包丁の選び方と人気商品を紹介。メンテナンス方法もチェック

第24回 暮らしの便利グッズで家事を楽しく!
包丁は、毎日の料理に欠かせないアイテムです。しかし、いざ購入しようと思うと、様々な種類や素材があるため「選び方が分からない」という人は多いのではないでしょうか?包丁の選び方からメンテナンス方法まで、すぐに使える基本知識を紹介します。

包丁選びが大切な理由とは?

おいしい料理を作るために、包丁選びは大切なポイントです。ではなぜ、調理に使用する道具である「包丁」が重要なのでしょうか?

味や見栄えに影響するから

食材をカットするために使う包丁は、料理全体の味や見栄えを大きく左右します。たとえば、切れ味の悪い包丁でトマトを切るとどうなるのか、想像してみましょう。

まず、トマトの断面がつぶれて見栄えが悪くなることは想像にたやすいです。さらに、つぶしながら押し切るような切り方では、水分とともに旨味や甘味までもが流れ出てしまい、結果として、食材の持つ本来の味が損なわれるというわけです。

また、味や見た目を整えるためには包丁選びも重要なポイントとなります。大きな包丁では繊細な飾り切りなどが難しいですし、逆に小さな包丁ではカボチャなどの大きな食材をカットするのに適していません。

用途に合った包丁を使うことで、調理の効率や見た目は格段によくなります。

包丁選びの基本知識

ひと口に包丁といっても、種類や素材による違いがあります。包丁を選ぶ際に知っておきたい、基本的な知識を見ていきましょう。

包丁の種類と特徴

様々な食材に使用できる万能包丁として知られているのが、「三徳(さんとく)包丁」です。

刃渡りは16~18cm程度で、刃先は緩いカーブになっているのが特徴です。マルチに使えることから、家庭で使用するメインの包丁として1本準備しておくとよいでしょう。

小型の包丁には、刃渡り8~15cm程度の「ペティナイフ」や「果物ナイフ」があります。刀身が細く先が尖っていて、細かい食材のカットに向いているため、サブ包丁として用意しておくと便利です。

その他にも、「菜切包丁」「刺身包丁」「出刃包丁」「パン切り包丁」など、使用する用途が限定された専用包丁が数多くあります。これらは使用頻度を考えて購入の判断をしましょう。

素材ごとの違い

包丁によく使われる素材には、「ステンレス」「セラミック」「チタン」があります。

「ステンレス」の包丁は、丈夫で欠けにくいため、比較的長持ちすることから、多くの包丁に用いられています。

包丁自体にある程度の重みがあり、その重みによって食材を切りやすいという特性があります。そのため、切れ味は落ちにくいですが、時々メンテナンスが必要です。

「セラミック」は軽く、錆びる心配がありません。ステンレスに比べると欠けやすいですが、切れ味は持続するため、メンテナンスはあまり必要ないでしょう。金気を出さないため、素材の味を損ねないのもポイントです。

軽くて錆びにくい「チタン」は、ステンレスと変わらない見た目で高級感があります。ただし、ステンレスと比べて欠けやすいため、硬いものを切るときは注意が必要です。

メンテナンス方法もチェック

包丁は、しっかりとメンテナンスを行うことで、長く使えるアイテムです。包丁の素材によって方法は異なりますが、毎日使用する上での基本となるメンテナンス方法をチェックしておきましょう。

使用後はしっかりと乾燥させる

使用後の扱い方によって、包丁の寿命は大きく違ってきます。

使った後は、洗剤できれいに洗い、乾いた布で水気を拭き取って乾燥させましょう。これは、包丁の錆びを防ぐための重要なポイントです。

たとえ錆びにくい素材であっても、水気を拭き取らずに使用していると、錆びの発生につながってしまいます。

さらに、柄の部分が木製であれば、水が染み込むことで劣化の原因にもなりかねません。洗った後は、しっかりと水気を拭き取り、乾燥させることが大切です。

切れ味が悪くなったら研ぐ

包丁は長く使っていると切れ味が悪くなります。トマトを切ると断面がつぶれる、鶏肉の皮がなかなか切れないと感じたら、包丁を研ぐことで切れ味が復活します。

メーカーによっては研ぎ直しを依頼することもできますが、市販の砥石やシャープナーを使って自分で研ぐことも可能です。

包丁の素材ごとに使用できるシャープナーは異なるので、購入前にメンテナンス方法を確認しておくのがおすすめです。

初心者でも使いやすい人気の包丁5選

包丁の選び方を紹介してきましたが、初心者でも使いやすい包丁にはどんな商品があるのでしょうか?

人気の包丁のなかから、マルチに使えるおすすめの三徳包丁5選を紹介します。

YOSHIKIN グローバル包丁 18cm

「グローバル包丁」は、緩やかなカーブを描くハマグリ刃が特徴のステンレス包丁です。

1983年に誕生したYOSHIKINのグローバルシリーズは、洋食器のテーブルナイフから発想を得て、刀身から柄まで一体構造となっています。ブラックドットを配したハンドルデザインで、過去にはグッドデザイン賞も受賞しました。

また、有償で名入れができるのも、この包丁の大きなポイントです。自分の名前が入った包丁なら、愛着が湧いて更に料理が楽しくなることでしょう。

シリーズ専用のシャープナーもありますが、専門の職人による研ぎ直しも依頼できます。

・公式:YOSHIKIN グローバル包丁 18cm

KAI 三徳包丁 関孫六 匠創 165mm

刃体からハンドルまで継ぎ目のない一体構造が特徴です。流線形のハンドルを採用し、グリップ感が高いため、女性も使いやすいのがポイントです。

耐水性に優れているため、食洗機の使用も問題ありません。

従来品よりも刃体が薄くなっているため、食材を切るときの抵抗が軽減され、切れ味がアップしています。

・Amazon:KAI 三徳包丁 関孫六 匠創 165mm

京セラ セラミックナイフSAKURA16cm

桜をイメージした、淡いピンク色のブレードが特徴のセラミックナイフです。

ファインセラミックスは金気を出さないため、食材への匂いうつりもなく、金属アレルギーの人でも安心して使えます。錆びずに切れ味も長持ちし、軽くて使いやすい包丁です。

食洗機にも対応しており、除菌漂白もできるため、清潔に使用できます。

・楽天:京セラ セラミックナイフSAKURA16cm

下村工業 村斗Fit-Line 三徳包丁165mm

オールステンレスで、手入れしやすい一体構造を採用した三徳包丁です。

金属加工の街として有名な、燕三条の職人による、研削加工と水砥刃付けによって、刃先は鋭角に仕上げられ、食材に切り込みやすくなっています。

どんな調理でも楽に使えるように軽過ぎず重過ぎない設計で、重心バランスがよいのが特徴です。

柄の表面には滑り止めの役割も持つ「アーチ模様」が施されています。食洗機にも対応しているため、日々のお手入れも簡単です。

・Amazon:下村工業 村斗Fit-Line 三徳包丁165mm

ミラノα 三徳包丁 160mm 日本製

微細な分子で構成された、特殊ステンレスを使用した包丁です。長時間使用しても疲れにくいよう、モナカ型のハンドルを採用し、手にフィットしやすくなっています。

職人の手で研ぎ上げられた刃付けで、切れ味も抜群です。刃渡り16cmの手頃な中サイズの他、18cmの製品もあるため、自分の使いやすいサイズを選びましょう。

・Amazon:ヘンケルス ミラノα 三徳包丁 160mm 日本製