旗揚げメンバーは、浅利慶太や日下武史、吉井澄雄など、慶應義塾大学や東京大学の学生ら10名。“演劇界に革命を起こす”という熱い想いから、フランス革命が起きた7月14日に創立された。当時は現在のようにミュージカル中心ではなく、ストレートプレイ(台詞劇)が主で、第1回目公演のジャン・アヌイ原作の『アルデール又は聖女』をはじめ、主にフランス文学作家の作品を上演していた。



第1回公演『アルデール又は聖女』の貴重なポスター

わずか10名で旗揚げした小さな劇団は、いまや俳優や技術・経営スタッフも含めると約1300名という、世界的にも最大規模の劇団に成長を遂げた。現在もロングラン上演を続ける『キャッツ』や『ライオンキング』など人気作品も多く、年間の総公演回数は3000回以上、総観客数は300万人を超える。これほどまでに知名度を上げ、子どもから大人まで愛される劇団に成長した背景には、どんな秘密があるのだろう。



大切にしているのは“人生の感動”と“生きる喜び”を伝える舞台づくり

神奈川・あざみ野にある「四季芸術センター」の壁一面に貼られた俳優心得

劇団四季の名付け親は、作家・芥川龍之介の息子で、俳優・演出家だった芥川比呂志。フランス語では“四季(キャトル・セゾン)”という言葉が“八百屋”の意味もあることから、「新鮮な舞台を届けよう!」という思いが込められているそう。創立以来、65年以上にわたって受け継がれているのは、演劇を通して“人生の感動”と“生きる喜び”を届けるということ。こうしたメッセージを伝えるため、劇団員一人ひとりが日々たゆまぬ努力を重ねているのだ。



とあるオーディション風景

キャスティングは、毎回、公正なオーディションによって決定される。人気のある俳優を主役に、という決め方は一切しないのだとか。出演する俳優に求められるのは、知名度よりも作品を輝かせる“技術”と“能力”。オーディションは誰でも受ける権利があり、演劇経験が長いベテランから入団して間もない若手まで、すべての俳優にチャンスが与えられている。歌もダンスも磨き抜かれた俳優たちによって表現される舞台が、「一度観たら忘れられない!」と多くの人々を惹きつける魅力のひとつになっているのだ。



あの『キャッツ』が転機に!興行界で初めてオンラインによるチケット販売も

東京・大井町にある劇団四季専用劇場「キャッツ・シアター」
撮影:下坂敦俊

先述のとおり、創立当初の劇団四季はストレートプレイ(台詞劇)が中心。フランス文学をはじめ、寺山修司や谷川俊太郎など、当時活躍していた若手作家の作品を上演していた。その後、1964年に日生名作劇場“こどものためのミュージカルプレイ”での『はだかの王様』で初めてのミュージカルを上演し、1972年には四季初の海外ミュージカル『アプローズ』を手がける。以降、さまざまなミュージカル作品を上演するようになる。



神奈川・あざみ野にある「四季芸術センター」でのバレエレッスンの様子

大きな転機となったのは創立30周年を迎えた1983年。浅利慶太にとって思い入れの深い作品でもある『キャッツ』のロングラン公演のために、西新宿に専用劇場「キャッツ・シアター」が建設された。劇場に合わせてセットを組むのではなく、作品のために劇場を作るという発想はかなり画期的。また、業界初の「オンラインシステム」によるチケット販売を導入したことにより、予約の利便性は飛躍的に向上し、大きな話題を呼んだ。結果として1年間にも及ぶロングラン公演を成功させ、多くのミュージカルファンを生み出していった。



新劇場もオープン!今後も「劇団四季」から目が離せない

『アラジン』 (C) Disney 撮影:上原タカシ

現在もストレートプレイをはじめ、オリジナルミュージカル、海外ミュージカル、ファミリーミュージカルとさまざまな演目を上演している劇団四季。特に海外ミュージカルのロングラン上演は、日本にミュージカルを定着させるきっかけにもなった。

現在は東京や大阪など全国に専用劇場を持つほか、2020年には竹芝に「JR東日本四季劇場[春][秋]」、2021年には有明に「有明四季劇場」のオープンを控えている。伝統を受け継ぐ一方で、常に挑戦し続ける劇団四季。ぜひ劇場で“人生の感動”と“生きる喜び”にあふれる舞台を体験してみて。



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