意外とうまく作れない「すいとん」をご褒美級に美味しく作る方法は●●にあった!

第805回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
2017年4月6日に放送された日本テレビ系バラエティ番組『秘密のケンミンSHOW』にて、おもに群馬県や北関東地域の人々に親しまれている「すいとん」の特集がありました。しかし、番組ではすいとんをけなすような表現やナレーションが使われたため、放送を見た視聴者がSNS上に怒りの声を投稿し話題に…。そもそも「すいとん」とはどんな料理なのか、おいしいすいとんを作るコツなどをまとめたので、普段からすいとんをよく食べる人から、一度も食べたことのない人まで、ぜひご覧ください♪

●すいとんってどんな料理?

すいとん(水団)とは、小麦粉やグルテンを含む穀物の粉などを粉末にして、水練りし、お湯や出汁で煮た料理。地域によって調理法や出汁の味付けが異なり、「ひっつみ」「はっと」「つめり」「とってなげ」「おだんす」などと呼ばれることも。優しく、どこか懐かしい味が魅力でもある日本の郷土料理です。

小麦粉を水で練り団子を作る。とてもシンプルなすいとんですが、シンプルがゆえに、地方や各家庭、それぞれのオリジナリティが活きる料理。では、どのようにすいとんを作れば、よりおいしいすいとんに仕上がるのでしょうか。

すいとん

●意外と奥が深い? すいとんの上手な作り方

一見簡単に作ることができそうなすいとん。しかし、食べた時の食感が固すぎたり、粉っぽく感じたり…と、慣れていないと失敗していまうこともしばしば。おいしいすいとんを作るには、どんな小麦粉を使うかが重要になってきます。

一般的に小麦粉といえば“薄力粉”ですが、薄力粉はグルテンの含有量が少ないので、あまり弾力のないすいとんになってしまうことがあるようです。また、よく生地を練らないと粉っぽくなってしまうことも。もし家にあるのなら、薄力粉よりもグルテンを多く含んでいる“中力粉”や“強力粉”を使うと、その問題も解決できそう。水を少しずつ加えながら生地を練り、耳たぶの柔らかさくらいになるまで練りましょう。強力粉を使う場合は、練りすぎると茹であがりが固くなってしまうので、強力粉と水を軽く練るだけでOK。

生地が練りあがったら、平たくちぎり、生地が浮いてくるまで茹でればできあがり♪ 団子のように丸く作ってしまうと、生地が分厚い分熱の通りが悪くなり、うまく茹であがらないこともあるそうなので注意が必要です。時間に余裕がある時は、できた生地にラップをして30分程度寝かしておくと、しっとりモチモチのすいとんができあがるのだとか。

上手に生地ができあがれば、どんな味にするかはあなた次第! お雑煮のように、優しくホッとするような味付けにするも良し、トマト缶やズッキーニ、オリーブの実などを使った洋風のすいとんにするも良し。たかが小麦粉、されど小麦粉。 自分好みのすいとんを作って楽しんでみてはいかが? 
(文・山本健太郎/考務店)