ツナ缶はロウソクにビニール袋はおむつに 役立つ災害時手作りノウハウ

第811回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
もし、突然大きな自然災害に見舞われたら…。あなたは災害の備えができているでしょうか。非常用のライトはありますか? 赤ちゃんのおむつは備蓄していますか? 警視庁警備部災害対策課のTwitterアカウントが、これまでタイムライン上で様々なノウハウをツイートしており、それらを中心に、災害時に役立つ手作りランプとおむつの作り方をまとめました。

ツナ缶はロウソクにビニール袋はおむつに 役立つ災害時手作りノウハウ

停電時にオススメ 簡単に作れるツナ缶ランプ

災害時に限らず、まれに起こる長時間の停電。非常用のランタンやランプ、ロウソクが家にない場合は、ツナ缶を使ってお手製のランプを作ることで明かりを確保しましょう。

◇作り方
1)ツナ缶1個とティッシュ1枚を用意する
2)ティッシュを半分に裂き、半分をねじってこより状にする
3)(3)をツナ缶の高さの2.5倍程度の長さに調整し、芯を作る
4)ツナ缶の裏に、穴あけ器付の缶切りやカナヅチ、釘、キリなどを使い、(3)が入る程度の穴を開ける
5)開けた穴に芯を入れる。芯の頭が1cm程度出るくらいまでしっかりと押し込み、数分待って、芯の先までツナの油が染み込めば完成

ライターやマッチで芯の先に火をつけると、最初に比較的大きな炎があがりますが、その後徐々に燃え方が落ち着き、ツナ缶の大きさにもよりますがおよそ40分程度、明るさが持続するのだとか。ランプとして役目を終えたツナ缶は、おいしく食べることができます。

停電時や災害時にとても便利なツナ缶ランプですが、“大地震直後”には絶対使わないようにしましょう。大地震により、周囲に舞った粉塵や木くず、木片などにより、火災の原因になる可能性があるからです。これはツナ缶ランプに限らず、火を使うロウソクも同じ。また、余震でツナ缶ランプが倒れ、衣類や家具に引火しないように、設置する場所には万全の注意を払うことが重要になります。

ビニール袋とタオルでつくる簡易おむつ

大震災や大きな災害に見舞われた際、とたんに調達が難しくなるのが赤ちゃんのおむつ。あくまで一時しのぎですが、ビニール袋とタオルを使って、“簡易おむつ”を作ることができるのです。作り方は以下の通り。

◇作り方
1)持ち手がついているビニール袋、ハサミ、タオルを用意する
2)ビニール袋の2つの持ち手を切り開き、次に袋左右の縦面を一番下まで切り開く

ビニール袋を縦に切る

3)赤ちゃんのおしりを置く位置にタオルを敷く

赤ちゃんのおしりを置く位置にタオルを敷く

4)実際に赤ちゃんを寝かせておしりを当て、タオルの位置を調整する
5)赤ちゃんのおなかに当たる部分のビニール袋を外側に巻いていき、大きさを調整する
6)ビニール袋の持ち手を横で結んで固定したら完成

タオルは洗うことで何回でも使うことができるので、複数枚をおむつ用にし、こまめに交換することが大事。ビニール袋で作っているため、通気性が悪く、横モレもしやすいのが欠点。赤ちゃんのおしりがムレたりカブレたりしないように、頻繁におしりを外気に当ててあげると良いでしょう。

災害に備えて、非常用のライトやベビー用品を備蓄しておくことはとても重要。しかし、もし備蓄していなかったり、ストックを切らしていたりした時は、上述の方法が役に立つかもしれません。
(文・山本健太郎/考務店)

参考 警視庁警備部災害対策課Twitterアカウント https://twitter.com/mpd_bousai