ベビーゲートのおすすめ6選。選び方とタイプ別の人気商品を紹介

第11回 どれがいいの?子育てグッズ
赤ちゃんにとって家のなかは危険がいっぱいです。ベランダや玄関はもちろん、電気製品の周りにもベビーゲートを設置しましょう。購入時は間口の広さとサイズをしっかりと確認することが重要です。ベビーゲートの種類やそれぞれの特徴を紹介します。

ベビーゲート選びのポイント

ベビーゲートには赤ちゃんを危険な場所から遠ざける役割があります。ハイハイで移動できるようになったら、早めに設置を検討しましょう。安全なベビーゲートを選ぶ基準を解説します。

大事なのはサイズと取り付け方法

ベビーゲートには「床に置くタイプ」や「壁に取り付けるタイプ」があります。どちらのタイプもサイズが合っていなければゲートの役割を果たしません。

ベビーゲートのなかには、間口の広さに合わせてサイズ調節ができる物や、折り曲げて形状を変えられる物もあります。ゲートをよじ登る子もいるため、高さは最低でも60cmは必要です。

また、「取り付け方法」によっても安全性が左右されます。「突っ張り式」は壁に傷が付かないのがメリットですが、より強度が強いのは「ネジ止め式」です。

ベランダや階段などの落下の危険がある場所にはネジ止め式、ママの目の届く範囲には突っ張り式を使うなど、場所によってタイプを変えてもよいでしょう。

強度やロック機能もチェック

赤ちゃんがつかまり立ちや伝い歩きをしはじめると、ゲートが倒れたり、破損したりする危険性が高まります。インテリアとの相性も大事ですが「材質の強度」を優先的に考えましょう。

スチール製は木製やプラスチックよりも強度があります。スチール製以外の素材ならできるだけ厚みのある物が安全です。

通常、ベビーゲートの扉には「ロック機能」が付いています。赤ちゃんが簡単に開けられない仕様かどうかを必ず自分の目でチェックしましょう。鍵は1カ所よりも複数個所にあった方が安心感があります。

自動的にロックがかかる「オートロック式」は「うっかり閉め忘れ」による事故が防げるでしょう。

ベビーゲートの主な設置場所

成長するにつれ、赤ちゃんの好奇心はどんどん旺盛になります。適切な場所にベビーゲートを設置し、赤ちゃんを怪我や事故から守りましょう。

キッチンや階段はとても危険

「階段」は転落のおそれがある危険度の高い場所のひとつです。階段上はもちろん、這い上がって落ちる可能性のある階段下にもベビーゲートを設置しましょう。

赤ちゃんがうっかり階段に登ったら、数段上から転落しただけでも大怪我をしてしまいます。

階段に設置のベビーゲートは「またぐタイプ」ではなくて「開閉できるタイプ」を使いましょう。階段付近でゲートをまたぐ行為はバランスを崩す可能性もあり、大人にとっても危険です。

「キッチン」にはやけど・誤飲・鋭利な刃物による怪我の危険性が潜んでいます。全体を覆わない「柵タイプ」のベビーゲートなら、家事をしながら子どもの様子が把握できます。

玄関やベランダにも注意が必要

赤ちゃんは外の世界に興味津々です。ベランダや玄関の隙間から外に出てしまわないようにゲートを設置しましょう。

2階以上のマンションでは落下事故で命を落とす事例も出ています。ベランダに洗濯物を干すときは必ずベビーゲートを閉めて出るようにしましょう。

「網戸を閉めているから大丈夫」と考えるのは危険です。網戸にもたれかかり、サッシごと外れる場合もあります。

間口が広いベランダや玄関の付近には、自立式のベビーゲートが設置できます。赤ちゃんがもたれかかっても動かない頑丈な物を選ぶのがポイントです。

ベビーゲートを安全に使いましょう!|東京都商品等安全対策協議会

TVなどの電化製品周りも用心して

電気ポット・炊飯器・アイロン・加湿器など「熱や蒸気を発する物」は、やけどに注意する必要があります。大人には大したことがない温度でも、赤ちゃんにとっては深いやけどになることがあるのです。

コードやテーブルクロスが引っ張られる場合もあるため、赤ちゃんの手に届かない場所にあるからといって油断するのはNGです。

デスクトップのパソコンや薄型TVは落下の危険性があるほか、機械が壊れてしまうリスクがあります。コンセントの近くは感電するおそれもあるでしょう。

置くだけOK 自立式ベビーゲート

置くだけの自立式ベビーゲートは、設置したい場所の両側に壁がないときや間口が広いときに役立ちます。月齢が上がると簡単に突破されてしまうため、その都度赤ちゃんの体格や年齢に合った物を選びましょう。

折り畳んで収納可能 日本育児「おくだけとおせんぼ おくトビラ」

高さ70cm、重さ6kgの自立式で、生後6カ月から2歳までの赤ちゃんに適しています。

赤ちゃんには押しづらく、大人には開けやすい「カバー型ロック機構」が採用されているのがポイントで、前後にゆすってもロック状態をキープします。

滑り止めのセーフティープレート付きで、ツルツルしたフローリングの上でも問題なく使えます。使わないときはコンパクトに折り畳んでおけるのも利点でしょう。

・公式:日本育児「おくだけとおせんぼ おくトビラ」

様々な場所で使える ネビオ「ソノバdeゲートF」

生後24カ月以内の赤ちゃんを対象としたベビーゲートで、79cmから163cmまでの間口に設置できます。本体はポリエチレン製、固定具はシリコン製で、角のない丸みを帯びたデザインが特徴的です。

扉にはボタンとノブの「Wロック式」が採用されています。ボタンを押しながらノブをスライドさせる仕組みなので、赤ちゃんが勝手に開ける心配も少ないでしょう。

パネルの組み合わせや角度を変えることで、部屋の様々な場所に設置ができます。

・公式:ネビオ「ソノバdeゲートF」

穴あけ不要 突っ張り式ベビーゲート

突っ張り式は壁に穴を開ける必要がないのがメリットです。時間がたつにつれ、ネジが緩んだり棒の位置がずれてきたりするため、定期的に調節を行いましょう。

2段階のロック式 ベビーダン「プレミア」

「ベビーダン(BabyDan)」は1947年にデンマークで誕生したセーフティーゲートの専門メーカーです。企業方針に「PVC(ポリ塩化ビニル)フリー」を掲げており、赤ちゃんにも環境にも配慮がされています。

本製品はベビーダンのベストセラーアイテムで、扉には安全性の高い「2段階ロック」が採用されているのが特徴です。ゲートの柵は6本まで追加でき、最大119.3cm幅まで拡張ができます。

工具の用意も不要なので、届いたその日からすぐに使えます。取り付けにかかる時間は15分と見ておきましょう。

・Amazon:ベビーダン「プレミア」

自動ロック機能 リッチェル「木のオートロック ベビーゲート」

6~24カ月ごろまでの赤ちゃんに適した突っ張り式で、材質には丈夫なスチールと天然木が採用されています。扉は「オートクローズ&オートロックドア」で閉め忘れの心配がありません。

「今だけドアを開放しておきたい」というときは、90度開くと開放状態が保たれる「開放キープ」の機能が役立ちます。

カラーは部屋のインテリアに違和感なくなじむ「ダークブラウン」と「ベージュ」の2種類です。

・楽天:リッチェル「木のオートロック ゲート」

しっかり固定 ネジ止め式ベビーゲート

「子どもを絶対に侵入させたくない」という危険性の高い場所には、しっかり固定できる「ネジ止め式」を設置しましょう。取り付けに時間がかかる場合もありますが、強度は抜群です。

幅を自由に調整 日本育児「スルする~とゲイト」

日本育児の「スルする~とゲイト」は、片方を壁に固定する「ロール式」です。やわらかなメッシュのロールはどの角度にも引き伸ばせ、設置場所が並行でなくても使えます。

扉には赤ちゃんが容易に開閉できない「2重ロック方式」が採用されています。ロックサインを見れば開閉状況がすぐに分かるのも便利でしょう。

設置した場所の通路が狭くならず、かつバリアフリーで通過できるため、つまづく心配がありません。なお、階段上に設置する場合は、降り口から15cm以上離す必要があります。

・Amazon:日本育児「スルする~とゲイト」

安心安全な素材 ベビーダン 「ガードミー」

壁にネジで固定する「じゃばら式」のベビーゲートです。使わないときはコンパクトに収納でき、通行の邪魔になりません。北欧をイメージさせるホワイトカラーは、ほかのインテリアとの相性も抜群です。

本製品は2013年にケルンで行われた国際ベビー・ヤング用品見本市の「World of Baby safety at home部門」で最優秀賞を受賞しています。

子どもが舐めたり噛んだりすることを想定し「PVC(ポリ塩化ビニル)フリー」で製造されている点にも注目です。

・楽天:ベビーダン 「ガードミー」

まとめ

ハイハイや伝い歩きができるようになると、赤ちゃんは家のあちこちに興味を持ちはじめます。何かあってからでは遅いため、ベビーゲートは早めに設置しておくと安心です。

「ゲートの対応幅」や「ロック機能の有無」は必ず確認したい項目です。素材や設置のしやすさもチェックしておきましょう。場所によっていくつかのタイプを使い分けるのもおすすめです。