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知ればナットク!子どもがウソをつく理由

4月1日はエイプリルフール!みんなで笑えるウソを楽しむ日ですが、子育てをする中ではウソっていろいろと悩ましいところですよね。もしも子どもがウソをつくようになったら、親はどう対応したらよいのでしょうか?アドラー式子育ての熊野英一さんにアドバイスをうかがいました!

だいたい2歳半まではウソをつかない

そもそも子どもは、何歳くらいからウソをつき始めるのでしょうか?

一般的には、2歳半より幼い頃は、空想や願望を話すことはあっても、意識して「ウソをつく」ということはないようです。

アドラー心理学の基本原理の一つ「目的論」では、「人間の行動には、その人の意思を伴う目的がある」と考えます。子どもは、2歳半から3歳くらいになると、それ以前とは異なり、「何らかの目的を達成するために、意識的にウソをつくことを選択する」ようになります。

ウソに「共感」しても「同意」はしない

それでは、子どもがウソをつく主な目的とは、一体なんでしょうか?

■親にほめられたいから
■親に叱られたくないから

この「親」の部分を、「上司」「お客様」「パートナー」などに置き換えてみましょう。
大人も子どもも、ウソをつく目的は、だいたい同じですね!

つまり、人間というものは「自分を守りたい」という究極の目的を達成するために、自分に重要な関わりのある相手に対してウソをつきたくなってしまうということなのでしょう。

そう考えれば、まずは、「ウソをつきたくなる気持ちも、わかるよな」と、子どもの「気持ち」に「共感」することができます。
ただし、ウソをついたというその行為に「同意」する必要はありませんし、するべきでもありません。

気持ちはわかるけど、それはしてはいけないというスタンスです。

ウソの理由は親にあるかもしれない

具体的なエピソードで、子どものウソにどのように反応したら良いか、一緒に考えてみましょう。

まずは、親にほめられたくてウソをついた時の対応について。

子ども「パパ!僕ね?、保育園の運動会で、かけっこ1番だったんだよ!」(ホントは3番だったのに)
パパ「へ?!そうなんだ」」

ここでは、すぐにウソをついたという行為を注意するのではなく、まずは一旦、子どもの「パパに認められたい、ほめられたい」という気持ちに「共感」だけ、しておきましょう。

しばらく時間が経過してから、例えば、ゲームやかけっこなど、パパとの競争の機会を設定し、子どもが1番になれないような場面を作ってみましょう。
そして、1番という結果だけにこだわらなくても、自分なりのベストを尽くせば良いということを、教えてみてはどうでしょうか?

もしかしたら、パパやママからの「1番になれ」「結果を出せ」という有言・無言のプレッシャーが、子どもに対して、必要以上に「ウソをついてでも、良いところを見せなければ」と思わせてしまっているかもしれませんね。

小学校に上がると、このような子は、宿題の答えをうつしたり、テストでカンニングをしたりするようになるかもしれません。
適切な努力を諦めずに継続する勇気よりも、失敗を恐れる恐怖心が強くなってしまうことになるのです。

犯人探しはしなくていい

続いては、親に叱られたくなくてウソをついた場合について考えてみましょう。

例えば、食事中、子どもの不注意でコップの水がこぼれて床を汚してしまった場面をイメージしてみてください。

子ども「私じゃない!私、こぼしてないもん!!!」(ホントは、自分がこぼしたのに)
パパ「大丈夫だよ、コップが倒れちゃったんだね。床を拭くのを手伝ってくれるかな?」

犯人が誰か、ということを突き止める必要はありません。それは周知の事実(当然子どもも認識している)なのですから。
犯人を特定して、過去のミスを裁くことよりも、今、すべきことは、「汚れた床をきれいにすること」「次に、同じようなことが起きないようにするために、どうしたら良いか、家族で相談すること」ではないでしょうか?

ミスをしても、それだけで叱られるわけではない、ということが理解できれば、そして、ミスを受け止め、必要に応じて謝り、ミスの再発を防止することができるようになれば、叱られるどころか、むしろ、感謝され、成長していく自分を認めてくれるのだ、ということがわかるでしょう。それによって、子どもは自分を守るために(叱られないように)ウソをつく、という選択はしなくなるでしょう。

他にも、親の注目を得たくて、わざとウソをつくようなこともあるかもしれませんね。子どもがウソをつくような「不適切な行動」をしたときに、いきなりその行動を叱る・注意するような対応をすると、子どもはむしろ親の注目を得られたと感じて、喜んで「わざと」変なことをし続けたりもします。

ですから、そんなときには、「不適切な行動に注目はせずに」、サラーっと流しつつ、
「わざと、変なことして注目を得ようとしなくても良いんだよ」と、伝えられるようになりましょう。

そして、「適切な行動ができている」ときには、しっかりと注目してあげて、感謝を伝えることで、次も適切な行動を選択しよう、という気持ちになれるよう、子どもを勇気づけてみましょう。

熊野英一

株式会社子育て支援 代表取締役
アドラー心理学会 会員
アドラー心理学に基づく「相互尊敬・相互信頼」のコミュニケーションを伝える親と上司の勇気づけのプロフェッショナル。

全国での多数の講演や「日経DUAL」「朝日おとうさん新聞」などでのコラム執筆を通して活発な情報発信も行う。保育施設立ち上げ・運営、ベビーシッター事業に従事。2012年、日本初の本格的ペアレンティング・サロン「bon voyage 有栖川」をオープン。

株式会社子育て支援

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「パパコミ」は、0歳~6歳の子どもをもつパパや、そんなパパたちを応援するママを対象にした情報サイトです。未来を担う子どもと、子育て中のパパ・ママを「元気」にできるよう、育児に役立つ情報を日々発信しています。
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