ドラム式洗濯機の人気おすすめ8選。最新モデルは洗浄も乾燥もスゴい

第43回 暮らしの便利グッズで家事を楽しく!

今ドキのドラム式洗濯機をチェック

家庭用ドラム式洗濯機が登場してから時は流れ、今では定番の洗濯機のひとつとなっています。ドラム式洗濯機は進化をとげ、当初のものとは比べ物にならないほど高性能です。ドラム式洗濯機の最新事情をチェックしましょう。

ドラム式洗濯機の最大のメリットは乾燥

縦型の洗濯機に比べてドラム式が優れている面は様々ありますが、特に「乾燥機能」が優秀です。縦型の乾燥は「ヒーター式」で乾燥します。

ヒーター式は、電気から温風をつくり出し、衣類に当てて乾かす方法です。衣類が傷みやすいうえ、電気を熱に変換するため電気代も高額になる傾向があるでしょう。

ドラム式の場合は「ヒートポンプ式」を採用しています。同じく温風による乾燥方法ですが、縦型よりも温風の温度は低めです。

ドラム式は洗濯物を持ち上げて空気を含ませながら乾燥できるため、高温を使うことなくしっかりと乾きます。

温風も、洗濯槽内の空気を「ヒートポンプ」で温めて使用することで、電気の使用も最低限です。衣類の傷みやしわを少なくでき、電気代が抑えられます。

メーカー独自の洗浄法でガンコな汚れに対応

従来のドラム洗濯機は「縦型に比べると洗浄力が弱い」といわれてきました。ドラム式は、縦型に比べると回転式の分、少量の水で済みます。節水になる一方で、洗濯物の汚れが手ごわいと汚れが十分に落ちないままになりがちです。

こびりついた汚れをはがして洗浄してすすぐには、水の量が足りていないかもしれません。しかし、近年では「温水」を使うことで、縦型に負けない高い洗浄力をもったものも登場しています。

こびりついた泥は、水よりもお湯の方が溶けやすくなるのはイメージできるでしょう。皮脂などの油汚れは、40度前後から溶け始めるといわれています。

温水を使うだけではなく「洗剤を温める機能」にも注目です。40度前後に温めることで洗剤の酵素が活発になり、洗浄力アップが期待できます。

お手入れや洗剤投入を自動で行う機能が登場

最新のドラム式洗濯機は、乾燥機能や洗浄力の向上だけではなく便利な付加価値がついたものも多く登場しています。

「自動掃除機能」は、洗濯槽内を自動で洗浄する機能です。毎回の洗濯で出たほこりや糸くずなどの汚れを、そのまま放置してしまう事態を防げます。いつもきれいな洗濯槽で洗濯ができるため、服を清潔に保てるでしょう。

近年のドラム式洗濯機には「洗剤や柔軟剤を自動で入れてくれる機能」も少なくありません。自動投入機能をオンにしたうえで投入口に洗剤や柔軟剤を前もって入れておけば、洗濯物の量に適した洗剤の量を洗濯機の方で計量・投入してくれます。

洗濯のたびに、洗剤を計ってから入れる必要がありません。

ドラム式洗濯機はどう選ぶ?

ドラム式洗濯機の最新機能をチェックした後は、実際に購入する際に気をつけることを覚えましょう。

容量はシーツを洗うことも考えて選ぼう

洗濯機を選ぶ際に、悩むのは洗濯機の容量です。一般的に、洗濯物は「1日1人あたり1.5kg程度」出るといわれています。家族の人数×1.5kg以上のサイズを選びましょう。

週末などに布団カバーや毛布類などの大きなものを洗う予定なら、もう少し多く見積もった方が使い勝手がよくなります。

「大きめを買うと、洗う量が少ないときにもったいない」と迷う人もいるでしょう。しかし、洗濯機は小さめサイズにたくさん詰めて洗うよりも、大きめで余裕をもたせて洗う方が汚れが落ちます。

小さめサイズで1日に複数回使用すると、光熱費も増えるでしょう。大きめサイズであっても、水量などを洗濯量に合わせて減らせば問題ありません。

さらに、乾燥までしっかり行う場合は、ドラム内に余裕があった方がよく乾きます。大きな洗濯物を入れても窮屈にならないぐらいの容量がおすすめです。

通路と設置場所のサイズを確認

ドラム式洗濯機は、ドラムの配置の関係で全体が大きくなりがちです。ドラム式洗濯機を購入する前は設置場所や通路、入口の幅を確認しましょう。

日本製のドラム式洗濯機は幅を考慮したうえで作られていますが、海外製の場合規定サイズよりも大きい場合もしばしばです。

購入したにもかかわらず、搬入時に通れずに困ってしまうこともあります。なお、運搬に必要な通路幅は「洗濯機の横幅+6cm以上」が目安です。

横幅に加えて、設置場所とドアを開いているときの奥行きも確認します。ドラム式は上方向ではなく手前にドアを引くタイプです。奥行きがないと、洗濯物の出し入れが難しくなります。

さらに、水栓(蛇口)の高さも注意が必要です。水栓の位置が低い場合、蛇口の位置を変えるための部品の購入なども検討しましょう。

マンションにも置きやすいスリムサイズ

ここからは、おすすめのドラム式洗濯機を紹介します。まずは、集合住宅でも使いやすいスリムタイプからです

パワフル滝が頼もしい Panasonic「Cuble NA-VG740L」

「パナソニック(Panasonic)」が発売している「Cubleシリーズ」には「パワフル滝コース」と呼ばれるコースがあります。

大量の泡と7本の大水流で、しっかり洗うコースです。この機能によって、ドラム洗濯機が苦手とされていたガンコ汚れも落ちやすくなりました。

このシリーズは、デザイン性に優れているのも特徴です。白を基調とした無駄のないすっきりとしたデザインは、狭い空間でも圧迫感を与えません。マンションでも使いやすいでしょう。

・Panasonic「Cuble NA-VG740L」(公式サイト)

省エネ運転で光熱費節約に SHARP「ES-S7D」

温度・水位・重量・振動を感知するセンサーによって洗濯の状態を判断し、最適なエネルギー消費量で洗濯してくれます。水道代や電気代を節約できるでしょう。

「シャープ(SHAPP)」ならではの「プラズマクラスター」機能の付いたコースも魅力です。「消臭モード」を選択すると、水で洗えないジャケットや革製品、スリッパなどを消臭・除菌できます。

プラズマクラスターのマイナスイオンがにおいを分離し、別箇所にためておいた水へ吸着させて排水する仕組みです。

・SHARP「ES-S7D」(公式サイト)

コスパ抜群で洗浄力も引けを取らないモデル

続いては経済的で洗浄力も高い、子育て世代におすすめのモデルを紹介します。

食べこぼしも余裕 アイリスオーヤマ「FL81R-W」

「アイリスオーヤマ(IRISOHYAMA)」から発売されているドラム式洗濯機は、温水洗浄で洗浄力をアップさせています。温水コースが3種類もあり、洗濯するものによって最適なコースを選択可能です。

皮脂やにおいなどが気になるものには「温水約40度コース」、染みついた黄ばみ汚れには30分のつけおき時間が追加されたコースが適しています。

白い衣類の洗濯には「温水約60度(除菌)コース」で、しっかり洗浄しましょう。汚れのみならず、黄ばみやにおいも1台で対応できる優れものです。

・ドラム式洗濯機 8.0kg ホワイト FL81R-W(公式サイト)

泥汚れもすっきり洗浄 AQUA「AQW-FV800E」

洗濯コースは「標準」「お湯洗い」「やさしく」「ゆったり」「おいそぎ」「念入り」「泥んこ洗い」「自分流」など豊富にあります。

なかでも「泥んこ洗いコース」なら、予洗いと本洗いの2重洗浄でしっかり汚れを落とします。洗いたい洗濯物の状態に合わせて細かく設定できるため、洗濯物の傷みを防ぎながら、上手に洗えるでしょう。

・AQUA「AQW-FV800E」(公式サイト)

スマホ連携など賢い機能に頼って家事時短

スマホ連携機能や、AIを搭載した最新鋭の洗濯機を紹介します。外出先からでも操作できるため「帰ってから洗濯機回して、干してからでないと眠れない…」のようなストレスもありません。

外出先で操作可能 TOSHIBA「ZABOON TW-127X8L」

「東芝(TOSHIBA)」が発売しているこのドラム式洗濯機は、スマホを連携して外出先から操作ができる最先端の洗濯機です。「IoLIFE」というアプリをダウンロードして使います。

外出先から帰宅時間に合わせて洗濯が仕上がるように予約することが可能です。洗濯物を回すまでに使っていた時間をほかのことに使えるようになるため、時短になります。

日中はずっと外出しているような忙しい人に、おすすめの1台といえるでしょう。

・TOSHIBA「ZABOON TW-127X8L」(公式サイト)

AI機能で洗い方をアドバイス SHARP「ES-W112」

SHARPからは、AI機能が搭載された洗濯機が登場しています。専用アプリ「COCORO WASH」を使い、洗濯機とスマホを連動させて使いましょう。AIは、その日の天気から最適な洗濯方法を判断し、アドバイスしてくれたり運転状況を知らせたりします。

洗濯が終わると洗濯レポートが作成されるため、これをもとに最適な洗濯方法がわかるのもうれしいポイントです。

・SHARP「ES-W112」(公式サイト)

細かい設定はAIにおまかせ HITACHI「BD-SX110E」

内蔵されたAIが洗濯物の量や汚れなどから最適な洗濯方法を判断します。たとえば、水の硬度や水温によって洗剤量のコントロールしたり、粉末か液体洗剤を見分けて洗剤の性質にあった洗い方をしたりする機能です。

汚れの量が多い場合は、自動で洗濯を延長したり布の性質によってすすぎの仕方を変えたりなど、AIの判断で最高の仕上がりをめざせます。

・HITACHI「BD-SX110E」(公式サイト)

家族別にコースを登録 Panasonic「NA-VX900A」

スマホのアプリと連動して、洗濯できるドラム式洗濯機です。特徴的なのは「我が家流プラスコース」があることでしょう。アプリには洗濯・洗濯~乾燥・乾燥の三つの洗濯方法に対して、各10コースの洗い方を登録できます。

土汚れや染みついた黄ばみなど汚れが多い服を洗濯する場合と、あまり汚れてない服を洗濯する場合で「洗い」や「すすぎ」の設定すれば、汚れ度合いにあった洗濯が可能です。

洗剤の自動投入を選択した場合に、洗剤や柔軟剤の銘柄を設定できるのも特徴です。すべてのメーカーの製品を設定できるわけではありませんが、対象の銘柄を使えばその洗剤にあった使用量を投入できます。適量で、よりしっかり洗えるでしょう。

・Panasonic「NA-VX900A」(公式サイト)

まとめ

近年のドラム式洗濯機は、乾燥機能や省エネ効果に加えて洗浄力のアップやAI機能の搭載などが進み、ますます便利になっています。

洗濯機の買い替えを考えているなら、縦型だけではなくドラム式洗濯機も考慮に入れると、選択肢が増えてより自分に合った1台が見つかるでしょう。