ダッチオーブンのおすすめ6選。コンロやIHで使えるアイテムも

第22回 暮らしの便利グッズで家事を楽しく!
ダッチオーブンは、キャンプやバーベキューなどのアウトドアシーンで人気の調理器具です。1台持っていれば料理のレパートリーが増え、レジャーをより楽しめるでしょう。ダッチオーブンの特徴や選び方、おすすめの商品を紹介します。

ダッチオーブンとはどんなもの?

キャンプやバーベキューなどのアウトドアシーンでは、ダッチオーブンで調理をしている様子をよく見かけることでしょう。

「なぜ、ダッチオーブンはキャンプで人気なの?」「家のキッチンでも使えるの?」そのような疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。

はじめにダッチオーブンの特徴と使い方について解説します。

1台で何役もこなす万能鍋

ダッチオーブンは、西部開拓時代のアメリカで使われていたフタ付きの金属鍋です。

普通の鍋と同じく、焼き物や煮物、揚げ物ができるのはもちろん、フタを裏返せばフライパンの代わりとしても使えます。

さらに、フタの上に炭火を乗せることで上下から加熱できるため、ピザやローストチキンなどのオーブン料理も作れます。密閉性・保温性が高く、料理が冷めにくいのも特徴です。

1台で何役もこなすことから「万能鍋」とも呼ばれており、キャンプなど屋外での調理に活用されています。

家庭用コンロやIHで使えるものも

ダッチオーブンの魅力は、屋外だけでなく家庭内で使える点にもあります。

家庭用のガスコンロやIHクッキングヒーターで使えるものを選べば、キャンプに行く頻度が少なくても、無駄になる心配がありません。

オーブンに対応したものであれば、オーブンに入れることで、フタに炭をのせたときと同じような調理が可能です。

ただし、サイズの大きなものは、家庭用コンロ・オーブンでは使えません。アウトドア・インドア両方で使いたいなら、10インチ以下のサイズを選びましょう。

ダッチオーブンの選び方

ひと口にダッチオーブンといっても、様々な種類が存在します。選ぶときは素材とサイズに注目するのがポイントです。

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

素材で選ぶ

ダッチオーブンの素材には「鋳鉄(ちゅうてつ)」「黒皮鉄板(くろかわてっぱん)」「ステンレス」などの金属が使われています。

鋳鉄は他の素材に比べて、蓄熱性・保温性が高いという特徴があります。使い込むほどに味わいが増して愛着も湧くので、本格的なアウトドア派に人気です。

ただし「シーズニング」と呼ばれる慣らし作業や、使用後のサビ予防が必須なため、お手入れにはとても手間がかかります。

黒皮鉄板は鋳鉄よりもサビにくく、使用後のメンテナンスもそれほど難しくありません。シーズニングは必要ですが、鋳鉄よりは扱いやすい素材といえます。

ステンレスは、シーズニングや特別なメンテナンスが不要で、普通の鍋と同じ感覚で使えます。家庭用の熱源に対応した商品が多く、アウトドア・インドア両方で使えるのがメリットです。

サイズで選ぶ

ダッチオーブンのサイズは、家族の人数や作りたいメニューを念頭に置いて決めましょう。2~3人家族なら8インチ、4人家族だと10~12インチが目安です。

主に家庭で使うのであれば、10インチを選んでおけば問題ないでしょう。

アウトドアメインで鶏を丸ごとローストするなど、豪快な料理を作りたいなら12インチ以上、6人以上の大人数で楽しむなら14インチ以上がおすすめです。

ただし、サイズが大きくなるほど重くなり、持ち運びも大変になります。水や食材を入れたときに持てるかどうかも、忘れずにチェックしましょう。

本格派も満足のダッチオーブンおすすめ3選

ここからは、キャンプやバーベキューに持って行くと周囲の注目を浴びそうな、本格派のダッチオーブンを紹介します。

LODGE ダブルダッチオーヴン L8DD3

120年以上の歴史を持つアメリカの老舗メーカー「LODGE(ロッジ)」の鋳鉄製ダッチオーブンです。黒光りする見た目からは、長年使い込んだような風格を感じます。

シーズニングが不要で、買った後はお湯で洗うだけで、すぐに使える点も魅力です。

IHクッキングヒーターに対応しており、アウトドアはもちろん家庭のコンロでも本格的な調理を楽しめます。

・公式:LODGE ダブルダッチオーヴンL8DD3

PETROMAX ダッチオーブン ft4.5- t 12878

ドイツのブランド「PETROMAX(ペトロマックス)」のダッチオーブンは、フタのデザインが重厚な雰囲気を醸し出す、本格派も納得の商品です。

自然のなかで炭火を囲んでじっくりと料理の完成を待つ、そんな光景が目に浮かぶことでしょう。

性能も本格的で、高品質な鋳鉄が食材に熱をじっくりと伝え、うまみを最大限に引き出します。カレーなら4~5人分を作れるちょうどよいサイズです。

・Amazon:PETROMAX ダッチオーブン ft4.5- t 12878

BAREBONES キャストアイアン ダッチオーブン 10インチ

アメリカのアウトドアブランド「BAREBONES(ベアボーンズ)」の鋳鉄製ダッチオーブンです。

ハンドルと脚付きの底面が、アウトドアな雰囲気を漂わせています。脚部分は幅が広く、ガスコンロに乗せてもぐらつかず安定感があるため、家庭のキッチンでも十分使えます。

フタを回転させると鍋との間にすき間ができるようになっており、蒸気を逃がしながら調理するのも簡単です。

・公式:BAREBONES キャストアイアン ダッチオーブン 10インチ

家庭でも使えるIH対応ダッチオーブン3選

最後に、家庭用IHクッキングヒーターに対応しているダッチオーブンを紹介します。

snow peak 和鉄ダッチオーブン 26 CS-520

「snow peak(スノーピーク)」は、新潟県三条市のアウトドアブランドです。ダッチオーブンの素材には、薄くて丈夫な「鋳物(いもの)」を使用しています。

そのためダッチオーブンとは思えないほど軽く、取り扱いも楽です。本体とフタのほかに「スキレット」が付いており、組み合わせ次第で様々な料理が作れます。

スキレットの方も底がフラットで、IHクッキングヒーター対応です。

・Amazon:snow peak 和鉄ダッチオーブン 26 CS-520

LODGE サービングポット  L2SP3 2qt

両手鍋のような持ち手が特徴のダッチオーブンです。内径20cm・深さ7cmとコンパクトサイズなので、家庭でも気軽に使えます。

「LODGE」独自の技術により、鋳鉄製ながらシーズニングが不要で、食器洗浄機にも対応しています。

鋳鉄製のダッチオーブンは面倒と感じている人でも、安心して使える商品です。

・Amazon:LODGE サービングポット  L2SP3 2qt

SOTO ステンレスダッチオーブン

とにかくお手入れが楽なダッチオーブンを探しているなら、日本のアウトドア用品ブランド「SOTO(ソト)」のステンレス製品がおすすめです。

ステンレスはサビに強いため、普通の鍋と同じように洗って拭くだけでよく、調理後の後片付けがすぐに終わります。

衝撃や温度変化にも強いので、うっかり落としたり、急激に冷やしたりして割れることもありません。忙しい主婦にはうれしいポイントといえるでしょう。

キッチンのインテリアになじみやすい、シンプルなたたずまいも魅力です。

・Amazon:SOTO ステンレスダッチオーブン

まとめ

ダッチオーブンは、1台で様々な料理が作れる万能鍋です。アウトドアシーンに持参すれば、どこでもおいしい料理が食べられます。

さらに、家庭用ガスコンロやIHクッキングヒーターに対応したものなら、毎日の料理にも活躍してくれます。見た目がおしゃれなので、そのまま食卓に出せるのもポイントです。

本格的なダッチオーブンは、シーズニングや使用後のメンテナンスがネックでしたが、近年はメンテナンス不要な製品も多く、初心者でも気軽に使えるが特徴です。

自分にぴったりのダッチオーブンを見つけて、料理を楽しみましょう。